回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
三重ユニフォーム株式会社
成果1反からの取り数 30着/反→31着/反
| 事業者名 | 三重ユニフォーム株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 三重県 津市 |
| 業種 | 繊維工業 |
| 技術分野 | デザイン |
| 従業員数 | 47人 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 設立 | 1947年 |
同社は大手繊維会社が受注した警察官や自衛隊の制服など官庁ユニフォームを繊維商社経由で受注し、延反から出荷まで全工程を一貫生産している。官庁ユニフォームは国内生産が中心で毎年の受注は安定している。一方で、近年は生地開発の進歩により難素材のユニフォーム市場が新しく開拓されつつある。
抱えていた課題
やったこと
新型自動裁断機を導入し、裁断の高速化、省エネ化、精密化、多層裁断化を図った。旧型は各パーツ間1.0cm・長さ1.66m、新型は各パーツ間0.2cm・長さ1.61mとなり、1反(50m)からの取り数は30着から31着に増えた。裁断可能な生地の積み上げ高さは25cmから33cmに増えた。大ロットの裁断時間は1着あたり55秒、小ロットは1着あたり95秒短縮される見込みである。新型は圧力調整機能を備え、ストレッチ素材の裁断にも対応する。作業の初心者でも扱いやすいユーザーインターフェースで、習熟期間の短縮も図る。
| 加工機 | 新型高性能自動裁断機 |
|---|
新しい製品・サービス:ストレッチ素材などの難素材を使ったユニフォーム
1着あたりの生地使用量が5cm分減り、1反あたりの取り数が増えて材料ロスが減る。裁断時間の短縮と裁断可能着数の増加により、受注量の増加と小ロット対応が可能になる。リードタイムは2日短縮され、短納期化につながる。消費電力は約15%減り、電気料金は年約10万円、修理費は年約20万円の削減が見込まれる。ストレッチ素材への対応により、単価の10%上乗せが期待できる。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
既存の制服縫製と新製品・新市場開拓の流れは読み取れるが、経営戦略上の位置づけは具体的に書かれていない。
60年以上の取引実績、QTEC認証工場で全国30数社、難素材対応で単価10%上乗せ見込みなど、強みと市場機会が具体的に示されている。
既存裁断機の生産能力不足で受注機会を逃した課題に対し、裁断可能着数165着から327着、リードタイム12日から10日など数値目標が示されている。
受注増に対応する目標値として1反の着数30→31、1日裁断可能着数165→327、単価10%上乗せ、年間2,000着見込みなど数値が明示されている。
一級・二級紳士服技能士が在籍し、OJTで技能継承、毎年3名程度の新卒採用の計画があると書かれている。
ストレッチ素材の難素材対応と単価上乗せ、警備員制服や学生服への提案営業など、顧客ターゲットと選ばれる理由が示されている。
新商品は長年取引の繊維商社と協力する方針、営業活動の方向性は示されるが、中長期の検証やスケジュールは具体的でない。
公開されている事例からは読み取れません。
ストレッチ素材の難素材ユニフォームは新しく開拓されつつある市場で、他工場が敬遠する分野への先行生産と明記されている。
官庁ユニフォームの国内生産維持や自衛隊新制服の約2万着受注など雇用・需要面の意義はあるが、国が補助する積極的理由は明示されていない。
投入額に対する効果として年間電気料金約10万円削減、修繕費20万円減、1着当たり500円増など数値で費用対効果が示されている。
デジタル技術やサプライチェーンへの貢献は書かれていないが、国内生産体制の確立という点がわずかにうかがえる。
公開されている事例からは読み取れません。
三重県津市の企業で国内生産を担い雇用を維持・拡大する点は読み取れるが、地域特性を活かした説明は薄い。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
陸上自衛隊の新制服の受注で約2万着を見込む。警備員制服や学生服などの小ロット受注に提案型の営業を行う。ストレッチ素材など難素材の製品を同業他社に先駆けて生産し、新規市場を開拓する。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
旋削加工とマシニング加工を一台で行える最新型マシニングセンタ(複合加工機)を導入した。
効果:半導体装置のフッ素樹脂部品20個の加工所要時間 1,310分→950分
木製什器の製造では、ベニヤ板や合板などを正確な寸法で切断するためパネルソーを導入した。