シラス(火山灰)を用いた微小な高強度バルーンの試作開発
従来のシラスを膨らませる方法ではなく、シラスを溶融させて球状粒子を製造する新しい製造方法を考案し、確立した。
ユースエンジニアリング株式会社
成果ターゲット交換時間 30分→15分
| 事業者名 | ユースエンジニアリング株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 愛媛県 新居浜市 |
| 業種 | 技術サービス業 |
| 技術分野 | 溶射・蒸着 |
| 従業員数 | 93人 |
| 資本金 | 4,500万円 |
| 設立 | 1978年 |
同社は化学プラントの配管設計から始まり、現在は生産設備の設計・製作・据付、ソフト開発、電気回路設計・製作まで幅広く事業を展開している。機械と電子の設計・製作技術を併せ持ち、大手メーカーからの請負業務が多い。フレキシブルなプラスチックフィルム基板の機能性薄膜は、スマートフォン用ディスプレイやリチウムイオン電池などエネルギー関係の市場拡大により急成長している。小型のロールツーロール式成膜装置を商品化しているメーカーは存在せず、既に直流電源を搭載した小型機を開発して展示会に出展してきた。
抱えていた課題
やったこと
スパッタ電源を高周波化し、絶縁物ターゲットの裏に金属電極を貼り付けて高周波電源を用い、整合回路を取り付けた。絶縁物ターゲットとしてSiO2を準備し、高周波電源で金属・半導体も成膜できるようAg、GZOを準備して成膜テストを行い、抵抗率を測定した。フィルム基板の密着力向上のため、成膜前に基板フィルムをアルゴンガス中でグロー放電処理する前処理装置を高周波電源と整合回路を用いて実装し、密着力はCu膜を付けたサンプルを粘着テープによる引きはがし法で評価した。多層膜化のため冷却ローラーの周囲にマグネトロンスパッタ源を1セット追加して設計製作した。ターゲット交換作業を短縮するため専用の昇降装置を設計製作して成膜装置に搭載した。
新しい製品・サービス:ロールツーロール式小型真空成膜装置の高機能化(絶縁物成膜、密着性向上、交換作業の効率化、多層膜化)
絶縁物であるSiO2の成膜に成功し、GZO、Ag、Tiなど導電性材料も成膜できることを確認した。フィルム基板とCu膜の付着強度が向上したことを粘着テープ試験で確認した。冷却ローラー周囲へのスパッタ源追加により多層膜の成膜が実現し、SiO2層を介するとGZO膜の抵抗率が一桁低くなった。ターゲット交換時間は半分に短縮され、フィルム交換作業も容易になった。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません
過去に開発した小型ロールツーロール成膜装置の高機能化として位置づけられ、一貫性はうかがえるが、経営戦略上の明確な位置づけの記述は薄い。
展示会2回で毎回約100社の来場があり、絶縁物成膜や密着性向上など具体的なユーザー要求を把握した上で、小型装置市場のニッチを狙う方針が示されている。
絶縁物成膜、密着性、交換作業の短縮など課題が特定され、ターゲット交換30〜40分が15分に半減したなど数値で成果が示されている。
ターゲット交換時間の半減など工程改善の数値はあるが、付加価値額や賃上げの目標値は示されていない。
大手メーカーからの請負や共同開発の実績、技術部門を持つ会社概要が書かれているが、本事業の推進体制の詳細は薄い。
ユーザー要望の絶縁物成膜、密着性、多層膜を具体的に挙げ、展示会での来場者の声に基づく顧客ニーズの裏付けがある。
今後の補完研究としてTiOxのデータ整備やPETフィルムでの評価など課題と予定は示されているが、スケジュールの明示は乏しい。
財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。
小型の実験用ロールツーロール成膜装置は標準機を商品化するメーカーがないニッチ市場と明記され、高水準の機能性が示されている。
スマートフォン用ディスプレイやリチウムイオン電池など市場拡大の背景が書かれ、国が支援する積極理由はうかがえるが波及効果の定量記述はない。
装置の高機能化による販路開拓は示されるが、補助金額に対する付加価値増加などの費用対効果の数値は書かれていない。
ロールツーロール方式による連続成膜で搬送工程を省きコストダウンを図る点が示され、サプライチェーンへの貢献がうかがえる。
フレキシブル基板の機能性膜市場の急成長に対応する点は成長分野への進出としてうかがえるが、構造転換への言及は乏しい。
愛媛県東予地区の真空部品加工業者の多さによる調達コスト優位性が書かれ、地域の特性がわずかにうかがえる。
SiO2以外の絶縁物となるTiOxのデータ整備や、前処理と同時に成膜すると正常に動作しない課題の補完研究を継続する。多層膜はPETフィルム基板での評価と長尺サンプルでの評価を併せて実施する予定である。事業化の最終目標は、市場から要請のあるサンプル受託成膜を実費で請け負い、市場ニーズの情報収集を進めることである。
従来のシラスを膨らませる方法ではなく、シラスを溶融させて球状粒子を製造する新しい製造方法を考案し、確立した。
医師、患者、医療機器販売業者から既存機器の課題や改良点を聞き取り、その内容をもとに開発仕様を作成した。
可視カメラと熱画像センサーを使ったホットメルト接着検査装置のシステム開発と製品プロトタイプシステムの開発に取り組んだ。