ものづくり補助金平成24年度山形県

『地元庄内豚を原料とした深い味わいのある生ハム製造技術の確立』

株式会社東北ハム

この事例のポイント

  • 非加熱の生ハムと加熱したハム・ソーセージを同じ工場で作るのは困難なため、生ハムの製造を中止していた。
  • 生ハム工場を別棟に整備し、生ハムをスライスするオートマチックスライサー、充填されたケーシングの横をクリップする充填機、プレスタイ、温度を一定にして熟成させる冷蔵庫、保管庫などの機…
  • 設備導入と共同研究により、18か月の熟成を経て平成30年1月に「庄内プロシュート ノービレ」を商品化した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社東北ハム
所在地山形県 山形県鶴岡市
業種食料品製造業
技術分野鋳造
従業員数56人
資本金9,600万円
設立1939年

事業の背景

昭和9年の創業以来、山形県鶴岡市でハム・ソーセージの製造販売を続けてきた、国内でも最古参に属する老舗メーカーである。以前は生ハムを製造していたが、非加熱品と加熱品を同じ工場で作るのは困難と判断して中止していた。その間にワインブームや生ハムの輸入解禁で市場が広がり、地元の特産物を使った商品を供給してほしいという要望もあった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力非加熱の生ハムと加熱したハム・ソーセージを同じ工場で作るのは困難なため、生ハムの製造を中止していた。
  • 新製品・新技術地元の特産物を使った商品を供給してほしいという要望に応えられていなかった。
  • 品質・精度風味と上質な味わいを持つ生ハムを製造する方法が確立されていなかった。

やったこと

生ハム工場を別棟に整備し、生ハムをスライスするオートマチックスライサー、充填されたケーシングの横をクリップする充填機、プレスタイ、温度を一定にして熟成させる冷蔵庫、保管庫などの機械設備を導入した。地元研究機関の慶應義塾大学先端生命科学研究所と共同研究を行い、試作した生ハムの成分をメタボローム解析でアミノ酸などの代謝物を一斉分析して調べた。さらに100名以上の一般消費者を対象に、輸入品と国産他社品12種類との官能試験とアンケート調査を実施した。

  • 加工機オートマチックスライサー充填機
  • その他プレスタイ熟成用冷蔵庫保管庫

新しい製品・サービス:「庄内プロシュート ノービレ」(無添加の長期熟成生ハム)

事業の効果

設備導入と共同研究により、18か月の熟成を経て平成30年1月に「庄内プロシュート ノービレ」を商品化した。官能試験では12品中3位となり、特に女性からの総合評価、食感、食味で高い評価を得た。平成30年にはドイツ農業協会(DLG)の品質コンテストで金賞を受賞した。開発品は東北地方のスーパーや自社ホームページで販売され、国産の生ハムも一部商品化できた。

今後の展望

PR活動で商品の良さを市場に知ってもらい、生産農家との連携で原料を確保して年間生産数1,000本を目指す。将来的には生ハム市場でトップシェアを目指す。地元の飲食店や産直での販売も拡大していく方針である。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。