南部鉄器の表面処理プロセスの強化による納期短縮化
ガラス質の釉薬を塗った急須を730度の高温で焼成し定着させる鉄器製ホーロー処理に、コンベア式連続ホーロー焼成炉を導入した。
効果:1日あたり焼成能力 400個→800個
小田エンジニアリング株式会社
成果焼入れ前母材の加工作業時間 416分→123分
| 事業者名 | 小田エンジニアリング株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 愛媛県 東温市 |
| 業種 | 金属製品製造業 |
| 技術分野 | 金型 |
| 従業員数 | 11人 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 設立 | 1985年 |
主力の得意先である電機機器、自動車、カメラなどの生産工場が海外へ移転し、パーツ生産も海外にシフトしたため、国内の部品市場は年々縮小している。一方、医療機器金型や端子金型は開発途中で形状を決めながら同時進行で製作されることが多く、短納期で国内生産への依存度が高い。また一型当たりの取り数が多く、収益面の利点もある。国内製造は得意先との相互提案や微調整への迅速な対応ができ、輸送が不要でリードタイムを短縮できるという強みがある。
抱えていた課題
やったこと
NC細穴放電加工機を1台導入した。従来は焼入れ前の材料を仕入れて自社で作業し、焼入れを外注していたため、実証実験では作業時間416分と外注の3日間が必要だった。導入後は焼入れ済みの母材を仕入れる方法に変更し、母材への電極セットとプログラミングの作業123分だけで加工が終わるようにした。焼入れ後の再研磨作業43分も不要になった。焼入れ後の材料はマシニング加工機で荒加工を行い、下穴加工はNC細穴放電加工機で自動化した。これにより1mm以下の微細孔連続体形状など、より付加価値の高い製品も加工できるようになった。検証はターゲット市場の金型形状に近いテストワークを2組作成し、達成工期の差で行う計画とした。
新しい製品・サービス:狭ピッチ端子のような1mm以下の微細孔連続体形状の金型
NC細穴放電加工機の導入により、金型製作の工期が大幅に短縮され、焼入れの外注も不要になった。その結果、手動の工数に余力が生まれ、最も工数がかかる仕上げ、合わせ、組込み作業に人員を振り分けられるようになった。工数と工期の削減によって、得意先からの受注減少を食い止めるだけでなく増大につなげることができた。さらに医療機器分野の受注活動にもゆとりを持って取り組めるようになり、当面は人員を増やさずに収益を拡大できる見込みである。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません
国内部品市場の縮小と医療機器・端子金型への新規進出が述べられ、過去の金型製作の取組との連続性が読み取れるが、経営戦略上の位置付けは具体的に書かれていない。
短納期要求に応えられず受注できない案件があるという現状と、国内製造の強み(打ち合わせの迅速さ、輸送不要によるリードタイム短縮)が具体的に書かれている。
工期の課題を認識し、焼入れ外注の3日と373分の手作業を示したうえで、NC細穴放電加工機導入による段階的な工程見直しが書かれている。
工程短縮率25%の目標と、テストワーク2組での検証方法が示されているが、実績検証は今後の課題とされている。
仕上げ作業の女性採用検討や人員配置の見直しにわずかに触れているが、事務処理能力や補助事業の遂行体制の詳細は書かれていない。
医療機器金型・端子金型の需要と1mm以下の微細孔加工という価値は読み取れるが、顧客ターゲットや選ばれる理由の裏付けは具体性が薄い。
第1から第3ステップの導入順序と各機器の役割、自動化投資計画の終了時期が示され、遂行方法とスケジュールが明確である。
財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。
医療機器金型や狭ピッチ端子の微細孔加工など高付加価値分野への進出が述べられているが、市場の認知度や高価格化の水準は示されていない。
国内部品市場の縮小や国内製造の強みに触れているが、経済波及効果や雇用創出など国が補助する積極的理由は書かれていない。
当該工程の作業時間を416分から123分へ約1/3に削減し、外注3日を0日にした数値が示され、費用対効果の根拠がある。
自動化による工程見直しに触れているが、デジタル技術の活用やサプライチェーンへの貢献は具体的に書かれていない。
海外移転による国内部品市場の縮小と医療機器分野への進出がうかがえるが、日本経済の構造転換への言及は明確でない。
愛媛県東温市の本社工場と地域での事業が示されているが、地域の特性を活かした雇用や経済成長への言及は乏しい。
今後は荒加工用のマシニングの導入を計画しており、続く第2弾として形彫放電加工機、第3弾として仕上げ用のワイヤーカットマシンを導入して自動化投資を終える予定である。手作業で最も人手を要する仕上げ作業には女性の採用を検討している。医療金型分野の需要拡大は今後の課題だが、十分な需要があるとの感触を得ており、端子金型分野と合わせて積極的に営業活動を行う予定である。
ガラス質の釉薬を塗った急須を730度の高温で焼成し定着させる鉄器製ホーロー処理に、コンベア式連続ホーロー焼成炉を導入した。
効果:1日あたり焼成能力 400個→800個
ストレッチ糸や超極細糸、フィルム扇平糸のタテ糸つなぎに、結び目を安定して形成し一定張力でつなげるタイイングマシン(自動タテ糸つなぎ機)を導…
鉄製だったサンドビンをステンレス製に変更し、保水性を高めて安定した砂を貯蔵し造型機へ送れるようにした。