SHIFT事業(工場・事業場における先導的な脱炭素化取組推進事業)令和5年度製造業石川県

排水処理の散気装置とブロワーを更新しCO2を53%削減

小松マテーレ株式会社

成果排水処理システムでのCO2排出量を53%削減し、投資回収は補助ありで約4.3年となる見込み。

省エネ・脱炭素に使える公募中の補助金 313件を見る

この事例のポイント

  • 排水処理システム単体での削減率で申請できる制度を使い、CO2を53%削減する計画にした。
  • 散気装置の更新と、水質センサーによるブロワーの自動制御を組み合わせた。
  • 補助ありの投資回収は約4.3年、補助なしでは約6.4年と試算している。
  • 水槽内の攪拌が均一になり、水質の安定や微生物の管理のしやすさにもつながる。

事業者のプロフィール

事業者名小松マテーレ株式会社
所在地石川県
業種繊維工業(染色加工)
相談先三井住友ファイナンス&リース株式会社

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 効率の低い排水処理設備機械式散気装置は気泡が大きく非効率だった。ルーツブロワーは21年が経過して効率が落ち、負荷に合わせた出力調整もできなかった。

やったこと

  1. 高効率散気装置への更新ルーツブロワー(2台、合計150kW)、スタティックミキサー、エアレータの構成を見直した。ターボブロワー(3台、合計96kW)とメンブレン式散気装置の組み合わせに替えた。
  2. ブロワーのインバータ制御水質センサー(ORP計)の値とシステムを連動させ、ブロワー出力を自動で調整する。余分な電気使用とCO2排出を抑える。
  3. きっかけ:制度情報の入手以前から環境省の補助金を使っており、その流れでこの事業を知った。
  4. 計画:削減対策の内訳設備更新で年340t-CO2、インバータ制御で年35t-CO2の削減を見込む。

補助金を使った経費

  • メンブレン式散気装置ターボブロワー3台水質センサー(ORP計)連動のインバータ制御経費の区分:補助対象経費

事業の効果

  • 排水処理システムでのCO2排出量を53.0%削減する。
  • 設備更新で年340t-CO2、インバータ制御で年35t-CO2を削減する見込み。
  • エネルギーコストを年約2,044万円削減する見込み。
  • 事業所全体のCO2排出量は年25,612tから25,237tへ、1.5%減る見込み。
  • 水槽内を均一に攪拌でき、水質が安定する。
  • 排水の水質変動に応じて必要な酸素量を自動で調整でき、微生物を管理しやすくなる。

事業者の声

CO2排出量を減らす設備投資を検討しているなか、補助金があることで助かりました。

今後は、省エネによるユーティリティー使用削減・低エネルギー加工開発・ビジネスモデルの革新などを推進するともに、高効率機器への更新だけでなく独自のシステム・仕様を盛り込み、2030年にCO2排出量を基準年比46%削減を目指したい。

石川県の繊維工業(染色加工)
出典・注記

相談先と計画づくり

その他三井住友ファイナンス&リース株式会社

今後の展望

2030年にCO2排出量を基準年比46%削減する目標を掲げる。部署横断のプロジェクトで取り組みを進める。

製造業のほかの採択事例

製造業の事例をすべて見る