ものづくり補助金平成24年度鹿児島県

オリジナルソフト搭載、加工効率アップの新型精密成型平面研削機の新規導入による高精度・高品質・高生産効率化加工体制の構築

有限会社プロテック

成果新機種導入により、今まで受注できなかった難易度の高い製品を月間20万円程受注できる計画である。

この事例のポイント

  • 従来の研削機では砥石をあてがって回転させて研削する製品しか製造できず、丸みのある溝など複雑形状の加工ができなかった。
  • プログラムにより自ら砥石を成形できる新型の精密成型平面研削機を導入した。
  • 新機種導入により、今まで受注できなかった難易度の高い製品を月間20万円程受注できる計画である。複雑形状や高精度の加工が可能になり、加工面や丸みの精度が向上したほか、砥石の成形により表面仕上げの別工程や故障リスクが…

事業者のプロフィール

事業者名有限会社プロテック
所在地鹿児島県 南九州市
業種はん用機械器具製造業
技術分野部材の締結
従業員数5人
資本金300万円
設立2005年

事業の背景

当社は三工株式会社のパートナー企業として活動しており、金属部品加工部門の下請が大部分を占めている。下請製品は大部分が小ロット(部品1個単位の受注もあり)であるため、従来の研削機では受注量が限られていた。高精度加工や複雑加工が必要な製品を製造することで受注量の増加につなげたいと考えていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力従来の研削機では砥石をあてがって回転させて研削する製品しか製造できず、丸みのある溝など複雑形状の加工ができなかった。
  • 人手・技能複雑な切削加工では加工面ごとの位置決めが必要で、加工作業に熟練が求められた。
  • コスト・採算表面仕上げ処理を別工程で行う必要があり、切削屑による故障も頻発して生産効率が非常に悪かった。
  • 集客・繁閑当社は小ロット受注が大部分の下請けであり、従来の研削機では受注量が限られていた。

やったこと

プログラムにより自ら砥石を成形できる新型の精密成型平面研削機を導入した。砥石の成形が可能になったことで、加工面が美しい製品、丸みの加工にほとんど誤差がない精密な製品、丸い溝が必要な加工難易度の高い製品の受注体制を整えた。制御盤がコンパクトにまとめられ省スペースで使いやすく、旧機種より故障の可能性が低いため安定した生産ラインを構築できた。プログラム制御により、経験や勘が必要だった操作も少しの研修で扱えるようになった。

  • 加工機精密成型平面研削機プログラムにより砥石を自ら成形する新型機

事業の効果

  • 新機種導入により、今まで受注できなかった難易度の高い製品を月間20万円程受注できる計画である。
  • 従来の製品加工においても安定的な生産が可能となり、現在より月間10万円増の受注を期待している。

複雑形状や高精度の加工が可能になり、加工面や丸みの精度が向上したほか、砥石の成形により表面仕上げの別工程や故障リスクが解消され、品質と作業効率が大幅に向上した。操作も簡単になり、安定した生産ラインを構築できた。今後は難易度の高い製品で月間20万円程、従来製品で月間10万円増の受注を見込んでおり、新規従業員の採用と育成を通じて地域の雇用創出に寄与したいとしている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均3.0 / 514観点のうち12観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    強み・弱みを踏まえた優位性三工株式会社のパートナー企業として小ロット下請を担う中、高精度・複雑加工を可能にして受注増を狙う、市場と自社の強みに沿った内容。
  • 4
    課題の認識と解決課題として旧機の故障、別工程の表面仕上げ、熟練依存を挙げ、難易度の高い製品を月20万円、既存品で月10万円増の受注計画と結びつけている。
  • 4
    顧客とニーズの裏付け丸い溝や美しい加工面など製品の価値が明確で、小ロット下請の受注増という顧客ニーズに応える理由が整理されている。

伸びしろがあった観点

  • 2
    事業を進める体制従業員5人の小規模体制で、新規採用と育成を検討する段階と書かれており、遂行体制の具体性は薄い。
経営戦略との整合性3.7
  • これまでの取組との一貫性3

    従来は砥石を回転させて切削するのみで、今回の新型機導入で複雑形状加工を可能にし、下請の既存事業の延長線上で設備投資している。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    三工株式会社のパートナー企業として小ロット下請を担う中、高精度・複雑加工を可能にして受注増を狙う、市場と自社の強みに沿った内容。

  • 課題の認識と解決4

    課題として旧機の故障、別工程の表面仕上げ、熟練依存を挙げ、難易度の高い製品を月20万円、既存品で月10万円増の受注計画と結びつけている。

事業の実現可能性2.8
  • 付加価値・賃上げの目標3

    月間20万円程と10万円増の受注増を目標に掲げ、受注見込みに基づく計画として示されている。

  • 事業を進める体制2

    従業員5人の小規模体制で、新規採用と育成を検討する段階と書かれており、遂行体制の具体性は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    丸い溝や美しい加工面など製品の価値が明確で、小ロット下請の受注増という顧客ニーズに応える理由が整理されている。

  • 事業化までの道筋2

    新機種の導入と受注計画は示されるが、中長期の検証や導入後のスケジュールについての記述は少ない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性3.0
  • 新しさ・高付加価値3

    精密機械の消耗部品加工の分野で、砥石を自ら成形する新型機による高精度・複雑形状加工を実現し、同分野で高付加価値化を図る内容。

公的補助の必要性2.5
  • 波及効果・雇用3

    地域雇用の創出や新規従業員の採用・育成に寄与する点が明記されており、地域への波及効果が読み取れる。

  • 費用対効果2

    補助金額や投資対効果の数値は示されず、受注増の見込みはあるが費用対効果を判断する材料は薄い。

  • イノベーションへの貢献ー

    公開情報では判断できません。

政策面3.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及3

    南九州市川辺町の地元企業として、地域の雇用創出に寄与すると述べており、地域特性を活かした事業の位置づけがある。

今後の展望

新機種導入により受注できなかった難易度の高い製品の受注を見込み、安定生産による従来製品の受注増とあわせて、新規従業員の採用と育成により地域の雇用創出を図る計画である。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。