ものづくり補助金平成24年度青森県

IP音声呼出電話機の試作開発

旭光通信システム株式会社 八戸事業所

成果同時通話台数 3台→30台

この事例のポイント

  • 従来のアナログ式音声呼出電話機はアナログ回線を使うため、接続距離が最長20km、同一回線の最大接続数50台、同時通話3台に制限されていた。
  • 従来のアナログ式音声呼出電話機の機能を備えつつ、IPネットワーク網で使えるIP型音声呼出電話機の試作開発とサーバーレスのシステム構築を行った。
  • 同時通話台数 3台→30台。マルチキャスト通信によりサーバーレスのシステムを構築し、全台数への同時スピーカ起動が可能になった。

事業者のプロフィール

事業者名旭光通信システム株式会社 八戸事業所
所在地青森県 川崎市
業種情報通信機械器具製造業
技術分野組込みソフトウェア

事業の背景

当社の主力製品は音声呼出電話機で、JRや民鉄などの鉄道分野の指令連絡設備を中心に業務連絡や一斉放送の保安電話として使われ、特許も取得している。鉄道市場では約90%のシェアを獲得している。一方、高速道路や公共施設での新市場獲得を目指していた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術従来のアナログ式音声呼出電話機はアナログ回線を使うため、接続距離が最長20km、同一回線の最大接続数50台、同時通話3台に制限されていた。
  • 集客・繁閑ユーザーからは、より長距離で通話できるシステムへの要望が寄せられていた。
  • 新製品・新技術通信設備のIP化が求められる中、事業の継続・発展のためにIP対応製品の開発が避けられない状況になっている。

やったこと

従来のアナログ式音声呼出電話機の機能を備えつつ、IPネットワーク網で使えるIP型音声呼出電話機の試作開発とサーバーレスのシステム構築を行った。マルチキャスト方式を採用し、CPUにはARM製を使用して高速なデータ処理を可能にした。机上計算では30台が同時通話可能と推測された。試作機として20台を製作し実機で検証した。IP化に伴うIPアドレスやMACアドレスなどの設定はSDカードで保存・管理できるように設計した。回路はCPU基板、制御基板A、制御基板Bの3種類を製作した。

  • その他IP型音声呼出電話機試作機CPU基板制御基板A制御基板BSDカード

新しい製品・サービス:IP型音声呼出電話機

事業の効果

  • 同時通話台数 3台→30台

マルチキャスト通信によりサーバーレスのシステムを構築し、全台数への同時スピーカ起動が可能になった。同時通話は従来の3台から30台に増えた。SDカード管理で設定データをPCで編集でき、機器故障時は電話機交換をSDカード交換で対応できるようになった。給電はACアダプターまたはPOEハブのどちらからも可能になった。外部PCで機器故障を監視できるようになった。

今後の展望

鉄道業界のインフラがアナログ回線網からネットワーク網へ変わるなか、既存のアナログ製品との交換移設を進める。さらに鉄道業界のほか、高速道路、プラント内、公共施設でも使えるよう市場拡大を目指す。

業種と困りごとが近い成果事例

北海道平成24年度

装着型高照度光照射装置の開発

睡眠習慣の改善や季節性感情障害の緩和を目的に、装着型高照度光照射装置「ルーチェグラス」を開発した。

北海道平成24年度

高機能性発酵タマネギ味噌の開発

農学博士の西村弘行氏の指導を受け、タマネギに含まれるケルセチン配糖体が米麹由来の酵母の働きでケルセチンに変わる点に注目した。

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。