ものづくり補助金平成25年度製造業山形県

最新鋭のマテハン機器導入による高効率「出荷体制」の構築と受注拡大への取組み

サニースタイル株式会社

成果検針回数 2回→1回

この事例のポイント

  • 出荷部門の手作業依存が生産枠拡大のネックとなり、受注が増えても出荷量が制限されていた。
  • 検品後の製品について、従来のシングルヘッド検針機による表と裏の2回検針をやめ、コンベア式ダブルヘッド検針機を導入して1回の検針で済むようにした。
  • 検針回数 2回→1回。コンベア式ダブルヘッド検針機の導入で検針精度が高まり、表裏2回の検針が1回になって作業効率が上がった。

事業者のプロフィール

事業者名サニースタイル株式会社
所在地山形県 東京都北区
業種繊維工業
技術分野製造環境
従業員数70人
資本金3,000万円
設立1952年

事業の背景

円安や中国の人件費高騰などを背景に国内生産回帰が進み、受注環境は好転している。同社は婦人服ボトムスやドレスなどの縫製を行い、有名百貨店や路面店で販売される有名ブランドやハイグレード商品を手がけている。国内生産で難易度の高い技術と品質管理にこだわってきた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力出荷部門の手作業依存が生産枠拡大のネックとなり、受注が増えても出荷量が制限されていた。
  • 人手・技能出荷に関わる手作業工程は従事者の身体的負荷が大きく、作業性の効率も悪かった。
  • 生産能力シングルヘッドの検針機で未検針を防ぐため表と裏の2回検針を行い、検針作業が二重になっていた。
  • コスト・採算手作業での袋掛けに加え、検針作業でついたしわを再度補正プレスする必要があった。

やったこと

検品後の製品について、従来のシングルヘッド検針機による表と裏の2回検針をやめ、コンベア式ダブルヘッド検針機を導入して1回の検針で済むようにした。最終検品後の袋掛けには全自動梱包機を導入し、手作業の袋掛けを全自動化した。製品の丈に合わせてビニールが自動カットされるようにし、袋の交換作業と資材のロスをなくした。出荷前の検針にはハンガー式立体検針機を導入し、ハンガーのまま検針できるようにした。ハンガー式立体検針機は全自動梱包機と連動し、袋掛けから出荷前検針までを人の手を介さず無人化した。

検査測定コンベア式ダブルヘッド検針機
その他全自動梱包機
検査測定ハンガー式立体検針機

事業の効果

  • 検針回数 2回→1回
  • 手作業の袋掛けが全自動無人化され、作業スピードが約6倍になった
  • 1人分の作業が削減された
  • 出荷業務の自動化により、従来1日の出荷可能数量が約4倍になった

コンベア式ダブルヘッド検針機の導入で検針精度が高まり、表裏2回の検針が1回になって作業効率が上がった。また検針記録を帳票化でき、管理面の効率化も可能になった。全自動梱包機の導入で袋掛けが無人化され、作業スピードが約6倍になり、丈に合わせたビニールの自動カットで袋の交換作業と資材ロスも減った。ハンガー式立体検針機との連動で袋掛けから出荷前検針まで無人化され、補正プレスも不要になり品質が安定した。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    円安や国内生産回帰で受注が好転しており、国内生産の優位性として短サイクル生産を維持する方針が書かれているが、過去の取組との連続性は記載が薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    国内生産の優位性である短サイクルを強みとし、出荷の手作業が受注枠拡大のネックと具体的に課題を示している。

  • 課題の認識と解決4

    出荷工程の手作業が出荷量を制限していると課題を認識し、3機種導入で1日の出荷可能数量が約4倍になると効果を示している。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    袋掛け作業スピードが約6倍、1人分の作業削減、出荷数量が約4倍と数値目標・成果が示されており実現性が読み取れる。

  • 事業を進める体制2

    導入した機器の運用体制や人材について記載はなく、作業者の身体的負担軽減の記述にとどまる。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    国内生産で難易度の高い技術や品質管理へのこだわり、ハイグレード商品の縫製という特徴は読み取れるが、顧客ターゲットやニーズの裏付けは薄い。

  • 事業化までの道筋2

    今後の展望として受注枠拡大や縫製ラインの自動化を進めると書かれているが、スケジュールや課題の解決方法は示されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    高付加価値・高価格帯のハイグレード商品の縫製を行う点は読み取れるが、分野の普及度や高水準化の度合いは明示されていない。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用2

    国内生産回帰や未経験者・高齢者が従事できる環境づくりへの言及があるが、経済波及や雇用創出の規模は示されていない。

  • 費用対効果4

    3機種導入で作業者1人分の削減、出荷量約4倍、資材ロス軽減など、投資に対する効果が数字で示されている。

  • イノベーションへの貢献2

    検針記録の帳票化や全自動梱包機との連動による無人化があるが、サプライチェーン全体への貢献は書かれていない。

政策面40%
  • 成長分野への進出2

    国内生産回帰という経済環境の変化に対応する取組として読み取れるが、構造転換への言及は限定的である。

  • 地域経済への波及2

    新庄市の工場で国内縫製を行う点はうかがえるが、地域の特性を活かした経済成長への貢献は具体的に書かれていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

出荷業務の自動化で1日の出荷可能数量が約4倍になったことを受け、今後は受注枠の拡大を進める。縫製の核となる生産ラインも自動機化し、未経験者でもすぐに生産性を上げられる環境を整える。機械化により身体的負担を軽減し、高齢者でも従事できる環境をつくっていく。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。