ものづくり補助金平成24年度北海道

移動可能な「駆除シカの分解処理装置」の開発と試作。

正和電工株式会社

成果実験の結果、エゾシカは2週間で消えた

この事例のポイント

  • 駆除後のエゾシカを処理する作業は、高齢化したハンターに穴掘りや運搬を強いることになり負担が大きい。
  • バイオトイレの原理を応用し、駆除シカを分解処理する装置を開発した。
  • 実験の結果、エゾシカは2週間で消えた。駆除後のエゾシカを現場付近で分解処理できるため、穴掘りや運搬、燃やす手間が大幅に減る。

事業者のプロフィール

事業者名正和電工株式会社
所在地北海道 旭川市
技術分野金属プレス加工
従業員数10人
資本金5,000万円
設立1974年

事業の背景

旭川市の正和電工は昭和49年設立の照明器具卸問屋で、平成6年に環境事業部を立ち上げバイオトイレの研究開発・製造販売に着手した。北海道ではエゾシカが農林被害を引き起こして駆除が進められているが、ハンターの高齢化と担い手不足が進んでいる。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 人手・技能駆除後のエゾシカを処理する作業は、高齢化したハンターに穴掘りや運搬を強いることになり負担が大きい。
  • コスト・採算既存の処分方法は「埋める」か「燃やす」の二者択一で、どちらも手間がかかる。

やったこと

バイオトイレの原理を応用し、駆除シカを分解処理する装置を開発した。業務用バイオトイレでの実験では、約2週間でエゾシカの小さな骨と骨以外の部分が完全に分解・消滅し、太い骨だけが残った。キタキツネでも同様の実験を行った。その結果を受けて、投入時の負荷を軽減し、スクリューなどの強度・形状を複数回改良した試作機を完成させた。スクリューが回転してエゾシカの骨を粉砕し、それ以外の部分はオガクズが分解する仕組みである。製造の大部分は地元企業に分離発注し、最終工程のみを自社で行う。

新しい製品・サービス:駆除シカの分解処理装置

事業の効果

  • 実験の結果、エゾシカは2週間で消えた

駆除後のエゾシカを現場付近で分解処理できるため、穴掘りや運搬、燃やす手間が大幅に減る。処理後のオガクズは捕食された栄養分を含み、生息エリアに戻すことで循環型の生態保持に役立つ。埋める・燃やすに加えて分解という第3の選択肢が生まれた。

今後の展望

今後は全国の自治体や鉄道会社などに働きかけていく方針である。

事業者の声

要はトイレなんですよ、バイオトイレ

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。