ものづくり補助金平成24年度岩手県

新企画商品への対応力強化、および小口生産商品の更なる短納期化事業

株式会社エヌエルフォーティ

この事例のポイント

  • 既存の量産型裁断機は学校体育衣料の繁忙期に1台がフル稼働し、小ロットの受注には対応できなかった。
  • 各メーカーの1枚裁断機の性能を比較し、国内メーカーの最新鋭機を機能と価格の面から妥当と判断して導入した。
  • 1枚裁断機の導入により、繁忙期でも短納期の小ロット生産と試作品の裁断が可能になった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社エヌエルフォーティ
所在地岩手県 下閉伊郡普代村
業種繊維工業
技術分野塗装
従業員数37人
資本金300万円
設立1993年

事業の背景

当社は岩手県普代村の工場で、大手メーカーの委託加工(OEM製造)により小・中・高校向けの学校用体育衣料(トレーニングウエア)を縫製してきた。創業以来、年間約32万着を受注生産してきた。近年は受注品目が多様化し、1回あたりの受注数量も小さくなってきている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力既存の量産型裁断機は学校体育衣料の繁忙期に1台がフル稼働し、小ロットの受注には対応できなかった。
  • 納期・工程量産の裁断機が小ロットの裁断に使われると量産品の裁断が中断し、裁断の遅れが納期と後工程の縫製に影響していた。
  • 新製品・新技術多様化するニーズや小ロット品に対応できず、新商品の開発や新規事業の開拓に遅れを取ることが予想された。

やったこと

各メーカーの1枚裁断機の性能を比較し、国内メーカーの最新鋭機を機能と価格の面から妥当と判断して導入した。この裁断機は1枚裁断に特化しており、繁忙期でも短納期の小ロットや試作品の発注に対応できる。導入後、デザイン担当者が新企画のスポーツウエアを考案して規格寸法と縫製仕様を決め、CADで裁断データを設計した。裁断機がそのデータを読み取り、生地ロスを抑えて裁断した各パーツを縫製工程に送り、試作品を完成させた。試作品の完成後、過去に要望のあったセミオーダースポーツウエアの縫製を企画し、既存の量産型裁断機と同時稼働させる体制を整えた。

新しい製品・サービス:ニット素材のスポーツウエアを、裁断後の微調整やサイズ、デザイン、色彩を消費者が選べるセミオーダー形式で提供する自社ブランド「KAZUMARU」

事業の効果

1枚裁断機の導入により、繁忙期でも短納期の小ロット生産と試作品の裁断が可能になった。量産型裁断機との同時稼働で量産品の生産への影響を抑え、縫製工程の手空きも解消されて納期の短縮につながった。紙やビニールなどの消耗品が不要になり、環境保全と経費削減にも成功した。また、この事業の成果をきっかけに自社ブランド「KAZUMARU」を立ち上げた。

今後の展望

地域のお客様向けに工場直販の自社ブランド「KAZUMARU」を立ち上げ、「地産地着」を方針に地域密着型の営業活動を進める。今後は介護施設のケアスタッフ、幼稚園・保育園等の従事者にも対象を広げ、着用者の詳細なサイズデータに基づくセミオーダー化を目指す。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。