ものづくり補助金平成24年度福島県

工作機械スピンドルの高速・高精度化に対応する生産技術の開発

株式会社長谷川機械製作所

この事例のポイント

  • センター穴の加工を旋盤によるセンタードリル仕上げで行っていたため、精度にばらつきが生じやすかった。
  • スピンドル軸の加工精度向上と研削工程の時間短縮のため、センター穴研削盤を導入した。
  • センター穴の精度が高精度で均一になり、慣らしが不要になったことで工程を分散でき、工数を大幅に減らせるめどが立った。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社長谷川機械製作所
所在地福島県 西郷村
業種生産用機械器具製造業
技術分野切削加工

事業の背景

当社は小型でハイスペックな精密工作機械を設計思想の中心に据え、世界各国へ供給してきた。白河工場を製造拠点とし、アジア・ヨーロッパ・北米に販売ネットワークを持つ。光学・OA・自動車などの業界へ専用機を供給している。工作機械の海外メーカーとのシェア争いは激しさを増している。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度センター穴の加工を旋盤によるセンタードリル仕上げで行っていたため、精度にばらつきが生じやすかった。
  • 品質・精度センター穴は熱処理ができず摩耗しやすいため、形状を保つのが困難だった。
  • 生産能力粗加工と仕上げ加工を同一の機械で行っており、工程を分散できず効率が上がらなかった。

やったこと

スピンドル軸の加工精度向上と研削工程の時間短縮のため、センター穴研削盤を導入した。センター穴は熱処理の後に研削して形状を活かし、精度を高精度で均一化する方法を採った。粗加工と仕上げ加工を別々の機械で行えるようにして工程を分散し、効率を高めた。NC試運転機を開発し、ペーパーレスレコーダとマイクロログアナライザを導入して、スピンドルユニットの慣らし運転と検査工程を改善した。NC試運転機では、NCプログラムによる慣らし運転の自動化、温度測定と熱変位測定の無人化、マイクロログアナライザによるベアリング評価とテスト加工評価を目標とし、すべて達成した。

  • 加工機センター穴研削盤
  • 検査測定NC試運転機ペーパーレスレコーダマイクロログアナライザ

新しい製品・サービス:NC試運転機

事業の効果

センター穴の精度が高精度で均一になり、慣らしが不要になったことで工程を分散でき、工数を大幅に減らせるめどが立った。NC試運転機により最高回転数での試運転が可能になり、異常が発生しても事前に対処できるようになった。スピンドルユニット単体での製品保証を実現した。工程の時間短縮はコスト低減につながり、スピンドルユニット単体の販売増も見込める。

今後の展望

工程改善で得た成果をさらに高め、海外メーカーに勝る高品位性と信頼性を得ることで、競争力強化と新たな市場獲得を目指す。高精度なスピンドル軸の量産とスピンドルユニットの評価を実際の生産に用いる。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。