ものづくり補助金平成24年度福岡県

NC旋盤とマシニングセンターによるロボットUアームの切削加工の短納期化

株式会社中島ターレット

成果アームの月産数 5個→100個

この事例のポイント

  • 産業用ロボットの需要が増え続けており、生産量の拡大と納期短縮が求められていた。
  • 産業用ロボットのアーム(長さ600〜700ミリメートル)の切削加工に初めて取り組んだ。
  • アームの月産数 5個→100個。NC旋盤とMCの工程を分割し同時並行で加工することで、納期が半減し、遠方で加工していたものを自社でできるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社中島ターレット
所在地福岡県 岡垣町
業種はん用機械器具製造業
技術分野切削加工
従業員数113人
資本金3,000万円
設立1964年

事業の背景

創業から50年以上にわたり精密機械部品を製造してきた。近年は産業用ロボットの需要が増え続けている。当時、アームは月産5個程度で、遠方で加工していたものもあった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力産業用ロボットの需要が増え続けており、生産量の拡大と納期短縮が求められていた。
  • 納期・工程アームの加工を一台の旋盤とマシニングセンターで順に行っており、納期が長かった。

やったこと

産業用ロボットのアーム(長さ600〜700ミリメートル)の切削加工に初めて取り組んだ。NC旋盤とマシニングセンター(MC)の加工工程を分割し、同時並行で行えるようにした。アームの加工時に必要な振れ止めを追加で購入し、2台の旋盤で同時に加工できるようにした。MCでの穴加工を短時間で行う工夫もした。固定用の専用治具を自社で開発し、設計には3次元CAD/CAMを用いた。2度の試作評価を経て3度目で量産を実現した。

加工機NC旋盤
加工機マシニングセンター(MC)
その他振れ止め(固定部品)
その他専用治具
ソフト3次元CAD/CAM

新しい製品・サービス:産業用ロボットのアームの加工工程の見直しと、専用治具の開発による加工。

事業の効果

  • アームの月産数 5個→100個
  • 納期 2週間→1週間

NC旋盤とMCの工程を分割し同時並行で加工することで、納期が半減し、遠方で加工していたものを自社でできるようになった。アームの月産は5個程度から100個前後に伸び、ロボット市場の拡大に伴う受注も増えた。専用治具の自社開発と3次元CAD/CAMによる設計で精度が高まり、安定して量産できるようになった。発注先からの信頼も得られた。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.7 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    従来は遠方加工だった工程を自社で行えるようにし、精密加工の分野へ広げる方針が書かれているが、経営戦略上の位置づけは明示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    産業用ロボットの需要拡大を背景に、治具の自社開発と2台の旋盤の同時加工で短納期化し、発注先の信頼を得たと具体的に書かれている。

  • 課題の認識と解決4

    月産5個から100個前後に伸び、納期も約1週間に半減したと数字で課題解決の成果が示されている。

事業の実現可能性60%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    月産約5個から100個前後への拡大と納期の半減という実績が数字で示されているが、今後の目標値は示されていない。

  • 事業を進める体制3

    少数精鋭で体制を組んでいる旨の記述はあるが、人材や事務処理能力の具体的な記載は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    産業用ロボットアーム部品の需要拡大と納期短縮が顧客ニーズとして整理され、信頼獲得につながったと読み取れる。

  • 事業化までの道筋3

    2度の試作評価を経て3度目で量産を実現したという経緯は書かれているが、今後の中長期の計画や手順は薄い。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    産業用ロボットアームの高精度加工に取り組み、精密加工分野で発注先の信頼を得ていると書かれているが、高付加価値化の数値は示されていない。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用2

    産業用ロボット分野の拡大に対応する記述はあるが、国が補助する積極的な理由や波及効果は書かれていない。

  • 費用対効果2

    月産や納期の改善はあるが、補助金投入額に対する費用対効果を示す数値は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面40%
  • 成長分野への進出2

    産業用ロボットの需要拡大に対応した精密加工の強化が書かれており、成長分野への進出がうかがえる。

  • 地域経済への波及2

    福岡県の機械加工業として地域で事業を行っていることはうかがえるが、地域経済への波及効果は書かれていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

精密加工が要求される分野で顧客ニーズを満たすため、新規設備を更新し続けていく。機械加工業にとって信用が最も大事であり、精密加工、短納期、迅速な対応のため設備更新を続ける。

事業者の声

当社は少数精鋭に徹し、短納期や全数良品の提供に努めています。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。