ものづくり補助金平成24年度山形県

耳の内視鏡手術に用いるマイクロ鉗子の試作開発

株式会社昌和製作所

この事例のポイント

  • 医療機器分野は多品種少量生産で流通経路が固定的なため、一度参入するとシェアを継続的に確保しやすいが、自社は医療機器分野に参入できていなかった。
  • 耳の内視鏡下手術に用いるマイクロ鉗子を、湾曲した耳穴に沿った形状に成形する技術と、入り組んだ耳穴内部で動かす機構の試作開発を行った。
  • 湾曲した形状に成形したマイクロ鉗子の試作開発に成功した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社昌和製作所
所在地山形県 長井市
業種はん用機械器具製造業
技術分野鋳造
従業員数15人
資本金2,300万円
設立1969年

事業の背景

日本の医療機器産業の生産額は年々増加している。医療機器メーカーの多くは多品種少量生産の製品群で成り立ち、流通は専門商社や大手機器メーカーの直販が大部分を占めて固定的である。電機・電子機器分野に比べ比較的安定的な医療機器産業への参入は、企業経営の安定化につながると考えた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力医療機器分野は多品種少量生産で流通経路が固定的なため、一度参入するとシェアを継続的に確保しやすいが、自社は医療機器分野に参入できていなかった。
  • 新製品・新技術耳の内視鏡下手術では耳穴の湾曲に沿った形状の器具が必要だが、従来のマイクロ鉗子では対応できなかった。

やったこと

耳の内視鏡下手術に用いるマイクロ鉗子を、湾曲した耳穴に沿った形状に成形する技術と、入り組んだ耳穴内部で動かす機構の試作開発を行った。曲げの高精度加工が難しいステンレス材を扱うため、サーボプレス機を導入した。試作金型を製作し、試作品を山形大学医学部の臨床評価と耳鼻科医療機器メーカーとの連携により改良を進める。

新しい製品・サービス:耳の内視鏡下手術に用いる、湾曲した耳穴内部で動かせるマイクロ鉗子

事業の効果

湾曲した形状に成形したマイクロ鉗子の試作開発に成功した。サーボプレス機の導入により、ステンレス材の曲げ高精度加工のノウハウを構築できた。このため類似の手術機器にも応用でき、鼻の手術機器への展開も見込まれる。

今後の展望

試作金型と試作結果をもとに、山形大学医学部の臨床評価や耳鼻科医療機器メーカーとの連携で試作品を改良する。市場拡販サンプルの製作、薬機法の許認可、知財権対応も進める。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。