ものづくり補助金平成24年度秋田県

製販一体型事業の実施に向けた企画製造力と販売力の強化

大同衣料株式会社

この事例のポイント

  • 製販一体型事業を確立するため、新たな商品開発が必要である。
  • 移動販売車を開発し、顧客を直接訪問して利便性ときめ細かなサービスを提供する体制を整えた。
  • 移動販売車による直接訪問で、顧客の利便性が向上し、顧客情報を把握したきめ細かなサービスを提供できるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名大同衣料株式会社
所在地秋田県 大仙市
業種繊維工業
技術分野発酵
従業員数164人
資本金1,000万円

事業の背景

国内のメンズスーツ市場は縮小しているが、市場に占めるオーダーメイドスーツの割合は伸びている。スーツを着る人は減る一方で、スーツにこだわる消費者が増えている。このような市場の流れの中で、自社ブランド「RISSI JAPAN」のオーダーメイドスーツを中心に、企画から製造、物流、販売・メンテナンスまでを一貫して行う体制の確立を目指していた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術製販一体型事業を確立するため、新たな商品開発が必要である。
  • 生産能力商談支援と納期短縮が課題である。
  • 集客・繁閑顧客の利便性を高める手段が必要である。

やったこと

移動販売車を開発し、顧客を直接訪問して利便性ときめ細かなサービスを提供する体制を整えた。ミシンを車載し、プロのメンテナンス技術を提供できるようにした。移動販売車とCADシステムをLAN接続し、製造期間の短縮を図った。顧客の要望をその場で入力し、完成イメージをビジュアル化するオーダーシステムを構築した。

その他移動販売車
加工機ミシン
ソフトCADシステム
ソフトオーダーシステム

事業の効果

移動販売車による直接訪問で、顧客の利便性が向上し、顧客情報を把握したきめ細かなサービスを提供できるようになった。移動販売車とCADシステムのLAN接続により、製造期間を短縮できた。完成イメージをビジュアル化したことで、顧客が選択を簡便に行えるようになった。顧客満足度の向上により顧客を囲い込むことができた。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.9 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    オーダーメイドスーツの市場伸長と自社ブランドを中心にした製販一体型事業の確立という方向性は読み取れるが、過去の取組との連続性は示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    メンズスーツ市場の縮小とオーダー需要の伸張、こだわり消費者の増加を挙げ、ITによる商談支援と納期短縮で強みを活かす内容が読み取れる。

  • 課題の認識と解決3

    顧客囲い込みや商談スピード向上といった課題と対策は書かれているが、高付加価値化の効果の定量的な裏付けは薄い。

事業の実現可能性56%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    売上目標3億円(1着5万円、600着販売)が数字で示され、実現可能性を判断する材料がある。ただし賃上げ目標の記載は読み取れない。

  • 事業を進める体制2

    事業の実施体制や人材、事務処理能力については事例の抜粋からはわずかにうかがえるのみである。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    顧客要望をその場で入力し完成イメージをビジュアル化する点、移動販売車での直接訪問による利便性など、選ばれる理由が具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    製造期間短縮や移動販売車とCADのLAN接続など手段は示されるが、スケジュールや中長期の課題検証は読み取れない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    オーダーメイドスーツの割合が伸張しているという市場動向は述べられるが、同分野での高付加価値化の水準は具体的に示されていない。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用2

    地域の企業であることはうかがえるが、経済波及効果や雇用創出など国が補助する積極的な理由は示されていない。

  • 費用対効果3

    売上目標や製造期間短縮の効果は示されるが、補助金投入額に対する費用対効果の数字は読み取れない。

  • イノベーションへの貢献3

    CADシステムとの連携やビジュアル化によるIT活用は書かれているが、地域やサプライチェーン全体への貢献は具体性が薄い。

政策面50%
  • 成長分野への進出2

    製販一体型による事業構造の転換をうかがわせる記述はあるが、日本経済の構造転換への資するかは明示されていない。

  • 地域経済への波及3

    秋田県大仙市の企業で繊維工業を営むことは読み取れるが、地域の特性を活かして雇用や成長を牽引する記述は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

売上目標は3億円で、1着5万円の紳士服を600着販売する計画である。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。