ものづくり補助金平成28年度製造業長野県

チタン・SUS材の加工技術高度化による超高精度放電加工及び生産性向上の実現

小県精密株式会社

成果ワイヤ線形φ0.07mmでの加工技術向上に取り組んだ

この事例のポイント

  • ワイヤ放電加工でワイヤ径が太すぎて、要求される精度を出すことができなかった。
  • ワイヤ径φ0.07mmでの加工技術向上に取り組むため、よりワイヤ径の細い新規放電加工装置としてリニアモーター搭載のワイヤー放電加工機を導入した。
  • ワイヤ線形φ0.07mmでの加工技術向上に取り組んだ。人工衛星の姿勢制御用ギアボックスに使う難削材を高精度に加工できるようになり、放電加工での精度出しと熱変動の最小化、加工…

事業者のプロフィール

事業者名小県精密株式会社
所在地長野県 上田市
業種はん用機械器具製造業
技術分野精密加工
従業員数24人
資本金1,000万円
設立1980年

事業の背景

小県精密は金属加工メーカーとして創業し、開発品や特注機械などの単品部品を中心に手がけてきた。ほとんどが一点ものの製品で、工作機械のテーブルなど平面・平行・ピッチが高度に問われる部品が多い。近年はロボットのアームや高精度のチャックなど、三次元形状のアイテムが増えている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度ワイヤ放電加工でワイヤ径が太すぎて、要求される精度を出すことができなかった。
  • 品質・精度ワイヤ加工時の火花の熱で加工物を固定する絶縁体が膨張し、思い通りの精度が出せなかった。

やったこと

ワイヤ径φ0.07mmでの加工技術向上に取り組むため、よりワイヤ径の細い新規放電加工装置としてリニアモーター搭載のワイヤー放電加工機を導入した。また、火花の熱の影響を受けない独自の絶縁体テーブルを開発した。これによりチタン材やSUS316L材などの難削材を高精度に加工できるようにした。

加工機リニアモーター搭載のワイヤー放電加工機
加工機高剛性マシニングセンター
加工機高精度5軸加工機

新しい製品・サービス:ダーツ初心者に向けた発音機能搭載バレル

事業の効果

  • ワイヤ線形φ0.07mmでの加工技術向上に取り組んだ

人工衛星の姿勢制御用ギアボックスに使う難削材を高精度に加工できるようになり、放電加工での精度出しと熱変動の最小化、加工の最適化に対応できた。これにより生産性も向上した。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.7 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    創業40年・単品部品や特注機械の加工を手がけてきた実績があり、高精度ワイヤー放電加工の強化につながる流れは読み取れる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    若手社員が一人一台NC加工機を任され全員がプログラミング可能という強みが書かれ、精密・光学計測機器や航空宇宙分野への対応を目指すとある。

  • 課題の認識と解決4

    ワイヤー径が太すぎて精度が出ないという課題と、細径ワイヤー設備や独自絶縁体テーブルで解決する方針が具体的に書かれている。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    生産性向上を図るとあるが、付加価値額や賃上げに関する数値目標は書かれておらず、わずかにうかがえる程度。

  • 事業を進める体制4

    若手社員17名が一人一台NC加工機を操作でき、社長が5~6年かけて採用・育成に取り組んできた体制が具体的に書かれている。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    ダーツバレルや航空宇宙など顧客や分野は示されるが、ニーズの裏付けや選ばれる理由を整理した記述は薄い。

  • 事業化までの道筋3

    ワイヤー径φ0.07mmでの加工技術向上や加工テストのデータ社内共有が示されるが、スケジュールは書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    チタンやSUS316Lなど難削材の超高精度放電加工を一点ものでこなし、同分野で高付加価値の部品を手がける点が書かれている。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用3

    人工衛星の姿勢制御に使われる部品を加工し、航空宇宙機器という新分野への対応を目指すと書かれており、波及効果は薄い。

  • 費用対効果2

    生産性向上の成果は書かれるが、補助金額に対する付加価値増加などの費用対効果を示す数値は読み取れない。

  • イノベーションへの貢献2

    独自の絶縁体テーブル開発や高精度加工技術はあるが、デジタル技術の活用やサプライチェーン全体への貢献は書かれていない。

政策面40%
  • 成長分野への進出2

    航空宇宙機器など新たな分野への進出を目指す記述があるが、日本経済の構造転換への言及はわずかである。

  • 地域経済への波及2

    上田市の企業として金属加工を手がけることは書かれるが、地域の経済成長や雇用創出への具体的な寄与は書かれていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

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出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成28年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。