ものづくり補助金平成24年度山形県

総形電着砥石のトランケーション技術の開発

ジャスト株式会社

この事例のポイント

  • ガラスレンズ加工で電着砥石のダイヤモンド砥粒の突出しが揃っておらず、ユーザーが手作業でトランケーションを行っていた。
  • トランケーション総形電着砥石の技術を開発するため、デジタルマイクロスコープを導入した。
  • デジタルマイクロスコープにより、トランケーション前後のダイヤモンドの突出し状況を従来より大幅に改善して観察できるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名ジャスト株式会社
所在地山形県 上山市
業種電気機械器具製造業
技術分野めっき
従業員数73人
資本金2,000万円
設立1950年

事業の背景

当社は表面処理、ダイヤ電着、ダイヤモンド特殊電着、防錆・機能めっき、ステンレス部分銀めっきを手がけている。ガラスレンズ加工では、ユーザーが電着砥石の突出し不揃いを手作業で補っていた。近年は医療分野での需要が多く、レンズの小型化が進んでいる。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度ガラスレンズ加工で電着砥石のダイヤモンド砥粒の突出しが揃っておらず、ユーザーが手作業でトランケーションを行っていた。
  • 品質・精度砥粒の突出しが不揃いなため局所的に加工力が大きくなり、ガラスのチッピング(割れ)が発生していた。
  • 人手・技能ダイヤモンド電着工具の表面は通常低倍の光学顕微鏡程度でしか観察できず、砥粒の状態を十分に評価できなかった。
  • 新製品・新技術医療分野で需要の多い小径レンズ(直径0.5mm程度)にはチッピングを抑えることが求められるが、従来の砥石では対応が難しかった。
  • コスト・採算加工前のトランケーション工程に時間がかかっていた。

やったこと

トランケーション総形電着砥石の技術を開発するため、デジタルマイクロスコープを導入した。これにより電着砥石のダイヤモンド表面の突出し状態を、従来より高倍率・高解像度で観察し、形状を多彩に測定できるようになった。トランケーション前後の状態を比較し、加工前のトランケーション工程を短縮するとともに、トランケーション量を適切に設定できるよう評価を行った。山形県工業技術センターでは加工条件の基礎情報から適正条件を検討し、数値化した基本評価を得た。

新しい製品・サービス:トランケーション総形電着砥石

事業の効果

デジタルマイクロスコープにより、トランケーション前後のダイヤモンドの突出し状況を従来より大幅に改善して観察できるようになった。ピントの広範囲な観察や画像解析が可能になり、適正なトランケーション量の評価ができるようになった。台金形状の砥石によりチッピングを低減できる見通しで、医療分野を含む多くの分野への可能性が広がると期待される。

今後の展望

チッピング発生メカニズムの解析と製品加工の試作品の開発を進め、4年後の生産を目指す。今後も追加開発と市場調査を進める。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。