ものづくり補助金平成24年度秋田県

しょうゆ多品種少量生産体制の構築

株式会社浅利佐助商店

成果歩留まり 70%→85%

この事例のポイント

  • しょうゆ製造の火入れ工程が小ロット生産に対応しておらず、歩留まりが悪い。
  • 多品種少量生産に対応した設備にすることで、原価低減と品質向上を両立させる体制を構築した。
  • 歩留まり 70%→85%。小ロット製造品の歩留まりが70%から85%以上に向上し、製品によっては90%を超えるものもある。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社浅利佐助商店
所在地秋田県 鹿角市
業種食料品製造業
技術分野金型
従業員数42人
資本金1,000万円
設立1902年

事業の背景

明治35年に創業し、味噌・しょうゆの醸造と、それを原料とするたれ・つゆ類の製造を行っている。ISO22000/2005認証により食品衛生と会社運営の強化に取り組んでいる。消費者は健康志向から減塩しょうゆを求めているが、多品種化と小ロット化が進んでいた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力しょうゆ製造の火入れ工程が小ロット生産に対応しておらず、歩留まりが悪い。
  • 生産能力火入れ後に沈殿するオリと分離したしょうゆを排出するタンクが、多品種小ロット生産に対応できていない。
  • 品質・精度減塩しょうゆ・つゆは保存性が悪く腐敗しやすい。
  • 生産能力卸先の鮮度維持のため1回あたりの納入量が少量化し、小ロットでの生産が必要になっている。

やったこと

多品種少量生産に対応した設備にすることで、原価低減と品質向上を両立させる体制を構築した。導入したのは、分離したしょうゆを最大限に排出できる小容量タンクで、小ロット製造に向いたタンクにより製造時の歩留まりを向上させた。あわせて、小ロットに適したサーマルタンクで低温保管を行い、品質の劣化を防いだ。

その他小容量タンク
その他サーマルタンク

新しい製品・サービス:減塩つゆ

事業の効果

  • 歩留まり 70%→85%

小ロット製造品の歩留まりが70%から85%以上に向上し、製品によっては90%を超えるものもある。減塩加工品の品質維持が可能になり、高品質の減塩つゆを製造・発売できた。低温保管により品質劣化を防ぎ、小ロットでの多品種生産を両立できる体制が整った。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.3 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    明治35年創業の醸造業で、味噌・しょうゆ製造を基盤に減塩商品開発も手がけている。事業の一貫性は読めるが、経営戦略上の位置付けは具体的に書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    卸先の鮮度維持ニーズや健康志向の消費者動向にふれるのみで、競争優位性や自社の経営資源の強み・弱みの記述はほぼない。

  • 課題の認識と解決4

    火入れ工程で小ロットに対応できず歩留まりが悪いという課題が明示され、小ロット用タンク導入で減塩つゆの商品化につなげている。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    歩留まりを70%から85%以上に向上、製品によっては90%超と数字つきの目標と成果が示されており、実現性は読み取れる。

  • 事業を進める体制1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 顧客とニーズの裏付け2

    減塩商品の保存性や健康志向ニーズにふれるが、顧客ターゲットや選ばれる理由の整理は読み取れない。

  • 事業化までの道筋3

    小容量タンクの設置や低温保管という方法は示されるが、スケジュールや課題解決の手順は書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    減塩つゆや減塩しょうゆなど健康志向の商品を扱うが、分野の普及度や高価格化の水準は書かれていない。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 費用対効果3

    歩留まりの向上幅は数字で示されるが、補助金額に対する付加価値増加や費用対効果の記述はない。

  • イノベーションへの貢献2

    温度調節タンクの活用にふれるが、デジタル技術やサプライチェーンへの貢献は書かれていない。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    秋田県鹿角市の企業であることはわかるが、地域の特性を活かした雇用創出や成長への言及は乏しい。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

顧客のニーズに合った商品開発を行い、販売拡大を目指す。温度調節タンクを活用して品質維持の困難な商品を開発し、減塩しょうゆの製品化を目指す。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。