ものづくり補助金平成24年度山形県

発酵生産技術を用いた超高機能フィブロインタンパク質の製造プロセス開発

Spiber株式会社

この事例のポイント

  • 研究開発に構造タンパク質素材を使用する上で、品質安定性の向上が必須である。
  • 構造タンパク質素材の品質評価手法を確立するため、3つの装置を導入した。
  • 3つの装置の導入により、構造タンパク質素材の構造に関するデータを得るとともに、素材製造プロセスの改善を行うことができた。

事業者のプロフィール

事業者名Spiber株式会社
所在地山形県 鶴岡市
業種繊維工業
技術分野高機能化学合成
従業員数95人
資本金25.346億円
設立2007年

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度研究開発に構造タンパク質素材を使用する上で、品質安定性の向上が必須である。
  • 品質・精度構造タンパク質素材の品質を評価する手法が確立されていなかった。

やったこと

構造タンパク質素材の品質評価手法を確立するため、3つの装置を導入した。1つ目はFT-IR(フーリエ変換赤外分光光度計)で、繊維の結晶領域と非晶領域の構造を評価する。2つ目はTG-DTA(熱重量・示差熱分析装置)で、素材に含まれる水分量や分解温度など熱的特性を評価する。3つ目はガスクロマトグラフィーで、素材中のガスを評価し、製造工程で使用する試薬等の残存量を定量化する。得られたデータをもとに試薬の残存量を低下させるための製造プロセスの改善につなげた。

  • 検査測定FT-IRフーリエ変換赤外分光光度計TG-DTAガスクロマトグラフィー

新しい製品・サービス:人工合成クモ糸(構造タンパク質素材)

事業の効果

3つの装置の導入により、構造タンパク質素材の構造に関するデータを得るとともに、素材製造プロセスの改善を行うことができた。FT-IRの利用では素材の構造と物性の因果関係に関する知見を得て、構造タンパク質の分子デザインに活用できた。TG-DTAでは製造工程による含水率の差や、構造と耐熱性の関係についての知見を得た。ガスクロマトグラフィーの導入により、試薬等の不純物の残存量を評価する技術を確立した。

今後の展望

現時点の素材は研究開発段階だが、自動車業界をはじめとした様々な業界・領域での製品試作に向けた共同研究を行っており、将来的な事業化に向けて取り組んでいる。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。