CAD/CAMシステムの顧客との統一化と生産管理システム導入により、生産リードタイムを大幅に短縮し、受注と収益を拡大する計画
取引先の防振ゴムメーカーと同じCAD/CAMシステム(TOPSOLID)を導入し、データを共有できるようにした。
効果:生産計画の先行期間 1週→24週
兵庫ボルト株式会社
成果加工時間 346分→257分
| 事業者名 | 兵庫ボルト株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 山口県 下松市 |
| 業種 | 金属製品製造業 |
| 技術分野 | 切削加工 |
| 従業員数 | 31人 |
| 資本金 | 2,000万円 |
| 設立 | 1944年 |
大正7年に神戸市で鉄道車両用ボルト・ナット類の製造業として創業した。昭和60年の国鉄分割民営化で鉄道車両部品の受注が激減し、経営が悪化したため、神戸工場を閉じ本社工場(山口県下松市)に生産を集約した。新幹線300系への精密ボルト採用を契機に業績が回復し、現在は新幹線の床下機器取り付けに同社のボルトが使われている。一方で大手や海外メーカーの参入が進み、品質を保ちつつ短納期を実現する必要が高まっていた。
抱えていた課題
やったこと
生産ラインは素材切断、熱間鍛造、鍛造バリ除去、軸部加工、全長決め加工、センター穴除去加工、脱落防止用穴加工、ネジ転造加工の8工程からなる。このうち全長決め加工までの旋盤加工工程をNC旋盤2台に集約し、脱落防止用穴加工を自動穴あけ機1台に置き換えた。導入に先立ち工程分析と作業者の動きの時間分析を行い、機械レイアウトを変更した。その結果、自動機3台を二人作業で行える見通しを得た。導入後は工作機械メーカーの講師による実機トレーニングを行い、NCデータを作成して従来工法との加工時間短縮効果を検証した。
380個/ロットの製作で従来工法に比べ加工時間が25%短縮し、工程数も16から10へ減った。これにより短納期の生産要請にも柔軟に対応できるようになった。製造コストは25%低減した。これまで熟練技能者でなければ対応できなかった工程を若手技能者でもこなせるようになり、人員配置の効率化につながった。多工程持ち作業と多台持ち作業を二人で行えるようになり、高品質・低コスト・短納期による製品の高付加価値化が実現した。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません
創業以来の鉄道車両用ボルト製造と新幹線向け採用の実績を挙げ、過去の取組との一貫性が読み取れる。
大手や海外メーカーの参入に対抗するため、高品質と短納期の強みを維持する必要性が具体的に述べられている。
ボトルネック工程への自動機導入を課題として特定し、高付加価値化と短納期につながる計画が示されている。
加工時間5時間46分から4時間17分へ25%短縮、製造コスト25%低減、工程数16から10への減少という数値目標と結果が示されている。
工作機械メーカーの講師によるトレーニングや工程分析を行い、若手技能者でも対応できる体制を整えたと書かれている。
1~50個/ロットの多品種少量生産とボルト1本からの対応が強みとして示されるが、顧客ターゲットの裏付けは薄い。
工程分析、レイアウト変更、効果検証の順序が示され、導入後の運用と検証方法が具体的に書かれている。
財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。
鉄道車両用精密ボルトは普及分野ではないと読めるが、高水準の高付加価値化を示す記述は限定的である。
新幹線の安全を支える部品という記述はあるが、波及効果や雇用創出など国が補助する理由は示されていない。
投資に対し加工時間25%短縮、製造コスト25%低減、人員配置の効率化という費用対効果の数値が示されている。
自動機導入による効率化はあるが、先端デジタル技術や新ビジネスモデルへの言及は見られない。
公開情報では判断できません。
山口県下松市の本社工場で事業を行う地域企業と読めるが、地域特性を活かした雇用創出などの記述は薄い。
今後も熟練職人の技能を生かしつつ、できるだけ機械化を進める。最新鋭の設備を使いこなす現代の職人の育成に力を注ぎ、現場の一人ひとりが自分で問題を見つけてムダをなくし生産性を向上させ続ける人材を育てる。品質第一の思いを込め、さらなる製品の高付加価値化と納期厳守に努める。
取引先の防振ゴムメーカーと同じCAD/CAMシステム(TOPSOLID)を導入し、データを共有できるようにした。
効果:生産計画の先行期間 1週→24週
生産工程を改善するため、高性能の研磨設備を2台導入し、消耗品・部品を共通化するとともに、1台に不具合が生じても生産に影響が出ないようにした。
効果:塗装の乾燥時間 2日→0.67日
ガラス質の釉薬を塗った急須を730度の高温で焼成し定着させる鉄器製ホーロー処理に、コンベア式連続ホーロー焼成炉を導入した。
効果:1日あたり焼成能力 400個→800個