ものづくり補助金平成24年度北海道

半纏(はんてん)染色のための厚地生地テキスタイルプリンターと生地前処理剤の開発

株式会社水野染工場

成果手作業の人数 3人分→1人分

この事例のポイント

  • 手染めは時間と費用がかかり、職人の手彫りだと型の作成費用もかさむため、コストが増えてしまう。
  • 和染色用厚地生地のテキスタイルプリンターを導入した。
  • 手作業の人数 3人分→1人分。本染めの職人の重労働と繊細さを求められる負担が軽減される。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社水野染工場
所在地北海道 旭川市
業種繊維工業
技術分野鋳造
従業員数35人
資本金2,500万円
設立1907年

事業の背景

水野染工場は明治40年創業の染物会社で、旗、半纏、法被、暖簾、のぼり、手拭いなどの染物製品を製造・販売している。伝統的な本染めを中心に事業を行ってきた。伝統商品は職人の手作業によるため価格が高く、客の多様な要望に応えることが課題となっていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • コスト・採算手染めは時間と費用がかかり、職人の手彫りだと型の作成費用もかさむため、コストが増えてしまう。
  • 人手・技能伝統商品は職人の手作業に依るものが多く、安価ではないため客のニーズに応えにくい。

やったこと

和染色用厚地生地のテキスタイルプリンターを導入した。伝統的な本染の染料をそのまま使うことを必須条件にメーカーと共同開発し、色を固着させる工程を踏んで染め物商品として販売できるようカスタマイズした。経験を重ねた本染め職人が機械のオペレーションを行い、仕上がりの安心を確保している。機械染めは黒や藍色などの深い色の表現を得意としないが、メーカーと協力して対応を求めた。染料に糊を混ぜ布地に直接模様を染める捺染(なっせん)方式で、機器の名称は「ナッセンジャー」である。

  • 加工機ナッセンジャー和染色用厚地生地テキスタイルプリンター

新しい製品・サービス:和染色用厚地生地のテキスタイルプリンター「ナッセンジャー」と生地前処理剤

事業の効果

  • 手作業の人数 3人分→1人分

本染めの職人の重労働と繊細さを求められる負担が軽減される。機械化により多色染めや写真の掲載など多様な要望に応えられるようになり、1点からの製作も可能になった。他社が敬遠する仕事も請けられる体制となった。また、手染めと機械染めの両方に対応できる強みを得て、本染めの需要も増えた。

今後の展望

多様な要望に応えられる体制をさらに整え、他の染め屋が嫌がる仕事を全て請けることを目標とする。

事業者の声

手染めは時間が必要で費用がかかる上、職人の手彫りだと型を作る費用もいる。故にコストが増えてしまうんです。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。