多品種・小ロット鋳造製品の生産性向上のための設備投資事業
鉄製だったサンドビンをステンレス製に変更し、保水性を高めて安定した砂を貯蔵し造型機へ送れるようにした。
有限会社二軒茶屋餅角屋本店
成果生産能力 600本/時間→2,000本/時間
| 事業者名 | 有限会社二軒茶屋餅角屋本店 |
|---|---|
| 所在地 | 三重県 伊勢市 |
| 業種 | 食料品製造業 |
| 技術分野 | 発酵 |
| 従業員数 | 80人 |
| 資本金 | 5,800万円 |
| 設立 | 1575年 |
創業は天正3年(1575年)で、味噌・醤油・溜りの醸造を経て、1997年より伊勢志摩地区で初めての地ビールを製造している。主力はビールで、国内では冷蔵流通の高級クラフトビールとして販売している。国際的な品評会で多くの受賞があり、ここ数年海外からの輸出の要望が多い。アメリカ、カナダ、シンガポール、オーストラリアでは既に試験販売を行っている。
抱えていた課題
やったこと
新型の高性能瓶詰め機を導入した。機種はIMEC社の瓶詰め機で、2回に渡って空気を抜き不活性ガス(二酸化炭素)に置換する「ダブル・プリエバキュエーションシステム」を備え、生産能力は1時間あたり2,000本である。並行して伊勢市の椎の木樹液から採取した「KADOYA1株」と鳥羽市のヤマトタチバナ花から採取した「TB24株」の野生酵母を用い、同一条件でビールを醸造して香気成分をGC-マススペクトロメトリーで分析した。試作開発品は新型瓶詰め機で330ml瓶に充填し、既存製品(500ml瓶)と比較して25℃で7日間インキュベーターで定温管理した後、ジャッジ資格を持つ2名と訓練を受けた者で劣化度合いを比較した。専門家による官能検査と市場アンケートも実施した。
| 加工機 | 高性能瓶詰め機(IMEC社製、ダブル・プリエバキュエーションシステム搭載) |
|---|---|
| 検査測定 | ヘッドスペース測定機器(液面から王冠までの空間の測定) |
新しい製品・サービス:330ml瓶で常温流通が可能な輸出用ビール(試作開発品)。
試作開発品は新型瓶詰め機により鮮度を損なわずに充填され、酸化による劣化が既存製品に比べて著しく抑えられた。ヘッドスペースのばらつきは改善し、変動係数は既存製品に比べて0.035ポイント低減した。味わいでは、鮮度の高い印象が強く感じられ、「コク」「軽快」「爽快」などの項目で既存製品より高い評価を得た。生産能力も向上し、330ml瓶での出荷が可能になった。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
海外展開を主力商品ビールの取引先展開として位置づけているが、過去の取組との一貫性を示す記述は薄い。
海外のメジャー大会での受賞や、米国・カナダ等での試験販売・海外からの要望が多いことを、強みとして具体的に記述している。
瓶詰め機の330ml非対応・酸素遮断能力の弱さ・1時間600本の能力不足という課題を具体的に挙げ、解決策を示している。
瓶詰め能力1時間2,000本以上、ヘッドスペース変動係数0.164→0.129など数値目標と成果の数値が示されている。ただし付加価値額や賃上げ目標は書かれていない。
酵母研究や技術者の確保に触れるが、補助事業を遂行する人員体制や事務処理能力の記述はうかがえる程度である。
海外での受賞実績や、台湾・ブラジル等からの取扱い要望など、顧客ニーズの裏付けが具体的に書かれている。
事業終了後も酵母研究を高度化する方針や、先方要望のある取引先への順次輸出という流れが示されているが、スケジュールは具体性が薄い。
公開されている事例からは読み取れません。
クラフトビールは国内で高級流通の分野であり、高付加価値化の方向性は示されるが、高水準の価格や普及度の数値は書かれていない。
海外展開による地域の名前を冠した商品の展開がうかがえるが、経済波及効果や雇用創出の数値は書かれていない。
瓶詰め機導入による能力向上や劣化の抑制は示されるが、補助金投入額に対する付加価値増加などの費用対効果の数値は書かれていない。
野生酵母や地域資源の活用による地域イノベーションの可能性がうかがえるが、デジタル技術やサプライチェーンへの言及はない。
公開されている事例からは読み取れません。
伊勢・鳥羽の地域資源(椎の木樹液、ヤマトタチバナ花由来の酵母)を活用し、地域の名前を冠した商品を海外展開する点が具体的に書かれている。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
アメリカ、カナダ、シンガポール、オーストラリアで試験流通を進めており、台湾、ブラジル、スウェーデン、香港、中国、ベトナムからも330ml瓶で常温流通が可能なら取り扱いたいという提案が来ている。まず実績のある取引先から販売し、次に新規の取引先へ輸出を拡大していく。事業終了後も酵母の研究を高度化していく。
鉄製だったサンドビンをステンレス製に変更し、保水性を高めて安定した砂を貯蔵し造型機へ送れるようにした。
ガラス質の釉薬を塗った急須を730度の高温で焼成し定着させる鉄器製ホーロー処理に、コンベア式連続ホーロー焼成炉を導入した。
効果:1日あたり焼成能力 400個→800個
排熱回収型熱風乾燥炉一式(乾燥炉、制御盤、バーナー)を導入した。
効果:不良率 30%→14%