ものづくり補助金平成25年度製造業山梨県

熱処理技術を応用した新商品開発及び高度な検査態勢の確立

株式会社エム・クラフト

成果リングの幅・厚みの下限 1mm→0.5mm

この事例のポイント

  • 細いリングは強度が落ちて割れる恐れがあり、細さと強度を両立する地金の加工条件が分からなかった。
  • 加熱処理炉による表面処理を施した細い角線リングの強度を検証するため、K10合金3種類、K18合金、プラチナ合金2種類、シルバー合金の計9種類の地金で、0.4mmから1.3mmまで…
  • リングの幅・厚みの下限 1mm→0.5mm。表面処理による強度向上とワックスの高精度造形により、これまで難しかった細く繊細なデザインのリングを作れるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社エム・クラフト
所在地山梨県 甲府市
業種その他の製造業
技術分野測定計測,表面処理,立体造形
設立1994年

事業の背景

1884年に甲府市内の製造下請けとして始まり、OEMからODMへ転換して企画から検査までを社内で行う一貫生産を続けてきた。毎月数十種類のデザインを生み出し、大手ブランドとの取引も多い。働く女性の増加により、より細いデザインのリングを求める声が増えていた。一方で地金価格は高騰しており、売れ筋のファッションジュエリーは3万円程度の価格帯に抑える必要がある。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度細いリングは強度が落ちて割れる恐れがあり、細さと強度を両立する地金の加工条件が分からなかった。
  • 品質・精度宝飾業界では原材料の受入れ時検査がほとんど行われておらず、メレサイズのダイヤモンドを個体ごとに鑑別できない。
  • 新製品・新技術従来の製造方法では細くすると強度が失われ、発注元が求める強度を満たせなかった。

やったこと

加熱処理炉による表面処理を施した細い角線リングの強度を検証するため、K10合金3種類、K18合金、プラチナ合金2種類、シルバー合金の計9種類の地金で、0.4mmから1.3mmまで0.1mm刻みのテストを行った。強度チェッカーで圧縮時の変形に伴う負荷を数値化して比較し、表面処理によって重さが増すことを確認した。高性能な3Dワックスプリンターを導入し、リングの幅と厚みを自社基準の1.0mmから0.5mm程度まで下げられるようにした。さらに最新のX線検査機器を導入し、材料受入れ時と製品出荷時に検査する体制を構築した。

新しい製品・サービス:細く繊細でありながら強度を備えたファッションリング

事業の効果

  • リングの幅・厚みの下限 1mm→0.5mm

表面処理による強度向上とワックスの高精度造形により、これまで難しかった細く繊細なデザインのリングを作れるようになった。地金の使用量が減るため低コストの商品を打ち出せ、売れ筋の価格帯に収めやすくなった。X線検査機器の導入によりメレダイヤを含む製品の検査精度が上がり、品質管理の水準が高まった。

今後の展望

市販はこれからだが、新たな武器として売り出していきたいとしている。

事業者の声

圧倒的なクオリティを求めて地道に自社一貫生産を進めてきました。迅速な対応や高い品質管理など、一貫生産だからこそ実現できることは多く、クオリティには自信を持っています

公式の事例集より(原文のまま)

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出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。