ものづくり補助金平成24年度岐阜県

プレス金型短納期サイクル化の実現

株式会社和晃精工

成果見込み修正の回数が減ったことで、機械稼働時間は20~30%の削減に至った。

この事例のポイント

  • 検査治具では測定できる場所が限られ、測定場所以外が原因で規格を外れるケースがあった。
  • 非接触型3次元測定カメラを導入し、検査治具が届く前に見込み修正を行えるようにした。
  • 見込み修正の回数が減ったことで、機械稼働時間は20~30%の削減に至った。見込み修正の回数が減ったことで機械稼働時間が20~30%削減された。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社和晃精工
所在地岐阜県 大垣市
業種はん用機械器具
技術分野組込みソフトウェア
従業員数10人
資本金1,000万円
設立1991年

事業の背景

創業以来、多種多様なプレス製品の金型製作に従事し、設計からデータ作成、加工、調整まで担当している。プレス金型に特化した解析・検証・CAE分野にも注力し、リバースエンジニアリング業務などを展開している。プレス製品は材料を曲げる加工で反りやひねりが生じるため、見込み修正が必要になる。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度検査治具では測定できる場所が限られ、測定場所以外が原因で規格を外れるケースがあった。
  • 人手・技能金型修正は熟練技術者の経験と勘に依存していた。
  • 納期・工程金型は2カ月半~3カ月ほどの短納期で高精度に仕上げる必要があるが、検査治具の完成を待つ必要があり、繁忙期には金型の方が先に完成してしまう。

やったこと

非接触型3次元測定カメラを導入し、検査治具が届く前に見込み修正を行えるようにした。測定ではプレス全体のバックリング状態を把握し、設定した基準値との差をカラーマップで可視化できるようにした。熟練者でなくても正確に測定できるようになり、金型修正作業の回数を軽減した。

検査測定非接触型3次元測定カメラ

事業の効果

  • 見込み修正の回数が減ったことで、機械稼働時間は20~30%の削減に至った。

見込み修正の回数が減ったことで機械稼働時間が20~30%削減された。切削工具コストも削減され、製品完成までの作業時間が短縮された。経験の少ない者や検査に関わっていなかった社員も、データを共有して正確な見込みデータを作成し、製品の状態を把握できるようになった。導入後は受注数もゆるやかに右肩上がりとなり、客先に技術のエビデンスとして提示できるようになった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.8 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    従来は検査治具完成後の修正に頼っていたと書かれ、非接触測定カメラ導入の経緯は読み取れるが、経営戦略上の位置付けは明記されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    短納期の金型需要や熟練者依存の課題は示されるが、市場動向と自社の強み・弱みの比較は具体的に書かれていない。

  • 課題の認識と解決4

    見込み修正回数の削減により機械稼働時間が20~30%削減、受注数が右肩上がりと記載され、課題と成果の対応が具体的に読み取れる。

事業の実現可能性56%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    機械稼働時間の20~30%削減という数値目標の達成実績が書かれ、高付加価値化の見込みも示されているが、付加価値額や賃上げの目標値は示されていない。

  • 事業を進める体制2

    設計・加工・調整の各担当者がプロ意識を持つと書かれるのみで、補助事業を遂行する人材体制の具体的な記述は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    短納期で高精度な金型を求める顧客ニーズと、お客様へ技術のエビデンスとして提示できる点が具体的に書かれ、選ばれる理由が読み取れる。

  • 事業化までの道筋3

    導入の経緯と効果は示されるが、中長期の課題検証や遂行スケジュールの記述は見当たらない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    プレス金型の解析・CAE・リバースエンジニアリングなど専門分野への注力は読み取れるが、市場での希少性や高価格化の数値は示されていない。

公的補助の必要性60%
  • 波及効果・雇用2

    短納期の金型製造や社員のデータ共有による技術継承の効果がわずかにうかがえるが、波及効果や雇用創出の記述は薄い。

  • 費用対効果4

    機械稼働時間20~30%削減、切削工具コスト削減、受注数の増加など、投資に対する効果の具体的数字が読み取れる。

  • イノベーションへの貢献3

    非接触型3次元測定カメラとカラーマップによる可視化は先端的なデジタル技術の活用と読めるが、サプライチェーンへの貢献は書かれていない。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    岐阜県大垣市の企業であることは示されるが、地域特性を活かした雇用や地域成長への言及は読み取れない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

受注件数・受注額の増加が期待できる取組となった。

業種と困りごとが近い成果事例

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マザーマシンの中核を担う最高級精度の部品加工

熟練社員の作業を標準化し、高付加価値作業の継承を確実に行うため、対話式NC装置を搭載した株式会社アマダマシンツール製『TECHSTER-6…

効果:非熟練者でも平行度0.02mm以内及び平面度0.02mm以内の寸法精度を出せるようになった。

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。