回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
有限会社ケンシアート
| 事業者名 | 有限会社ケンシアート |
|---|---|
| 所在地 | 東京都 東京都渋谷区 |
| 業種 | その他の製造業 |
| 技術分野 | デザイン,立体造形 |
| 従業員数 | 21人 |
| 資本金 | 1,800万円 |
| 設立 | 1979年 |
当社は昭和54年に設立され、テレビ美術制作やミニチュア・ジオラマの造形、3Dプリントサービスなどを展開している。主要顧客はテレビ局で、ニュース番組で災害や事故を説明するジオラマの製作を多く手掛けている。テレビ局からは当日夜のニュースに間に合わせたいなど短納期での依頼が度々あり、正確性とデザイン性に加えて納品までのスピードが求められていた。
抱えていた課題
やったこと
Master CAMを㈱ゼネティック社から導入し、切削や完成版のイメージを確認しながら作業できるようにした。切削時のシミュレーションにより、切削方法を直感的に導き出せるようにし、自動検知機能で刃が作業台に当たるなどの人為的ミスを防止できるようにした。KUKA社製の5軸ロボットアームを導入し、アーム先端のヘッド部分が360度回転して自在に動くため、データ上の形状を精密に再現できるようにした。5軸ロボットアームにより、パーツの分割数を大幅に減らし、材料のセッティングの手間を軽減した。さらに、既存の3D地形データとデザインされた地形データを組み合わせ、オリジナルのジオラマ土台を制作できるようにした。
| ソフト | Master CAM |
|---|---|
| ロボット | KUKA製5軸ロボットアーム |
Master CAMと5軸ロボットアームの導入により、切削・完成版のイメージを確認しながら作業でき、作業効率が格段に向上した。制作時間は製作物にもよるが平均3割以上削減でき、パーツの分割数と切削時間も大幅に減少した。人為的ミスがなくなり、作業者はオペレーション室での作業が可能になって労務上の安全性も向上した。硬質な素材でも切削できるようになり、デザインの幅とオリジナルのジオラマの提案の幅も広がった。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
テレビ美術制作・ジオラマ造形を主力とし、ニュース番組向け造形に長年取り組んできたことは読み取れるが、経営戦略上の位置づけは書かれていない。
テレビ局からの短納期依頼が度々発生する外部環境と、3DCG・デジタル技術を業界でいち早く取り入れた強みが具体的に示されている。
短納期対応の従来設備の限界を課題として認識し、CAMと5軸ロボットアームで制作時間を平均3割以上削減するとしている。
制作時間を平均3割以上削減できたと成果の数字があり、付加価値向上や賃上げの目標値は書かれていない。
切削から組立、表面加工、塗装まで一貫して行える体制を整えていると書かれているが、人材や事務処理能力の詳細は薄い。
テレビ局という顧客ターゲットと、正確性・デザイン性・納期スピードが求められるというニーズが具体的に整理されている。
既存3軸機との併用やオリジナル造形、新素材への展開など今後の方向性は示されているが、スケジュールは書かれていない。
公開されている事例からは読み取れません。
造形美術は従来アナログ作業が中心だったとあり、デジタル活用は業界で先進的とうかがえるが、普及度の数値は書かれていない。
ニュース番組での災害説明に使われるジオラマを手掛けるとあるが、経済波及や雇用創出への国の関与は書かれていない。
制作時間の平均3割以上削減や人為的ミス削減など効果は示されているが、補助金投入額との費用対効果は書かれていない。
CAMと5軸ロボットアームのデジタル技術を活用し、テレビ美術の作業をデジタル化した点は読み取れるが、業界全体への波及は薄い。
公開されている事例からは読み取れません。
東京都渋谷区の企業であり地域の特性との関連は書かれていないが、従業員21人の事業所で地域性はうかがえない。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
既存の3軸マシンを併用し、形状の単純なパーツを3軸、複雑なパーツを5軸ロボットアームで分担することで、作業効率の一層の向上が期待できる。今後はテレビ局に短納期で対応するだけでなく、オリジナルとデザインを組み合わせたサービスや全くのオリジナルの提供を進める考えである。新しい素材やより複雑な形状での提案も行い、芸術家に対しても提案の幅を広げていく。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
課題を解決するため、車載センサ製作に係る設備を導入し、量産ラインの構築を図った。
効果:製作コスト 100%→25%
千葉市稲毛区の会社近くの自社用地400坪を購入し、2015年4月に50kW連系を行った。