ものづくり補助金平成24年度鹿児島県

コンピュータ制御金属削加工機の新規導入による高難度加工製品の受注増、新規若年者雇用(技術者育成支援)による事業拡大

成果受注 100%→120%

この事例のポイント

  • 既存の汎用旋盤での作業は時間がかかり、代表者が1日14〜15時間休みなく稼働して注文をこなしていた。
  • 新たにCNC旋盤を導入し、難易度が高くサイズの大きい製品の製作を可能にした。
  • 受注 100%→120%。納期が短縮され、導入以前より20%増の受注を得ている。

事業者のプロフィール

所在地鹿児島県 南九州市
業種金属製品製造業
技術分野繊維加工
従業員数1人
設立2005年

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力既存の汎用旋盤での作業は時間がかかり、代表者が1日14〜15時間休みなく稼働して注文をこなしていた。
  • 品質・精度疲労の蓄積により作業効率が落ち、不良品が見られ、安全面からも望ましい状態ではなかった。
  • 人手・技能業務効率を改善し経営体制を見直すことが喫緊の課題であった。

やったこと

新たにCNC旋盤を導入し、難易度が高くサイズの大きい製品の製作を可能にした。従来の汎用旋盤では加工の途中で運転を止めて計測しながら作業していたが、新機種ではプログラムを一度入力すれば自動運転できるため効率よく作業でき、納期も短縮された。導入した機種は直径200mm以上、長さ300mm以上の大きいサイズの製品や曲線切削加工に対応できる。パートナーの親企業である三豊機工株式会社で毎週1回(4時間)、今回導入機種の操作研修を受けた。

事業の効果

  • 受注 100%→120%

納期が短縮され、導入以前より20%増の受注を得ている。今まで受注できなかった難易度の高い製品やロットのある程度多い製品、サイズの大きい製品の加工が可能となり、売上増を見込んでいる。代表者の長時間作業が解消される見込みである。受注量の増加に伴い新規従業員を採用し、地元雇用創出の一端を担いたいと考えている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均3.1 / 514観点のうち13観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    強み・弱みを踏まえた優位性難易度の高い製品やサイズの大きい製品を受注できるようになり、導入以前より20%増の受注を得たと書かれています。
  • 4
    課題の認識と解決1日14〜15時間の稼働による疲労で不良品が出ていた課題を挙げ、自動運転化による効率改善を示しています。
  • 4
    事業を進める体制代表者1名で加工していた体制と、親企業での週1回4時間の操作研修や新規採用の計画が書かれています。

伸びしろがあった観点

  • 2
    費用対効果作業時間の短縮と受注20%増は示されていますが、補助金額に対する付加価値増加の数値は書かれていません。
経営戦略との整合性3.7
  • これまでの取組との一貫性3

    既存機種の長時間稼働という課題を認識し設備投資を決めた経緯は書かれているが、過去の取組との一貫性は読み取れません。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    難易度の高い製品やサイズの大きい製品を受注できるようになり、導入以前より20%増の受注を得たと書かれています。

  • 課題の認識と解決4

    1日14〜15時間の稼働による疲労で不良品が出ていた課題を挙げ、自動運転化による効率改善を示しています。

事業の実現可能性3.2
  • 付加価値・賃上げの目標3

    受注20%増という実績は示されていますが、賃上げや付加価値額の目標値は書かれていません。

  • 事業を進める体制4

    代表者1名で加工していた体制と、親企業での週1回4時間の操作研修や新規採用の計画が書かれています。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    受注単価の高い大型製品や曲線切削への対応は書かれていますが、顧客ターゲットや選ばれる理由は明確ではありません。

  • 事業化までの道筋3

    加工技術の習得に2〜3年を要し、まず機種をフル稼働させ売上目標を達成する段階的な進め方が書かれています。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性3.0
  • 新しさ・高付加価値3

    大型・高単価製品や曲線切削の受注に触れていますが、市場での位置づけや高付加価値化の水準は具体的ではありません。

公的補助の必要性2.3
  • 波及効果・雇用3

    地元雇用創出の一端を担いたいという記述はありますが、川上・川下への波及効果は書かれていません。

  • 費用対効果2

    作業時間の短縮と受注20%増は示されていますが、補助金額に対する付加価値増加の数値は書かれていません。

  • イノベーションへの貢献2

    CNC旋盤の自動運転による効率化は書かれていますが、先端的デジタル技術や新しいビジネスモデルの記述はありません。

政策面3.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及3

    地元雇用の創出や地域の経済成長への貢献を目指すと書かれていますが、地域特性を活かした付加価値の記述は薄いです。

今後の展望

新規若年者雇用と技術者育成を視野に入れており、目標売上高を達成できれば実現できると考えている。加工技術を完全に習得するには最低2〜3年を要すると考えられ、まずは導入機種をフル稼働させて目標売上高を達成し、地域雇用創出に寄与したいとしている。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。