多品種・小ロット鋳造製品の生産性向上のための設備投資事業
鉄製だったサンドビンをステンレス製に変更し、保水性を高めて安定した砂を貯蔵し造型機へ送れるようにした。
株式会社平孝酒造
成果醸造期間(年あたりの醸造回数) 2期→3期
| 事業者名 | 株式会社平孝酒造 |
|---|---|
| 所在地 | 宮城県 石巻市 |
| 業種 | 食料品製造業 |
| 技術分野 | 動力伝達 |
| 従業員数 | 9人 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 設立 | 1861年 |
文久元年創業で、南部杜氏の流れを汲む江戸時代から続く老舗酒蔵である。以前は普通酒を主力とし地元の酒屋で販売していたが、価格競争の悪循環に巻き込まれ廃業寸前の状況だった。一方で都市部では地酒が注目されていたため、高級酒「日高見」ブランドを構築して都市部での営業展開に力を注いだ結果、現在では6割が県外への出荷となっている。
抱えていた課題
やったこと
吟醸用の仕込蔵をステンレスパネルで囲い、外気温の影響を排除した。さらに冷却設備を設置して安定した温度管理の実現を目指した。また衛生面の向上のため、従来になかった排水設備を整えた。仕込蔵の改修に合わせて、温度管理と衛生管理を高度化し、3期醸造への転換を図った。新商品については宮城県酒造組合より酒米を購入し、「鮨に合うお酒」をコンセプトに付加価値の高い純米大吟醸の開発に着手した。
| その他 | ステンレスパネル |
|---|---|
| その他 | 冷却設備 |
| その他 | 排水設備 |
新しい製品・サービス:日高見 純米大吟醸 弥助
ステンレスパネルと冷却設備により外気温に左右されず全タンクで均一な発酵管理ができるようになった。これにより仕込期間が従来の10月上旬から4月までから、9月中旬から6月下旬までへと長期化した。タンクごとの味わいの差が生じない高品質商品の増産が可能となり、雇用の安定という当初の課題もクリアできた。新商品の日高見 純米大吟醸 弥助は市場デビューを果たした。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
従来の年2期醸造からステンレスパネルと冷却設備による3期醸造へ転換した経緯が書かれ、過去の課題からの一貫性がうかがえる。
都市部で地酒が注目される中、高級酒「日高見」ブランドを構築し県外出荷が6割とあり、市場動向を捉えた強みがうかがえる。
仕込期間が10月上旬から4月から9月中旬から6月下旬へ長期化し、季節雇用から通年雇用への課題と売上増加を結びつけて解決に取り組んだ。
仕込期間の長期化は示されるが、付加価値額や賃上げの目標値、その実現可能性についての数値は書かれていない。
従業員数9人と記載はあるが、補助事業を遂行する体制や事務処理能力についての記述は見当たらない。
鮨に合うお酒をコンセプトに付加価値の高い純米大吟醸を開発し、高級指向のニーズや魚介に合う点を選ばれる理由として整理している。
ステンレスパネル設置、冷却設備、排水設備整備など遂行方法は示されるが、スケジュールや中長期の検証内容は具体的に書かれていない。
公開されている事例からは読み取れません。
日本酒の中でも鮨に合う高付加価値の純米大吟醸を開発し、トップグレードとして高水準の高価格化を図る点が読み取れる。
震災被害からの復旧にとどまらず地元の安定雇用に貢献する思いが書かれ、地域の雇用創出という国が補助する理由がうかがえる。
費用対効果を示す数値はなく、醸造期間の長期化や増産による効果が定性的に述べられるにとどまる。
デジタル技術の活用は書かれておらず、ステンレスパネルと冷却設備による温度管理の高度化が中心で、サプライチェーンへの貢献は薄い。
公開されている事例からは読み取れません。
港町石巻の地域性を活かし魚介に合う酒をテーマに、地元の雇用安定と石巻発の商品発信を進める点が具体的に書かれている。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
日本酒が高級指向になっていることから、今回の追加ラインナップは時宜に適ったものとなった。まずは国内市場での評価を得ることを第一に酒造りに努める。国内で評価されることが、結果的に海外からの引き合いにつながると考えており、日本酒ブームに湧く海外市場も視野に入れている。
鉄製だったサンドビンをステンレス製に変更し、保水性を高めて安定した砂を貯蔵し造型機へ送れるようにした。
水溶性の塗料に電気を流して金属の代わりに塗料を付ける、めっきと同じ原理の電着塗装を導入した。
旋盤とフライスの複合加工機(オークマ製)を導入した。
効果:加工時間(1個あたり) 7分→5.4分