多品種・小ロット鋳造製品の生産性向上のための設備投資事業
鉄製だったサンドビンをステンレス製に変更し、保水性を高めて安定した砂を貯蔵し造型機へ送れるようにした。
株式会社ヒラノファステック
成果加工時間を1/4に短縮
| 事業者名 | 株式会社ヒラノファステック |
|---|---|
| 所在地 | 徳島県 徳島市 |
| 業種 | はん用機械器具製造業 |
| 技術分野 | 切削加工 |
| 従業員数 | 27人 |
| 設立 | 1930年 |
当社は鍛造・転造を主としており、六角ボルトや各種冷間鍛造品を製造している。近年、軽量化や高機能化製品に用いられる特殊ねじの需要が増加傾向にあり、ねじメーカーでは高精度、特殊形状、量産体制の構築、高強度化による軽量化、コスト削減が至上命題となっている。現状は高精度・特殊形状品を主に切削メーカーが生産しており、外注に頼る構造がある。
抱えていた課題
やったこと
特殊ねじに必要な金型・治具を設計し試作を行い、鍛造・転造で行える工程と切削で行う工程を細分化して、切削で追加加工する工程を精度の見極めから抽出した。NC旋盤の送り速度と回転数を分析し、他社や公設試の加工データベースを参考に、NCプログラム、刃工具の選定、製品の保持方法を検討して最適加工条件を求めた。鍛造・転造機からNC旋盤へ至る自動化ラインを構築し、1分間に5本程度の加工を目標に、パーツフィーダーとロボットを使った高速かつ高精度な供給システムを整備した。県立工業技術センターの指導を受けた。
| 加工機 | NC旋盤 |
|---|---|
| 加工機 | 搬送装置・自動化ライン(鍛造・転造機からNC旋盤へ接続) |
| 加工機 | パーツフィーダー |
| ロボット | ロボット |
| 金型 | 鍛造・転造用の金型・治具 |
新しい製品・サービス:特殊ねじ(鍛造・転造に切削の追加工を施した特殊形状の締結部品)
切削のみで生産していたねじ製品を鍛造・転造と組み合わせることで、顧客ニーズに対応した一貫生産体制を実現した。加工時間は1/4に短縮し、強度は5%向上した。ただし掲げた指標は全ては達成できておらず、さらなる加工時間圧縮に向けて切削工具の再選定と加工条件の見直しを進める。高強度化は材質による影響が大きいとみられ、今後は材質に応じた記録と考慮が必要と認識している。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
鍛造・転造を主とする従来事業に切削を加える方針と、特殊ねじ市場への展開が示されるが、過去取組との連続性の説明は薄い。
軽量化・高機能化製品の増加や切削設備のみの他社が多い点を挙げ、自社の鍛造・転造と切削の組合せを強みとして示している。
外注依存や切削のみの生産といった課題を挙げ、一貫生産で加工時間を1/4に短縮した成果も記載されている。
加工時間1/4、強度5%向上という数値が成果として示される一方、1分5本の目標や全指標は未達と記載されている。
県立工業技術センターの指導を仰ぐ旨はあるが、社内の人材や事務処理体制についての記述はほぼない。
ユーザー仕様書に基づく特殊ねじ需要やPRコメントに触れるが、顧客ターゲットや選ばれる理由の整理は限定的。
金型設計、NC旋盤の条件出し、自動化ラインの段階が示され、未達の課題と再選定など解決方法も記載されている。
公開されている事例からは読み取れません。
特殊ねじは高精度・特殊形状品として差別化されるが、一般的な普及度や高価格化の具体的根拠は薄い。
鉄道・建築・建機・自動車などへの新市場展開を目指すと記載されるが、雇用や波及効果の数値は示されていない。
加工時間1/4、強度5%向上という効果は示されるが、投入額に対する付加価値増加や費用対効果の数値は記載されていない。
自動化ラインやパーツフィーダー、ロボットの活用が述べられるが、サプライチェーンへの波及は具体的に書かれていない。
鉄道・建築・建機・自動車への新分野展開が示されるが、日本経済の構造転換への言及は見当たらない。
徳島県の企業であることは読み取れるが、地域特性を活かした雇用創出や成長牽引の記述はわずかである。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
今後は鉄道、建築などの構造物締結部品としての販路を開拓し、3年以内に新市場獲得を目指す。5年以内に建機、自動車の新2分野への部品供給も目指す。
鉄製だったサンドビンをステンレス製に変更し、保水性を高めて安定した砂を貯蔵し造型機へ送れるようにした。
水溶性の塗料に電気を流して金属の代わりに塗料を付ける、めっきと同じ原理の電着塗装を導入した。
熱風装置付加キュポラを導入し、熱交換器で常温の風を高温の熱風に変えてキュポラ内に送り、熱効率を上げた。
効果:出湯温度 1,480℃→1,499℃