マイクロ流路チップ製造用高精度金型製作の設備導入と試作開発
数ミクロンレベルの精度が要求される加工に対応するため、暖機運転や補正に頼らず絶対的な精度を保てる立形マシニングセンタを導入した。
有限会社及春鋳造所
成果ショットブラスト処理により鋳肌表面の黒鉛開口が閉塞し、泡欠陥の発生が低下した。
| 事業者名 | 有限会社及春鋳造所 |
|---|---|
| 所在地 | 岩手県 奥州市 |
| 業種 | 金属製品製造業 |
| 技術分野 | 鋳造 |
| 資本金 | 500万円 |
| 設立 | 1952年 |
当社は鉄瓶、急須、風鈴などの工芸鋳物と機械部品の機械鋳物部品を鋳造している。鋳鉄器は中国経済の台頭などで輸出が好調だが、国内市場は縮小傾向にある。一方、耐食性・耐熱性に優れたヨーロッパ製のカラフルな全面ホーロー鋳鉄厨房用品が国内需要を伸ばし、急速に売り上げを伸ばしている。
抱えていた課題
やったこと
厨房用鉄器を高周波電気炉で溶製し、片状黒鉛鋳鉄の炭素量を3.5%から4.0%に、ケイ素量を2.4%から3.3%に変更して黒鉛形状がA型、C型、D型となる試料を作成し、全面ホーロー処理を行って泡欠陥を5段階で評価した。その結果、D型黒鉛が泡欠陥防止に最適と判明した。黒鉛形態の観察では、A型は黒鉛が表面に開口しガスや炭素との反応で泡欠陥が生じ、D型は黒鉛が閉塞していた。本事業でショットブラスト機を導入し、ブレードで投射材を高速投射して鋳肌表面の黒鉛開口を塑性流動により閉塞させた。その後、工場内の1tコークス炉で溶解し試作品を製造、ホーローを塗布して700度で20分間焼成した。
新しい製品・サービス:全面ホーロー仕上げの南部鉄器厨房用品の試作品
ショットブラスト機によるショット処理で鋳肌表面に開口した黒鉛が塑性流動により閉塞し、全面ホーロー仕上げ南部鉄器厨房用品の泡欠陥の発生が低下することが確認された。これにより全面ホーロー仕上げ南部鉄器厨房用品の試作品が完成し、商品化の可能性が見えてきた。今後は若年層を対象とした商品購買調査を行い、ニーズの高いホーロー商品の実現と中国市場への参入を目指す。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
鉄瓶・急須など工芸鋳物を手がけてきた鋳造業者が、全面ホーロー鉄器の開発に取り組む流れが記載されており、既存事業との関連は読み取れる。
ヨーロッパ製ホーロー鋳鉄品が国内市場を占有し始めた外部環境と、南部鉄器の鋳造技術という自社の資源が具体的に示されている。
泡欠陥の原因を黒鉛の開口と特定し、ショット処理で抑制できることを確認したと記載され、課題と解決の方向が明確に示されている。
公開されている事例からは読み取れません。付加価値額や賃上げの目標値の記載はありません。
専務が岩手大学の社会人学生として鋳鉄研究に取り組み、工場内で試作品を製造したことは書かれているが、体制の全体像は薄い。
カラフルな全面ホーロー仕上げ、耐食・耐熱性、若年層を有力な購買層と想定する記載はあるが、ニーズの裏付けは今後の調査とされている。
若年層への商品購買調査や中国市場への参入を今後の取り組みとして挙げているが、時期や手順などの具体的なスケジュールはない。
財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。
国内の南部鉄器では全面ホーロー処理の技術が確立されていなかったと記載され、同分野で高付加価値の新製品を狙う内容が読み取れる。
南部鉄器製造業者によるホーロー鋳鉄製品の開発が急務とされる記載はあるが、経済波及や雇用創出の数字や説明はほぼない。
試作品の完成と泡欠陥抑制の効果は確認されたが、補助金額に対する付加価値増加や生産性向上の数字は記載されていない。
黒鉛組織の検証とショット処理による表面改質という技術的な取り組みがあるが、デジタル技術や業界全体への波及は書かれていない。
国内市場の縮小と中国への輸出拡大に触れているが、成長分野への進出や構造転換に関する記載は薄い。
岩手県で製造される南部鉄器の技術を活かす事業であることは読み取れるが、地域の雇用や経済成長への効果は記載されていない。
若年層を対象とした商品購買調査を行い、その結果に基づいてニーズの高いホーロー商品の実現を目指す。また、南部鉄器の輸出案件の引き合いが多い中国市場へさらなる参入を図る。
数ミクロンレベルの精度が要求される加工に対応するため、暖機運転や補正に頼らず絶対的な精度を保てる立形マシニングセンタを導入した。
医師、患者、医療機器販売業者から既存機器の課題や改良点を聞き取り、その内容をもとに開発仕様を作成した。
カラー塗装に代えて光学を活用した新しい成膜技術を開発した。