ものづくり補助金平成24年度北海道

野生動物の行動把握調査を大幅に省力化する映像スマートロガーの試作開発

株式会社アンタス

成果フィールド試験で、遠方のエゾシカを試作品と目視でほぼ同等に検知した。

この事例のポイント

  • 野生動物の行動把握調査でビデオ映像を目視で確認する作業は多大な労力を要する。
  • 野生動物の行動把握調査を省力化する映像スマートロガーの試作を行った。
  • フィールド試験で、遠方のエゾシカを試作品と目視でほぼ同等に検知した。試作品のフィールド試験で、道路上に侵入するエゾシカを肉眼で視認しにくい遠方からでも、目視とほぼ同じ結果で検知できた。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社アンタス
所在地北海道 札幌市
業種情報サービス業
技術分野発酵
従業員数18人
資本金2,400万円
設立2004年

事業の背景

野生動物と自動車の衝突事故が問題になっている。2015年に日本損害保険協会北海道支部が、2014年10〜11月のエゾシカとの衝突事故を調査して発表し、事故件数は745件、車両保険の保険金支払額は3億5,641万円で前年の倍以上だった。事故防止のため野生動物の行動特性把握が重要とされ、調査はビデオカメラによる定点観測と目視確認が主流だった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 人手・技能野生動物の行動把握調査でビデオ映像を目視で確認する作業は多大な労力を要する。
  • 品質・精度既存の監視・防犯システムは小さな対象を見落としやすく、人や車以外の形状・動作に対応していず、自然界の映像で誤判断が起きやすい。

やったこと

野生動物の行動把握調査を省力化する映像スマートロガーの試作を行った。撮影した膨大な映像から野生動物が現れた部分のみを自動判別してハードディスクに記録する機能、自動車を検知対象から除外する機能、風に揺れる草木や雲による自然光の強弱変化を検知しない機能を開発した。使用機器は既製品のカメラを用い、プログラミングによって機能を実現した。カメラが対象を検知すると出現位置をマーキングして画面に表示する。

新しい製品・サービス:野生動物の行動把握調査を省力化する映像スマートロガー

事業の効果

  • フィールド試験で、遠方のエゾシカを試作品と目視でほぼ同等に検知した。

試作品のフィールド試験で、道路上に侵入するエゾシカを肉眼で視認しにくい遠方からでも、目視とほぼ同じ結果で検知できた。目視で観測できなかったカラスなどの鳥類も検知でき、目標以上の性能が得られたと考えられる。一方、強風によるカメラの揺れで電柱などの静止物を誤判断したり、水たまりの反射光に反応したりする課題が残る。

今後の展望

カメラの振動や自然光による誤検知はプログラムのバージョンアップで解消できる見込み。今後は顧客ニーズを踏まえた追加機能や管理ツールを開発し、製品化につなげたい。

事業者の声

スマートロガーの将来は私たちが牽引するという気概で、今後とも力を入れて行きたいと思います。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。