南部鉄器の表面処理プロセスの強化による納期短縮化
ガラス質の釉薬を塗った急須を730度の高温で焼成し定着させる鉄器製ホーロー処理に、コンベア式連続ホーロー焼成炉を導入した。
効果:1日あたり焼成能力 400個→800個
株式会社小冨士製作所
成果不良率 30%→14%
| 事業者名 | 株式会社小冨士製作所 |
|---|---|
| 所在地 | 岩手県 奥州市 |
| 業種 | 業務用機械器具製造業 |
| 技術分野 | 溶接 |
| 従業員数 | 100人 |
| 資本金 | 1,200万円 |
| 設立 | 1969年 |
当社は発電所の制御盤や大型ショッピングモールの駐車場機器などの筐体を中心に、精密板金加工を主力としている。板金から塗装、組み立て、装置の組み込みまで一貫して行い、月平均約100台を生産している。駐車場関連機器には発券機やゲートシステムなどがあり、主要顧客のニーズに応えるには高品質で多彩な色塗装を施す技術が求められていた。
抱えていた課題
やったこと
排熱回収型熱風乾燥炉一式(乾燥炉、制御盤、バーナー)を導入した。あわせて既存乾燥炉のバーナーを新規のものと交換し、塗装ブースに乾燥炉2機の体制を整えた。3回塗りと3回の焼き固めを基本とし、下塗り、中塗り、上塗りの後にその都度乾燥炉に入れて炉内温度を上げて焼き付け、温度を下げてから取り出す工程を繰り返している。2機を交互に稼働させることで乾燥待ち製品の滞留時間を大幅に軽減した。
| その他 | 排熱回収型熱風乾燥炉一式(乾燥炉、制御盤、バーナー) |
|---|---|
| その他 | 既存乾燥炉の交換用バーナー |
排熱回収型熱風乾燥炉の導入と既存乾燥炉のバーナー交換により、塗装環境が整った。不良率は30%から14%へ減少し、導入前の約1/2に改善された。ブース内で2機の乾燥炉を交互に使えるようになり、乾燥待ちの滞留時間が大幅に減った。再塗装が減ったことで残業も減り、社員の意欲向上と顧客の信頼向上にもつながっている。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
精密板金から塗装・組立まで一貫して行う強みと、月平均約100台の生産実績が書かれ、過去の取組との一貫性がうかがえる。
東北地方でトップクラスの精密板金工場という強みは書かれるが、市場動向との関係の記述は薄い。
塗装不良率30%から14%へ、さらに8%まで下げる見込みなど、数字つきで課題と改善の方向が示されている。
生産力50%アップという目標値が示されているが、その算出根拠や実現手段の数値は書かれていない。
社員の意欲向上に触れる程度で、補助事業を遂行する人材や事務体制についての記述はわずかである。
顧客の多様な塗装ニーズや主要顧客の要求に言及するが、顧客ターゲットや選ばれる理由の整理は薄い。
次のステップとして色や艶のデータ化と標準仕様の定義化に取り組むと書かれ、段階的な方向は示されている。
公開されている事例からは読み取れません。
精密板金塗装で高品質・多彩な色塗装が求められるとあるが、高付加価値化や高価格化の水準は示されていない。
公開されている事例からは読み取れません。
不良率の改善や再塗装の減少は書かれるが、補助金額に対する付加価値増加の数値は示されていない。
色差計によるデータ収集や品質の数値化にわずかに触れるが、デジタル技術による地域やサプライチェーンへの貢献は書かれていない。
公開されている事例からは読み取れません。
奥州市前沢の立地と東北トップクラスの工場であることは書かれるが、地域経済や雇用への波及の記述は薄い。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
品質の数値化に取り組み、数値で標準仕様を示して誰が作っても同等の品質になるようにする。安定した品質を基盤に、生産力50%アップを目指す。
今後は生産力50%アップを目指す
公式の事例集より(原文のまま)
ガラス質の釉薬を塗った急須を730度の高温で焼成し定着させる鉄器製ホーロー処理に、コンベア式連続ホーロー焼成炉を導入した。
効果:1日あたり焼成能力 400個→800個
鉄製だったサンドビンをステンレス製に変更し、保水性を高めて安定した砂を貯蔵し造型機へ送れるようにした。
多品種少量生産に対応した設備にすることで、原価低減と品質向上を両立させる体制を構築した。
効果:歩留まり 70%→85%