多品種・小ロット鋳造製品の生産性向上のための設備投資事業
鉄製だったサンドビンをステンレス製に変更し、保水性を高めて安定した砂を貯蔵し造型機へ送れるようにした。
東洋機械株式会社
成果製造コスト 1,200万円→1,060万円
| 事業者名 | 東洋機械株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 宮城県 仙台市 |
| 技術分野 | 動力伝達 |
| 従業員数 | 62人 |
| 資本金 | 1,152万円 |
| 設立 | 1947年 |
同社は線路保守用車・特殊鉄道車両の検査・修繕・改良や、各種車両の設計・製造・販売、研究開発を行っている。鉄道保守用特殊車両のサービス代行店として、メンテナンスやリフレッシュ作業、緊急対応などを行ってきた。その中で、駆動系トラブル時に自力で緊急避難できる特殊車両や、排出ガスを減らす特殊車両の開発が求められていることに着目した。
抱えていた課題
やったこと
エンジンとバッテリーの2系統2ユニット駆動系を確保する、パラレル式のセーフティハイブリッドシステム搭載の試作車両を独自に開発した。インバーターは回生制御が可能なものを導入し、上位できめ細かく制御することで効率的な回生が行える設計とした。モーターは既存の汎用モーターを更新し、コスト面も考慮して高トルクのモーターを選定した。トルク制御等が可能なものを導入して最適な制御手法を確立することとした。トータルコストを従来同様とするため、製造コストの目標を1200万円に設定した。
| その他 | セーフティハイブリッドシステム搭載の試作車両 |
|---|---|
| その他 | インバーター(回生制御が可能なもの) |
| 加工機 | 高トルクモーター |
新しい製品・サービス:エンジンまたはモーターのいずれかの駆動系にトラブルが起きても、他方の駆動系のみで走行できるセーフティハイブリッドシステム。
エンジンとモーターの駆動系が独立したことで、一方にトラブルが起きても走行できるため、客車の運行に影響を与えるリスクが格段に低くなった。モーターのみで走行する際は排出ガスを出さず、環境負荷の低減にもつながる。製造コストは目標より低く抑えられる見込みが立った。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
鉄道保守用特殊車両のサービス代行で緊急対応等を行ってきた経緯から、駆動系トラブル対策のハイブリッド開発へ至った流れが読み取れる。
災害に強い特殊車両の需要や宮城県機械金属工業会との連携はうかがえるが、市場規模や競合に対する優位性の数値は示されていない。
エンジンとモーターの2系統化で運行リスクを減らす課題認識は具体的だが、事業計画の売上や付加価値への効果は示されていない。
製造コストは目標1200万円に対し実績算出1060万円と数字で示されており、高付加価値創出や賃上げの目標は読み取れない。
産学官や同業者との連携、宮城県機械金属工業会の会員との体制が記述されているが、人材や事務処理能力の具体は薄い。
緊急避難が可能で排出ガスを抑えるという価値と、鉄道車両メーカーへの販売・ライセンス生産の想定は示されている。
耐久試験の継続、接触式から非接触式クラッチへの変更検討、BMS開発着手など、課題と解決方法と段階が具体的に書かれている。
公開されている事例からは読み取れません。
ハイブリッド化は鉄道用特殊車両の分野で新しい取組とされ、非接触式クラッチ等の差別化も示されるが、普及度の数値は示されていない。
災害に強い特殊車両の開発や地域の機械金属工業会との一丸の体制など、社会的な意義は示されているが、波及効果の数値はない。
補助金額や費用対効果を示す数値は記載されておらず、製造コスト目標との比較のみで費用対効果は読み取りにくい。
バッテリー制御システムや回生制御などの先端技術の活用は示されるが、サプライチェーンへの貢献は具体的に書かれていない。
鉄道車両の環境負荷低減やハイブリッド化は時流に沿うが、日本経済の構造転換に資する点は具体的に述べられていない。
宮城県の被災地での製造を掲げ、県内事業者と連携して車両製造に取り組む地域性が示されているが、雇用の数値はない。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
試作品の耐久試験と品質向上の開発を続けている。接触式クラッチの摩耗対策として非接触式マグネットクラッチの搭載を検討し、鉛蓄電池向けのバッテリー制御システムBMSも開発中である。製品化では駆動源をパッケージ化して車両メーカーに販売することや、鉄道車両メーカーとのライセンス生産、海外輸出も検討している。
ものづくりのメイド・イン・ジャパンを復活させたい
公式の事例集より(原文のまま)
鉄製だったサンドビンをステンレス製に変更し、保水性を高めて安定した砂を貯蔵し造型機へ送れるようにした。
ガラス質の釉薬を塗った急須を730度の高温で焼成し定着させる鉄器製ホーロー処理に、コンベア式連続ホーロー焼成炉を導入した。
効果:1日あたり焼成能力 400個→800個
排熱回収型熱風乾燥炉一式(乾燥炉、制御盤、バーナー)を導入した。
効果:不良率 30%→14%