ものづくり補助金平成24年度青森県

リサイクル炭素繊維を用いたチップマウンター用スライダーの開発

株式会社セイシンハイテック

成果スライダー重量 4kg→0.98kg

この事例のポイント

  • チップマウンターのチップ搭載速度を現行の0.21秒/個から0.16秒/個程度へ高速化する必要がある。
  • スライダーの軽量化のため、セラミックス・アルミニウム複合材の代替として、リサイクル炭素繊維を用いた材料を開発した。
  • スライダー重量 4kg→0.98kg。リサイクル炭素繊維を用いたスライダーの試作により、重量を約4kgから980gへ軽量化できた。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社セイシンハイテック
所在地青森県 八戸市
業種業務用機械器具製造業
技術分野プラスチック成形加工

事業の背景

チップマウンターの世界市場は4,000億円程度である。チップマウンター用スライダーはセラミックス・アルミニウム複合材で作られており、重量は約4kgである。炭素繊維含有量が多いほど強度が高くなると言われている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力チップマウンターのチップ搭載速度を現行の0.21秒/個から0.16秒/個程度へ高速化する必要がある。
  • コスト・採算スライダーの重量が約4kgあり、高速化のために軽量化が求められている。
  • 品質・精度現行のセラミックス・アルミニウム複合材は強度と導電性の関係から使われており、軽量化の代替材料が必要である。

やったこと

スライダーの軽量化のため、セラミックス・アルミニウム複合材の代替として、リサイクル炭素繊維を用いた材料を開発した。スライダーは丁字型のため平板を成形後、接合により立体化する方式とした。平板の成形にはホットプレス法を用いた。ポリプロピレン樹脂のみの条件出しでは、樹脂の融解温度140〜180℃に対し金型温度180〜220℃、プレス圧15〜30MPaに設定した。リサイクル炭素繊維とPP樹脂の複合材では金型温度210℃、予備プレス時0.5MPa、本プレス時25MPaに設定した。冷却速度を最適化し、熱分析で複合材も結晶化することを確認した。強度のばらつきを抑えるため、PP樹脂シート、リサイクル炭素繊維不織布、PP樹脂シートの構成で重ねてプレスし、均一化を図った。成形品は切削・穴あけ加工を行い、はんだごてで平板を接合してスライダーを製作した。

  • 加工機ホットプレス機はんだごて

新しい製品・サービス:リサイクル炭素繊維を用いたスライダー

事業の効果

  • スライダー重量 4kg→0.98kg

リサイクル炭素繊維を用いたスライダーの試作により、重量を約4kgから980gへ軽量化できた。チップ搭載速度の高速化に必要な軽量化の見通しが得られた。今後はポリフェニレンサルファイド樹脂や航空機用端材のような高グレード炭素繊維を使った複合材の開発を進める。

今後の展望

高グレード炭素繊維を使用した複合材の開発を進める。販売開始は2018年度を予定。ユーザーはチップマウンター製造メーカー。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。