ものづくり補助金平成30年度製造業京都府

テキスタイルの忠実な色再現を実現する最新設備導入と染色技術活用

京美染色株式会社

成果当社の売上高に占めるインクジェット染色生地の割合は約50%に増えた。

この事例のポイント

  • 機械の限界によりトーンジャンプが発生し、顧客の求める色の忠実な再現が難しかった。
  • テキスタイル用インクジェットプリンター(コニカミノルタ製ナッセンジャーPRO120)を導入した。
  • 当社の売上高に占めるインクジェット染色生地の割合は約50%に増えた。補助事業で導入した最新インクジェットプリンターにより、顧客の細かい色ニーズに応えられるようになり、当社の評価につながっ…

事業者のプロフィール

事業者名京美染色株式会社
所在地京都府 京都市
業種繊維工業
技術分野デザイン
従業員数19人
資本金1億円
設立1939年

事業の背景

1939年に京友禅染工場として創業し、留袖・小紋など和装用の捺染をメインとしてきた。2000年に同業他社に先駆けてデジタルプリントシステムを導入した。取引では生地問屋を介さずアパレルメーカーと直接取引する流れが増え、顧客やデザイナーから色の要望を直接強く受けるようになっていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度機械の限界によりトーンジャンプが発生し、顧客の求める色の忠実な再現が難しかった。
  • 新製品・新技術デジタル捺染で顧客の求める色を忠実に再現するため、抜本的な技術向上が必要だった。
  • 人手・技能前処理工程は熟練職人でも技術的・コスト的負荷が高く、他社で同様の工程を行うことはほとんどなかった。

やったこと

テキスタイル用インクジェットプリンター(コニカミノルタ製ナッセンジャーPRO120)を導入した。当社が20年にわたり培ってきた独自色設定ノウハウと、新規導入したテキスタイル専用カラーマネジメントソフトを融合させた。前処理工程で生地にのりや助剤を施す独自技術と手捺染職人の色再現技術を組み合わせ、機械、ソフト、手作業工程の3つを一体で運用した。

加工機コニカミノルタ製テキスタイル用インクジェットプリンター(ナッセンジャーPRO120)
ソフトテキスタイル専用カラーマネジメントソフト

事業の効果

  • 当社の売上高に占めるインクジェット染色生地の割合は約50%に増えた。
  • SPAアパレルからの受注の売上割合は今や4割程度と、和装メーカーの割合である3割を超えてきた。

補助事業で導入した最新インクジェットプリンターにより、顧客の細かい色ニーズに応えられるようになり、当社の評価につながった。顧客からは色の再現や厚手生地へのプリントの品質を評価する声が上がっている。短納期・小ロットにも対応できるようになり、和装メーカー以外のSPAアパレルからの受注も増えた。技術の組み合わせにより、同じ設備を導入しただけの他社にはできない色のプリントが可能になり、競争力の源泉となっている。

今後の展望

和装だけでなく幅広い得意先を持つこと、BtoCの売上比率を伸ばすことが必要と考えている。自社ブランド製品などで製造工程の内製化を進め、OEM取引を含め海外への販路を開拓することを考えている。従業員の「テキスタイルが好き」を刺激し、製品の魅力で当社の価値を広めていく方針。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成30年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。