ものづくり補助金平成24年度北海道

手術時の大型動物への心的負担を大幅に軽減する自走式大動物手術台の開発

菱エステイ島本鉄工株式会社

この事例のポイント

  • 牛の手術では大型の牛を手術台へ運ぶのに力がいり、移動が大変だった。
  • 既設の手術台へ牛を連れて行く方式ではなく、手術台の方から牛を迎えに行く自走式大動物手術台を開発した。
  • 手術台を自走させて疾病の牛の元へ移動できるようになり、牛へのストレスと術者の負担が軽減された。

事業者のプロフィール

事業者名菱エステイ島本鉄工株式会社
所在地北海道 釧路市
業種一般機械器具製造業
技術分野動力伝達
従業員数35人
資本金1,000万円
設立1933年

事業の背景

島本鉄工は内燃機関の製作・修理や鋼構造物の設計・製作などを手がける釧路の機械メーカーである。主な取引先は北海道の酪農関係の各社・各団体で、長年の取引がある。手術台は固定式が主流で、埋め込み型のピット工事が必要な状況だった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 集客・繁閑牛の手術では大型の牛を手術台へ運ぶのに力がいり、移動が大変だった。
  • 人手・技能女性の獣医師が増えており、力作業を伴う従来の手術台は使いにくかった。
  • 品質・精度従来の埋め込み型手術台は、牛のストレスや衛生面で課題があった。

やったこと

既設の手術台へ牛を連れて行く方式ではなく、手術台の方から牛を迎えに行く自走式大動物手術台を開発した。動力部にはバッテリーを採用し、電気系統はグループ会社のエスティテクノスと協力して動力源の構造シミュレーションを行い、最適なシステムをワンユニットとして性能を確立した。図面上での改良を何度も繰り返した。ピットを掘る必要がないため建設コストを抑えられ、清掃も容易で衛生面にも優れた装置とした。

新しい製品・サービス:自走式大動物手術台

事業の効果

手術台を自走させて疾病の牛の元へ移動できるようになり、牛へのストレスと術者の負担が軽減された。ピット工事が不要になったことで建設コストが抑えられ、清掃が容易になって衛生面も向上した。女性の獣医師も使える手術台になった。

今後の展望

今後は機能を付加しながら少しずつ改善を続け、自走式大動物手術台が多くの人に知られることを目指している。

事業者の声

「最初から上手くいったことはひとつもありませんでした。逆に、上手くいったところを探す方が難しいですよ」

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。