ものづくり補助金平成24年度宮城県

画像センターとサーボモータを使用する高精度位置決め技術を付加した「貼付装置」・「塗布装置」の拡販

株式会社ソーリンク

この事例のポイント

  • 難易度の高い作業を人が行うことができず、製品の品質向上とその安定、生産数の向上が求められる声が近年高まっている。
  • 画像センサーとサーボモーターを活用した高精度位置決め技術を付加した自動デモ機の開発に着手し、2機のデモ自動機を製作した。
  • デモ機の稼働によるアピールは注目度が高く、顧客の反応も良好だった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社ソーリンク
所在地宮城県
業種はん用・生産用・業務用機械器具製造業
技術分野位置決め

事業の背景

株式会社ソーリンクは、モバイル端末、デジタルカメラ、コピー機などの電子部品製造における各種自動機、省力化、検査装置の設計・製作を行う企業である。電子デバイス製造装置の知見が高く、小型から大型装置まで顧客の要望をフルオーダーで製作している。設計から設置に至る一貫製作体制も強みとなり、取引先からの信頼につながっている。近年は中国でも事業を展開し、高精度部品や架台、ベースの製作を行っている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 人手・技能難易度の高い作業を人が行うことができず、製品の品質向上とその安定、生産数の向上が求められる声が近年高まっている。

やったこと

画像センサーとサーボモーターを活用した高精度位置決め技術を付加した自動デモ機の開発に着手し、2機のデモ自動機を製作した。開発したのは、精密ゴムやポリイミドシール、SDカードシールなどを連続して貼り重ねていく『貼付装置』と、高速で円弧運動を行って検体をシャーレ等に自動で塗り付けていく『塗布装置』である。いずれも同社のコア技術を搭載している。顧客の前でのデモンストレーションやスロー映像を用いてアピールし、展示会にも積極的に参加した。

加工機自動デモ機(貼付装置)
加工機自動デモ機(塗布装置)

新しい製品・サービス:貼付装置・塗布装置の自動デモ機(画像センサーとサーボモーターによる高精度位置決め技術を付加)

事業の効果

デモ機の稼働によるアピールは注目度が高く、顧客の反応も良好だった。貼付装置は電子デバイス分野へ、塗布装置は医療・バイオ関連への販売に結び付いた。コアとなる貼付・塗布装置の受注をきっかけに、後工程の装置の受注にもつながり、トータルな製造装置としての拡販も順調に進んでいる。今後は新規顧客獲得に向けて提案を続け、自動車業界への参入を目指している。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.3 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性53%
  • これまでの取組との一貫性3

    電子部品製造向け自動機の設計・製作を行ってきた実績と、貼付装置・塗布装置の開発が書かれており、既存事業との連続性は読み取れるが経営戦略上の位置づけは明記されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    電子デバイス製造装置の知見や小型から大型までのフルオーダー製作、設計から設置までの一貫体制が強みとして書かれている。市場動向との関係は具体的でない。

  • 課題の認識と解決2

    製造現場の声として難易度の高い作業や品質・生産数の向上ニーズに触れているが、高付加価値化や成長につながる計画の記述はわずかにうかがえる程度。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制3

    設計から設置までの一貫製作体制や中国での事業展開が書かれているが、補助事業を遂行する人材や事務体制の具体的記述は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    貼付装置は電子デバイス分野へ、塗布装置は医療・バイオ関連へ販売に結びついたと書かれ、顧客ターゲットと選ばれる理由が具体的に読み取れる。

  • 事業化までの道筋2

    今後は自動車業界への参入を目指すとあるが、遂行方法やスケジュール、課題解決の方法は示されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    貼付装置は画像センサーとサーボモーターによる高精度位置決め技術、塗布装置は円弧運動による自動塗布が特徴として書かれ、差別化の方向性は読み取れる。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用2

    東北の製造業の強化や新分野への進出がうかがえるが、経済波及や雇用創出など国が補助する理由は明記されていない。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献2

    デモ自動機の開発や展示会での発信は書かれているが、サプライチェーンのイノベーションへの貢献は明記されていない。

政策面50%
  • 成長分野への進出2

    自動車業界への参入など新分野進出を目指すと書かれているが、日本経済の構造転換への言及はない。

  • 地域経済への波及3

    東北の製造業を強くするという地域色が見出しにあり、地域の製造業支援としての位置づけはうかがえるが、雇用や地域成長の数値は書かれていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

電子デバイス製造装置の開発・製造で培ったノウハウと提案力を生かし、新分野の顧客獲得を目指す。自動運転等で注目が集まる自動車業界への参入を掲げている。

事業者の声

人が行うことができない難易度の高い作業法の確立や、製品の品質向上とその安定、生産数の向上を図りたいという声が近年高まってきています

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。