回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
株式会社タガミ・イーエクス
成果ロボット溶接化率 20%→55%
| 事業者名 | 株式会社タガミ・イーエクス |
|---|---|
| 所在地 | 石川県 能美市 |
| 業種 | 生産用機械器具製造業 |
| 技術分野 | 接合・実装,機械制御 |
| 従業員数 | 250人 |
| 資本金 | 6.2億円 |
| 設立 | 1969年 |
一般的に建設機械部品の溶接は直線が多く曲線の少ない比較的単純な形状で、溶接量全体の約90%をロボットで行っていた。一方、解体機は圧砕工法の普及以降、新しいタイプの機種が次々に開発され、従来型の溶接ロボットでは複雑な曲線部の本アタッチメント部品に追従しにくかった。破砕解体機市場は老朽化建築物の解体需要やインフラ整備需要の高まりを受けて高い成長性を維持している。
抱えていた課題
やったこと
高精度アークセンサーを有するコマツC4式溶接ロボットシステム(解析・監視システム含む)を導入するとともに、2次元図面を3次元化する3D-CADシステムを導入し、テスト溶接を行った。工場内LANシステムも改造した。ロボットには高周波ウィービングを備え、従来12Hzだったものを30Hzに高めて形状をより細かく位置認識できるようにした。高精度アークセンサーは溶接中に変化する電流値を従来機の10倍の精度で補正できる。解体機アタッチメント部品のテスト溶接は、特殊材料を特殊ワイヤーで溶接するため熱量等を管理する必要があり、当社の熟練技能者が従来通り行った。
| ロボット | 溶接ロボット(コマツC4式溶接ロボットシステム、解析・監視システム含む) |
|---|---|
| その他 | 高精度アークセンサー |
| ソフト | 3D-CADシステム |
| その他 | 工場内LANシステム |
| ソフト | 分析アプリケーション |
新しい製品・サービス:解体機アタッチメント部品への最新溶接施工技術の展開
溶接ロボットの導入により、曲線部や狭い場所を含む複雑な形状にも追従できるようになり、解体機アタッチメント部品のロボット溶接化率が全体溶接量の55%へ高まった。生産リードタイムは4割削減された。ロボットの生産データがリアルタイムで蓄積・分析され、溶接条件の最適化と他の溶接ロボットへの技術展開が可能になった。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
過去の溶接技術・ノウハウの蓄積を活かす方向性は読めるが、事業の位置づけを示す経営戦略の記述は薄い。
破砕解体機市場の需要拡大や熟練技能者・溶接ノウハウの強みは書かれているが、競争優位の定量的な比較は薄い。
ロボット溶接量が約20%から55%、生産リードタイム4割削減と課題と効果が具体的に示され、実効性がうかがえる。
ロボット溶接比率を約20%から55%に、リードタイムを4割削減と目標・実績の数字で示されている。
熟練技能者や社内LAN改造などの記述はあるが、体制や人材の確保計画は具体的に読み取れない。
解体機市場の需要動向は触れられているが、顧客ターゲットや選ばれる理由の整理は薄い。
テスト溶接や導入の経緯は書かれているが、中長期の遂行スケジュールや課題解決方法は読み取れない。
公開されている事例からは読み取れません。
解体機アタッチメントの高度な溶接自動化という同分野内の高水準化を図る方向性はうかがえるが、価格面の記述はない。
インフラ整備や老朽建築物の解体需要に言及し、社会的な意義は示されているが、雇用創出などの波及効果の数字は薄い。
生産リードタイム4割削減など効果は示されるが、補助金投入額に対する付加価値増加の数値は書かれていない。
IoT搭載ロボットのデータ分析で溶接条件を最適化し、他ロボットへの展開も示され、イノベーションへの貢献が具体的。
破砕解体機市場の成長に言及するが、日本経済の構造転換に資する点までは書かれていない。
石川県能美市の所在は書かれるが、地域の特性を活かした付加価値や雇用創出の記述は薄い。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
1965 年の創業以来、「機械」「装置」に関するものづくりを生業とし、多くのお客様やお取引先の皆様に支えられ、少しずつ業容を拡大してきました。薄物板金に始まり、厚板溶接、機械加工、設計、組立と、ものづくりの幅を広げる一方で工作機械、板金・鍛圧機械、建設機械、環境機械とさまざまな分野に携わるようになりました。それらの機械や装置の開発・生産・販売・サービス活動を通じて国際社会のインフラ整備や地球環境保全に貢献することが当社の使命と考えています。その為には常にお客様に評価いただける企業であり続けなくてはならないと新技術・新工法への挑戦も含め日々努力と研鑽を積んでいます。社是「無極」(知恵は極まるところがなく、改善は無限である)の精神で1台1台、プロ魂がこもった商品を世の中に送りだしていきたいと考えています。
公式の事例集より(原文のまま)
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
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効果:処理時間 60分→5分