ものづくり補助金平成24年度岩手県

大径・特殊ネジ対応の組立工程用ねじ保持機の開発

有限会社サワ

成果対応ネジ径 10mm→16mm

この事例のポイント

  • 直径16mm以上の大口径ネジの需要が高まることが予測されていたが、従来は直径10mm以下の小口径ネジ向けの保持器しか製品化できていなかった。
  • 大口径ボルト、ナット、キャップスクリューに対応する真空吸着方式のネジ保持器を開発した。
  • 対応ネジ径 10mm→16mm。大口径ボルト、ナット、キャップスクリューの真空吸着によるネジ保持器を提供できるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社サワ
所在地岩手県 花巻市
業種一般機械器具製造業
技術分野動力伝達
従業員数12人
資本金800万円
設立1998年

事業の背景

当社は電動ドライバー用の自動ネジ・ボルト・ナット保持装置を開発・販売している。自動車メーカーや大手半導体メーカー、ロボットメーカーなどに、直径10mm以下の小口径ネジ向けの真空吸着方式保持器を販売してきた。取引先から大口径保持器の引き合いがあったことを受けて、新たな機構設計に着手した。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術直径16mm以上の大口径ネジの需要が高まることが予測されていたが、従来は直径10mm以下の小口径ネジ向けの保持器しか製品化できていなかった。
  • 生産能力ロボットによるネジ締め付け工程を簡易化・合理化できる大口径ネジ保持器の開発が必要だった。
  • コスト・採算特殊な加工設備を持つ協力工場との連携に頼っており、品質を含めた生産管理と量産体制を自社で確立する必要があった。

やったこと

大口径ボルト、ナット、キャップスクリューに対応する真空吸着方式のネジ保持器を開発した。吸着口のゴムは硬度の異なる材料で試験を行い、直径10〜16mmのネジではネジとゴムが共回りしてゴムがこじれず摩耗しにくい硬度のゴムを採用し、ネジの形状ごとに吸着口を製作した。3D-CADを導入して吸着口ゴムの形状設計と試作を行い、ネジ供給機との干渉や吸着状況を3次元で検証した。吸着口ゴムの製造も自社で行えるように3D対応のCAD/CAMシステムを構築した。保持器本体と真空ポンプをつなぐパイプの真空圧をセンサーでロボットに信号送信し、確実な保持を確認してからネジ締めを行う技術も独自に開発した。NC自動旋盤を導入し、手加工の汎用旋盤では難しかった表面粗さ精度を実現した。

新しい製品・サービス:直径10〜16mmの大口径ボルト、ナット、キャップスクリュー対応の真空吸着方式ネジ保持器

事業の効果

  • 対応ネジ径 10mm→16mm

大口径ボルト、ナット、キャップスクリューの真空吸着によるネジ保持器を提供できるようになった。3D-CADにより新規機構の設計と机上検証が充実し、各部品設計にフィードバックできるようになった。NC自動旋盤により高精度な加工部品を製作できるようになった。社内で部品製造と組立を行うことで、製品性能と品質が向上し、納期も短縮された。

今後の展望

真空吸着方式の保持器はキャップスクリューやナット、ボルトの締め付けロボットを導入しているメーカーからの受注が見込まれる。実用試作品を作りながら個別仕様に対応し、新製品のパンフレットを制作して販売を拡大する。将来は電動ドライバーやエアードライバー、ネジ締め付けロボットにワンタッチで装着できる製品の開発を目指す。

事業者の声

製品化まで一元化を目指す

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。