多品種・小ロット鋳造製品の生産性向上のための設備投資事業
鉄製だったサンドビンをステンレス製に変更し、保水性を高めて安定した砂を貯蔵し造型機へ送れるようにした。
株式会社共栄製作所
| 事業者名 | 株式会社共栄製作所 |
|---|---|
| 所在地 | 神奈川県 秦野市 |
| 業種 | はん用機械器具 |
| 技術分野 | めっき |
| 従業員数 | 75人 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 設立 | 1955年 |
共栄製作所は昭和30年の創業以来、大型ベアリング用の「ころ」の製造を一貫して手がけている。球面ころ、円筒ころ、円錐ころの3種類を大手メーカーへ長年納入しており、最近は注文が増えて工場をフル稼働させている。国内にころを製造する企業は少なく、鍛造加工で製造する企業はほとんどない。一方で、より安価な海外製のころを仕入れる動きが身近に出てきていた。
抱えていた課題
やったこと
平成27年度の補助事業では、鍛造工程の設備を導入した。傷をつけないようにする新しい供給装置と、それでもついてしまった傷に対応する機能を付けた排出装置を取り付けた。これにより、鍛造加工で円錐ころを生産できるようになり、生産スピードを上げることができた。平成24年から26年の補助事業では、製造したころを研磨する設備を導入・充実させた。
| 加工機 | 鍛造工程用の新しい供給装置(傷をつけない構造) |
|---|---|
| 加工機 | 鍛造工程用の排出装置(傷に対応する機能付き) |
| 加工機 | ころの研磨設備 |
鍛造加工で円錐ころを生産できるようになり、生産スピードが上がった。傷への対策により、鍛造で作るころの品質も改善された。研磨工程を取り込んで、メーカーの負担を減らし付加価値を高める狙いも実現しつつある。今後は他のころにも研磨をかけられるよう工夫していく。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
創業以来ころ製造一筋で、補助金4年間で研磨・鍛造と工程を順に強化しており、一貫した取組が具体的に読み取れます。
ころ企業が国内に少なく鍛造加工の企業もほとんどない点や、安価な海外製への対抗が語られ、強みは読めるが数値の裏付けは薄いです。
円錐ころの鍛造化で品質課題に対応したことは書かれていますが、高付加価値化や成長への具体的な計画数値は示されていません。
月産250万個という生産量は書かれていますが、付加価値額や賃上げの目標値は示されておらず、目標設定はうかがえる程度です。
従業員75名、資材管理からころの仕上加工まで一貫して行える体制や、過去4年の補助事業実績が具体的に書かれています。
メーカーの研磨工程負担を減らす狙いや、鉄道・発電所関連への展開意向が書かれ、顧客と選ばれる理由は読み取れますが具体性は薄いです。
研磨を球面ころ以外へ広げる工夫、円錐ころの大型化の研究など今後の課題は語られていますが、スケジュールや遂行方法は示されていません。
公開されている事例からは読み取れません。
ころの鍛造による高品質化は同分野で国内ほぼ例がないと述べられ、高水準化の方向性はうかがえますが、数値による裏付けはありません。
鉄道や発電所関連への展開が語られ社会インフラとのつながりはうかがえますが、雇用や波及効果への言及は書かれていません。
補助金で鍛造工程を整えたことは書かれていますが、投入額に対する付加価値増加や費用対効果を示す数字はありません。
公開されている事例からは読み取れません。
公開されている事例からは読み取れません。
秦野市の本社所在地は分かりますが、地域特性を活かした雇用や地域経済への貢献は具体的に書かれていません。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
研磨工程は現在球面ころだけで行っているため、今後は他のころにも広げて付加価値を高めたい。鍛造で作る円錐ころは製造できるサイズに制約があるため、研究開発を進めて大きな円錐ころも作れる体制を目指す。国産であることや品質を強くアピールし、特に鉄道や発電所関連の分野へ積極的に取り組みたいとしている。
鉄製だったサンドビンをステンレス製に変更し、保水性を高めて安定した砂を貯蔵し造型機へ送れるようにした。
ガラス質の釉薬を塗った急須を730度の高温で焼成し定着させる鉄器製ホーロー処理に、コンベア式連続ホーロー焼成炉を導入した。
効果:1日あたり焼成能力 400個→800個
排熱回収型熱風乾燥炉一式(乾燥炉、制御盤、バーナー)を導入した。
効果:不良率 30%→14%