ものづくり補助金平成25年度製造業徳島県

ベアリングに係る高精度製品の製造のための技術及びシステム開発

光友精機株式会社

この事例のポイント

  • 県内の主要顧客は、高精度品を県外の高精度加工企業に発注しており、県内で高精度品を短納期・低価格で調達したいという要望があるが、県内企業は受注できていなかった。
  • 各種砥石の試験検討を行い、最適な砥石を選定した。
  • 高精度加工と測定の技術が向上し、過去に失注した製品の試作で全寸法が図面を満足した。

事業者のプロフィール

事業者名光友精機株式会社
所在地徳島県 徳島市
業種はん用機械器具製造業
技術分野精密加工
従業員数8人
資本金1,000万円
設立1967年

事業の背景

ベアリング製造工程で使う測定治具やマスターゲージ等の高精度製品を手がけている。県内の主要顧客はこれらの製品を高精度加工技術を持つ県外企業に発注しており、県内企業が同等以上の技術を持てば切り替える意向があった。医療品分野への展開の可能性もある。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 販路・情報発信県内の主要顧客は、高精度品を県外の高精度加工企業に発注しており、県内で高精度品を短納期・低価格で調達したいという要望があるが、県内企業は受注できていなかった。
  • 品質・精度ベアリング製造で使う測定治具やマスターゲージ等は高い精度が求められるが、顧客の要求する高精度加工と測定を実現する技術が不足していた。

やったこと

各種砥石の試験検討を行い、最適な砥石を選定した。温湿度管理が可能な測定室を新設し、より正確な測定ができるようにした(本事業外設備)。三次元測定機の精度検証と校正を測定器メーカーに依頼し、測定技術の指導を受けた。精密平面研削盤を導入し、オートバランサーを追加した。輪郭形状測定器を導入し、従来測定が困難または不可能だった製品の測定を可能にした。試作加工品で機械精度と研削技術を確認し、過去に失注した製品を試作・測定したところ全寸法が図面を満足した。

加工機精密平面研削盤
その他オートバランサー
検査測定輪郭形状測定機

事業の効果

高精度加工と測定の技術が向上し、過去に失注した製品の試作で全寸法が図面を満足した。これにより、県外企業に発注されている製品を県内企業が切り替えて受注し、収益を向上させられる見込みができた。測定が困難だった製品も測定できるようになった。医薬品関連分野への市場進出も見込まれる。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.8 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性4

    鍛造金型製造で培った研削技術を基に平面研削盤を導入し、過去に失注した製品の再製作に取り組んでおり、既存技術との連続性がうかがえる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    県外企業に発注されている製品を県内で受注する方針が示され、技術力向上による切り替え受注での収益向上が見込まれると書かれている。

  • 課題の認識と解決4

    顧客の求める高精度・短納期・低価格の要望を課題として整理し、3年以内に7割以上の獲得を目指す計画が示されている。

事業の実現可能性56%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    3年以内に過去失注品と県外発注品の7割以上獲得を目標とするが、付加価値額の数値や賃上げ目標は書かれていない。

  • 事業を進める体制3

    従業員8人の体制で、測定室の設置や測定器メーカーによる校正・技術指導を受けた経緯が書かれている。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    高精度品の短納期・低価格という顧客要望と県外発注の現状が示され、選ばれる理由が整理されている。

  • 事業化までの道筋3

    3年以内と5年以内の段階的な目標と医薬品関連分野への進出時期が示されているが、遂行の詳細は少ない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    高精度加工の実現と全図面精度の満足が示されるが、同分野での価格水準や高付加価値化の数値は書かれていない。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用2

    県内企業への発注切り替えや医薬品分野への展開が示され、地域調達の波及効果がうかがえる。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献2

    三次元測定機の校正や温湿度管理された測定室など測定技術の向上が書かれるが、デジタル技術の活用は示されていない。

政策面60%
  • 成長分野への進出3

    医薬品関連分野への市場進出を5年以内に果たす計画が示され、成長分野への展開がうかがえる。

  • 地域経済への波及3

    徳島県内企業からの調達需要を取り込む点が書かれ、地域の受注増加と成長につながる事業とうかがえる。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

3年以内に過去に失注した製品及び県外企業に発注されている製品の7割以上の獲得を目指す。5年以内に医薬品関連分野への市場進出を果たす。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。