「新しい機械を導入したいけど、費用が心配…」「生産ラインを刷新したいが、資金が足りない」そんな悩みを抱える岡山市内の中小企業・小規模事業者の方に、ぜひ知っておいてほしい制度があります。
それが岡山市中小企業設備投資支援補助金です。この記事では、補助金の概要・各枠の詳細・申請の流れまで、初めて申請する方にもわかりやすく解説します。
目次
岡山市中小企業設備投資支援補助金とは?
この補助金は、岡山市内の中小企業や小規模事業者が行う設備投資に対して、費用の最大2分の1を市が補助してくれる制度。上限は最大500万円と、かなりまとまった金額が対象になります。
次回の申請期間は2026年6月26日(木)郵便必着が締め切り。すでに受付は始まっており、採択は審査点数の上位から決まる競争方式です。「いつか申請しよう」と思っているうちに枠が埋まってしまう可能性もあります。早めの準備が肝心です。
岡山市公式ページ「中小企業設備投資支援補助金」
https://www.city.okayama.jp/jigyosha/0000049398.html
新分野進出枠とは?
新分野進出枠は、岡山市内の中小企業・小規模事業者が行う新商品・新サービスの開発や新市場の開拓に係る設備投資を支援する枠です。
「新分野」とは、現在営んでいる事業とは異なる製品・サービス・市場領域への参入を指します。既存事業の延長線上にある設備増強ではなく、事業として新しい一歩を踏み出す投資が対象です。
新分野進出の例
- 製造業が既存の製品ラインとは別の新製品を開発するための専用機械を導入する
- 飲食業が食品加工・販売という新事業を立ち上げるための加工設備を購入する
- 小売業がサービス業(修理・加工等)へ参入するための設備を新設する
- 既存の技術を活かして全く新しい業種・市場に参入する
補助金の概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 補助率 | 2分の1 |
| 補助上限額 | 500万円 |
| 補助下限額 | 50万円(補助対象経費100万円以上が目安) |
| 申請期間 | 2026年4月27日〜6月26日(郵便必着) |
| 選定方法 | 審査点数上位から採択 |
| 申請方法 | 郵送のみ |
| 提出部数 | 4部(正本1部・副本3部) |
補助下限50万円は、補助対象経費が100万円以上の投資が対象になる目安です。
他の枠も確認する
この補助金には全4つの枠があります。自社の規模・投資目的によって最適な枠が異なります。
新分野進出枠固有の要件
新分野進出枠には、他の枠にはない加点制度があります。それは、経営革新計画(都道府県知事等の認定)を提出すると、審査点数が加算されます。採択は点数上位から決まる競争方式のため、この加点は採択確率に直接影響します。すでに経営革新計画の認定を受けている事業者は、必ず提出を検討してください。
提出要件
- 必須ではなく任意提出(提出すれば加点対象)
- 募集締切時点で認定(承認)を受けた計画期間が終了していないものに限る
経営革新計画とは、新事業活動に取り組む中小企業が都道府県等に申請・認定を受ける経営計画書です。岡山県への申請・認定が必要なため、これから取得する場合は時間的余裕を確認してください。
補助対象となる経費
- 新分野進出を目的とした機械設備・システム等の購入・構築費(専ら補助事業のために使用されるもの)
- 上記の運搬費
- 上記の据付費(機械・装置等の設置と一体の軽微なものに限る)
補助率は2分の1。たとえば1,000万円の設備投資であれば最大500万円が補助されます。
補助対象外となる経費
以下は補助対象外です。
- 自動車・重機などの車両
- 中古品の設備
- パソコン・サーバー・プリンター・デジタル複合機・表計算ソフト・パッケージ会計ソフト・エアコンなど(汎用性の高い設備)
- リース・レンタル契約による設備
- 建物・構築物等の改修工事費
- ホームページ作成・改修費、クラウドサービス利用料
- 備品・什器・原材料費・消耗品
申請要件・注意点
以下すべてを満たす必要があります。
- 本店登記が岡山市内にある中小企業者(個人は岡山市内に住民登録)
- 対象業種を営んでいる(建設・製造・情報通信・卸売・小売・宿泊・飲食等。バー・パチンコ等は除く)
- 前年度に岡山市中小企業支援事業補助金の交付を受けていない
- 同一設備について国・県・市の他の補助金と重複受給しない
- 許認可が必要な業種の場合は取得済みであること
- 確定申告を1期以上行っており、市税の滞納がない
- みなし大企業に該当しない
- 採択後5年間、市への実績報告・効果検証への対応ができる
対象者について 新分野進出枠は中小企業者・小規模事業者のどちらも申請可能ですが、公式ページでは「中小企業」と記載されています。小規模事業者も含む中小企業者全般が対象ですが、詳細は窓口にご確認ください。
みなし大企業は対象外 大企業が発行済株式の2分の1以上を保有、または大企業の役員・職員が役員総数の2分の1以上を占める場合は対象外です。
提出書類一覧
<法人の場合>
- チェックシート(新分野進出枠)
- 申請書(様式A-4)
- 補助事業計画書(様式B-4)
- 見積書の写し(税込100万円超は2社以上。1社のみの場合は理由書)
- 許認可証の写し(許認可が必要な業種のみ)
- 直近の確定申告書(別表一(一)+法人事業概況説明書)
- 直近の決算書(表紙・貸借対照表・損益計算書)
- 補足資料(製品カタログ等、A4で最大5枚)
- 経営革新計画の写し ※任意。提出すれば審査加点対象
<個人事業主の場合>
1〜5・8・9は法人と同じ。
6. 直近の確定申告書(第一表+所得税青色申告決算書または収支内訳書)
副本3部の注意点
- 様式A-4の提出は不要
- 様式B-4の「1.応募者の概要」は空欄
- 見積書・確定申告書等は社名・住所を黒塗りしてコピー
申請書類は岡山市公式ページからダウンロードできます。
→ 新分野進出枠 公式ページ(書類ダウンロード)
まとめ
岡山市中小企業設備投資支援補助金は、設備導入コストの半額を補助してもらえる、中小企業・小規模事業者にとって非常に活用しやすい制度です。
- 自社が対象になるか確認したい
- 申請書類の作り方がわからない
- 採択されるための書き方を相談したい
そんな方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。初回のご相談は無料で対応しています。締切まで時間に余裕があるうちに、一度ご連絡いただくことをおすすめします。
岡山県内の他の市町村の補助金も比較したい方は、岡山県の空き家補助金【2026年度版】市町村別完全ガイドをご覧ください。補助金の種類・金額・申請期間を一覧で確認できます。
設備投資以外の補助金|小規模事業者持続化補助金
岡山市の設備投資支援補助金は「機械・設備の購入」に特化した制度ですが、広告費・販促費・ホームページ制作・展示会出展といった「販路開拓・集客」のための費用は対象外です。そこで合わせて知っておきたいのが、小規模事業者持続化補助金(持続化補助金)です。
持続化補助金は国が運営する補助金で、小規模事業者の販路開拓や業務効率化を支援します。設備投資補助金では使えない費用区分をカバーできるため、「設備は市の補助金で、販促は持続化補助金で」と使い分けるのが賢いやり方です。
持続化補助金の主な対象経費
機械装置等費、広報費(チラシ・Web広告など)、展示会出展費(出展料など)、開発費(試作品など)、委託費(ホームページ・システム開発)、外注費(Web制作・動画・キッチンカーなど)、雑役務費(アルバイトなど)といった経費が対象になります。旅費・資料購入費・借料・専門家謝金・設備処分費なども含まれ、幅広い用途に使えます。
→ 対象経費の詳細はこちら 【2026年最新】小規模事業者持続化補助金の補助対象経費を詳しく解説
小規模事業者持続化補助金 申請枠
| 枠 | こんな事業者におすすめ |
|---|---|
| 通常枠 | 販路開拓・広告・チラシ制作に使いたい方 |
| インボイス特例 | インボイス対応で費用が増えた事業者 |
| 賃金引上げ特例 | 従業員の給与アップを予定している方 |
| 災害支援枠 | 被災事業者の再建・復旧を目指す方 |
| 創業型 | 創業間もない・これから事業を始める方 |
| 共同・協業型 | 複数事業者で連携して取り組む場合 |
| ビジネスコミュニティ型 | 商工会や団体での取り組み向け |
最も多くの事業者が選ぶのは通常枠ですが、賃上げや創業の予定がある場合は特別枠の方が有利になるケースもあります。
→ どの枠が自社に合うか、まずはこちらで確認 持続化補助金の申請枠(通常枠・特別枠)を徹底比較
よくある質問(FAQ)
Q1. 「新分野」とは具体的にどう判断されますか?
現在営んでいる事業とは異なる製品・サービス・市場領域への参入が「新分野」に該当します。既存事業の設備増強や効率化は他の枠(中小企業者枠等)が対象です。申請書類で「既存事業との違い」「新しい顧客・市場」を具体的に説明できることが採択のポイントになります。
Q2. 既存事業と関連のある新製品開発でも「新分野」になりますか?
既存の技術・ノウハウを活かした新製品開発であっても、製品・市場・顧客層が新しければ該当する可能性があります。ただし判断が難しいケースも多いため、事前に岡山市の窓口または専門家に確認することをおすすめします。
Q3. 経営革新計画はなぜ有利になるのですか?
採択は審査点数の上位から決まるため、加点項目を持っているほど採択に近づきます。経営革新計画は都道府県知事等の認定を受けた公的な経営計画書であり、新分野進出の本気度・実現可能性を客観的に示す書類として評価されます。
Q4. 経営革新計画を持っていません。今から取得できますか?
取得は可能ですが、申請・認定に一定の時間がかかります。締切(6月26日)までに計画期間が終了していない状態で認定を受ける必要があるため、岡山県の経営革新計画担当窓口に早急に相談してください。
Q5. 補助対象経費の下限はいくらですか?
補助金額ベースで50万円が下限です。補助率が2分の1のため、設備の購入費が100万円以上であることが目安となります。
Q6. 採択されたらすぐに設備を発注していいですか?
採択通知を受け取ってから発注・購入してください。採択前の発注・購入は補助対象外となります。
Q7. 中小企業者枠と新分野進出枠、どちらが自社に合いますか?
既存事業の設備強化・生産性向上が目的なら中小企業者枠、全く新しい製品・サービス・市場に参入するための設備なら新分野進出枠が向いています。補助上限は新分野進出枠の方が高い(500万円 vs 300万円)ですが、「新分野」であることを書類で証明する必要があるため、申請書の難度はやや上がります。
Q8. 昨年度この補助金を受けました。今年も申請できますか?
できません。前年度に岡山市中小企業支援事業補助金の交付を受けた事業者は、今年度の申請が不可です。
Q9. 採択後に辞退した場合、翌年度は申請できますか?
採択通知後5年間の実績報告義務が生じます。申請前に導入スケジュールをしっかり固めたうえで申請してください。
申請検討中・希望の方
補助金申請は膨大な時間と労力をかけても、採択されなければ一円も入ってきません。だからこそ、採択の可能性を最大限に高めるためには、“経験ある専門家の力を借りる”ことが最も合理的な選択肢です。
情報収集中・申請検討中の方へ
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✅ 採択された事業計画書の構成例付き
✅ 対象経費の判断フロー付き
これから申請希望の方へ
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本補助金の行政窓口
岡山市産業観光局経済政策課
TEL:086-803-1325
(岡山市中小企業設備投資支援補助金の窓口)
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参考・引用資料
本記事は以下の公式資料をもとに作成しています。
岡山市中小企業設備投資支援補助金 公式ページ(岡山市)
岡山市公式ホームページ
免責事項
本記事は岡山市が公表している公式資料をもとに情報提供を目的として作成しています。補助金は公募回ごとに補助率・上限額・対象要件・スケジュールが変更される場合があります。申請前に必ず最新の公募要領および岡山市窓口にてご確認ください。本記事の情報に基づいて生じた損害・損失について、当サイトは一切の責任を負いかねます。
※ 本記事の情報は2026年5月時点のものです。詳細・最新情報は必ず岡山市公式ページでご確認ください。
PROFILE

- 中小企業診断士 / 資金調達・補助金コンサルタント / 外資系戦略コンサルティングファーム出身。独立後、事業再構築補助金・ものづくり補助金を中心に200社超の資金調達を支援し、採択率80%以上を継続して維持しています。補助金申請において最も難しいのは「書類を書くこと」ではなく、「Googleや審査員に刺さる事業計画を設計すること」です。戦略コンサルとしての経験を活かし、単なる申請代行ではなく、事業計画の立案から採択後の実行フェーズまでを一気通貫でサポートすることを強みとしています。これまでの支援先は製造業・小売業・サービス業など幅広く、初めての補助金申請から複数回採択の実績づくりまで対応しています。また、補助金メディアの執筆者として1,000本超の記事を執筆。最新の制度情報・審査傾向を常にアップデートしながら、読者と支援先の双方に正確な情報を届けることを使命としています。


