ものづくり補助金平成24年度秋田県

DNA自動抽出装置用消耗品の新構造開発及び全世界販売

エヌピーエス株式会社

この事例のポイント

  • 分注量を従来の1mlから5〜20mlにできるプラスチック消耗品(チップノズル)の開発と量産化への対応が求められていた。
  • 吸引構造を持つベローズタイプのノズルを開発し、使い捨てタイプのベローズチップを製品化した。
  • DNA自動抽出装置の構造が簡素化され、装置のコストダウンを達成した。

事業者のプロフィール

事業者名エヌピーエス株式会社
所在地秋田県 秋田県大館市
業種一般機械器具製造業
技術分野プラスチック成形加工
従業員数68人
資本金8,000万円
設立2008年

事業の背景

2008年の創業以来、医療機器の製造や自動化・省力化機器・装置・システムの設計・製造を手がけている。プラスチック部品および消耗品の製造も行っている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術分注量を従来の1mlから5〜20mlにできるプラスチック消耗品(チップノズル)の開発と量産化への対応が求められていた。
  • コスト・採算DNA自動抽出装置の構造を簡素化し、低コスト化に取り組む必要があった。

やったこと

吸引構造を持つベローズタイプのノズルを開発し、使い捨てタイプのベローズチップを製品化した。このチップにシリンダ機能を持たせて、トータルコストを下げる設計とした。チップの量産体制を確立し、量産化を進めた。感染リスクを減らすため、検体取扱者が安全に測定できる環境の提供を目標とした。

新しい製品・サービス:吸引構造があるベローズタイプの使い捨てチップ(チップノズル)

事業の効果

DNA自動抽出装置の構造が簡素化され、装置のコストダウンを達成した。チップノズルの量産化を実現し、平成25年度に2万本の生産を達成した。リスクの高い検体のリークがなくなり、安全性が大きく向上した。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    既存のDNA自動抽出装置用消耗品を改良し、全世界販売へ展開する計画で、既存事業との連続性はうかがえるが、位置付けの説明は具体性が薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    装置の低コスト化と導入しやすさを強みとして全世界販売を図るとあるが、市場動向や競合との比較データは書かれていない。

  • 課題の認識と解決3

    大容量分注への対応要請や装置の簡素化・低コスト化を課題として挙げているが、付加価値向上の定量的な見込みは書かれていない。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    2016年15万本、2017年55万本、2018年100万本という生産目標はあるが、付加価値額や賃上げの目標は書かれていない。

  • 事業を進める体制3

    従業員68名で医療機器の製造・自動化を手がけてきたとあり体制はうかがえるが、補助事業の遂行体制の詳細は書かれていない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    大容量分注が可能な点、検体リーク防止による安全性向上、装置コストダウンなど、選ばれる理由と顧客ニーズの対応が整理されている。

  • 事業化までの道筋3

    2016年から2018年までの生産本数の段階的な目標はあるが、遂行方法や課題解決の具体的な手順は書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    DNA抽出装置の消耗品という分野で、高付加価値化や高価格化を図る内容かどうかは事例からは判断しにくい。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    全世界への販売展開を掲げるが、経済波及効果や雇用創出など国が補助する積極的理由は書かれていない。

  • 費用対効果2

    装置のコストダウンと生産2万本達成は示されるが、補助金投入額に対する費用対効果の数値は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献2

    分注量の拡大と検体リーク防止による安全性向上はあるが、デジタル技術やサプライチェーンへの貢献は書かれていない。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    秋田県大館市の企業だが、地域特性を活かした付加価値や地域の雇用・成長への寄与は書かれていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

2016年15万本、2017年55万本、2018年100万本へと生産を拡大する計画である。

業種と困りごとが近い成果事例

宮城県平成24年度

超抗菌ニッケルめっきの事業化

神戸製鋼所の抗菌めっき技術を導入し、自社で性能検証を行ったうえで、試作設備(100L槽と付帯設備)を設置・稼働させた。

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。