新たな加工方法による「原板パネルの製作」と、それを活用した「新商品の開発」を間伐材で
従来チップ原料や合板芯材にしか使われていない国内の杉・檜の間伐材を、高付加価値の板材(原板パネル)に加工する新工法を開発した。
効果:従来工法と新工法の比較で約85%の時間短縮
株式会社武井製作所
| 事業者名 | 株式会社武井製作所 |
|---|---|
| 所在地 | 千葉県 松戸市 |
| 業種 | 金属製品製造業 |
| 技術分野 | 機械制御,精密加工,立体造形 |
| 従業員数 | 30人 |
| 資本金 | 1,300万円 |
| 設立 | 2011年 |
弊社は長年、商用車(トラック)向けの金属加工部品を生産してきた。近年はお客様の海外展開の影響により、徐々に売り上げが減少している。このため新規顧客の獲得が課題となり、ターゲットを航空機分野とした。
抱えていた課題
やったこと
3D CADを導入して専属の社員に習得させ、3次元での図面(モデル)作成ができるようにした。あわせて3Dプリンターを導入し、提案形状を実物で作れるようにした。3D CAM「ESPRIT」を導入し、3次元データから切削加工ができるようにするとともに、各製品のプログラムをデータベース化して見える化と最適化を推進した。現行生産品の切削に時間がかかるものを「ESPRIT」で解析して加工条件の最適化を図ったが、自動で最適条件を抽出する機能がなく最適化はできなかった。航空機部品の試作では、経験のなかったインコネル718材を3D CADでモデル化し、「ESPRIT」でプログラムを組んで切削加工の試作を実施した。
| ソフト | 3D CAD |
|---|---|
| その他 | 3Dプリンター |
| ソフト | 3D CAM「ESPRIT」 |
新しい製品・サービス:航空機部品の試作(インコネル718材の切削加工)
3次元データに対応できるようになり、3Dプリンターで提案形状を実物として製作できるようになった。航空機部品の新規顧客とのコンタクトを始め、インコネル718材を用いた航空機部品の試作も実現した。ブログで事業内容を発信したことで千葉県の経営革新計画の採択や松戸市優良企業大賞の優秀賞につながり、PRにも役立った。一方、社内検査設備では試作品のすべてを測定できないという新たな課題も出ている。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
事例では、売上減少への対応として航空機分野への新規参入を掲げ、3次元データ対応が必要と明確にしている。過去の取組との連続性までは書かれていない。
海外展開の影響で売上が減少し、新規顧客獲得が課題だと述べている。市場と自社の強み・弱みの分析は具体的に書かれていない。
課題として新規顧客獲得を挙げ、3D CAD/CAMと3Dプリンターで実物提案を行う具体策が示されている。高付加価値化の数値は示されていない。
公開されている事例からは読み取れません。
専属社員にCADを習得させ、各オペレーターのプログラムをデータベース化したと記載がある。人員数や事務処理体制の具体性は薄い。
航空機部品を新規ターゲットとし、実物提案が営業の武器になると述べている。顧客ニーズの裏付けや選ばれる理由の数値は書かれていない。
4ステップの実施内容と今後の課題(社内検査設備の不足)が示されている。スケジュールの詳細は書かれていない。
公開されている事例からは読み取れません。
インコネル718材という航空機部品向けの難削材の切削に挑戦したと述べている。高付加価値化の水準や一般的な普及度は示されていない。
航空機部品への参入や新規雇用・波及効果への言及はあるが、国が補助する積極的な理由としては具体的に述べられていない。
公開されている事例からは読み取れません。
3次元データ対応と3Dプリンターによる実物提案を導入した点は、デジタル技術活用として読み取れる。サプライチェーンへの貢献は書かれていない。
航空機分野という成長分野への進出がうかがえるが、日本経済の構造転換への言及は見当たらない。
公開されている事例からは読み取れません。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
新たに開けた航空機部品などの新規顧客に積極的にアピールし、試作だけでなく継続的に量産品を受注できる社内体制を強化する。現在は平成26年度補正ものづくり補助金事業で品質保証力を強化しており、新規分野への本格参入と売上構成の新たな柱づくりを目指す。
未来の㈱武井製作所をつくるために、今回の事業を実施しました。社内社外どちらにおいても、いい意味で変化が起きてきていると感じております。
公式の事例集より(原文のまま)
従来チップ原料や合板芯材にしか使われていない国内の杉・檜の間伐材を、高付加価値の板材(原板パネル)に加工する新工法を開発した。
効果:従来工法と新工法の比較で約85%の時間短縮
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
安価な新ブランド両刃鋸として「刃多楽ミニ両刃鋸180mm」を試作開発し、旧商品の木製の柄をプラスチック製のグリップに変更してデザインを変え…