吟醸酒の高品質化、安定生産を可能にする工程設計と試作開発
市販吟醸酒の醸造から瓶詰・貯蔵までの工程に、全国新酒鑑評会出品の大吟醸酒の技術的要件を応用する形で設備を導入した。
株式会社合瀬製作所
成果製品1個当たりの測定時間 5分→2分
| 事業者名 | 株式会社合瀬製作所 |
|---|---|
| 所在地 | 佐賀県 吉野ヶ里町 |
| 業種 | 生産用機械器具製造業 |
| 技術分野 | 測定計測 |
| 従業員数 | 40人 |
| 資本金 | 2,000万円 |
| 設立 | 1968年 |
当社は精密機器部品、電極特殊部品、産業機械設備部品、半導体関連部品などを幅広く加工・受注している。電気自動車製造用ツールの製造工程で生産性の課題を抱えていた。自動車業界では電気自動車への転換が加速し、顧客からは品質要求がさらに厳しくなっていた。
抱えていた課題
やったこと
測定業務を自動化する画像寸法測定器を導入した。測定物をテーブルに置きスタートボタンを押すと自動的に測定が行われる。従来は投影機や顕微鏡で2点間の距離を測定していたが、画像処理による自動測定で100点以上の点観測が可能になった。複数一括測定機能も備え、多数個一括測定や数カ所の同時測定もできるようになった。
| 検査測定 | 画像寸法測定器 |
|---|
測定を機械化したことで、作業者ごとの測定技術や個人間の品質ばらつきによる人的ミスが減り、品質が安定した。測定時間の短縮により作業者は他製品の加工に携われるようになり、全体の稼働率が向上した。作業者の負荷が軽減され、高品質・短納期・コスト削減に応える生産体制の基盤も整った。社員がスキルアップに取り組む時間も確保できた。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
過去の取組との一貫性は読み取れず、生産性向上のための測定自動化という課題認識はあるが、経営戦略上の位置付けは書かれていない。
電気自動車への転換加速という外部環境に触れるが、自社の強み・弱みや競争優位の記述はわずかにうかがえる程度である。
測定時間が5分から2分へ短縮、個人差排除と課題が具体的に示され、品質保証と生産性向上の実効性が読み取れる。
測定時間5分から2分への短縮という数値目標に対する結果が示され、高付加価値化の実現性が読み取れるが、賃上げ目標は書かれていない。
導入後の作業者配置や社員のスキルアップ体制に触れるが、補助事業を遂行する人材・事務体制の具体的記述は薄い。
顧客の品質要求や画像測定器の転用可能性は書かれるが、顧客ターゲットやニーズの裏付けの具体性は薄い。
全数検査への変更やオンライン化による品質保証体制の構築など今後の展望は示されるが、スケジュールや解決方法は明確でない。
公開されている事例からは読み取れません。
画像測定による自動化は一般的でない測定を含むとされ、3次元形状製品への活用も示されるが、普及度や高水準化の度合いは不明確である。
電気自動車製造の品質要求への対応は触れられるが、波及効果や雇用創出など国が補助する積極的理由は書かれていない。
測定時間が5分から2分へ短縮し、作業者が他製品の加工に携われ全体の稼働率が向上したと読み取れ、効果は具体的である。
画像処理による自動測定やデータのオンライン化を推進する点は読み取れるが、サプライチェーン全体への貢献は書かれていない。
電気自動車への転換という成長分野に触れるが、日本経済の構造転換への寄与は直接示されていない。
佐賀県の事業所として事業を行うことは示されるが、地域特性を活かした付加価値や雇用創出の記述はわずかである。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
今後さらに高い精度が求められ工程能力の限界も予測されるが、現在の生産性が維持できていれば抜き取り検査から全数検査に変更し品質を保証できると期待している。新たなシステムで社内オンライン化によるデータ管理を進め、工程品質保証体制の構築も視野に入れている。3次元形状の製品にも同じ画像測定器を活用し自動化を図る考えである。
市販吟醸酒の醸造から瓶詰・貯蔵までの工程に、全国新酒鑑評会出品の大吟醸酒の技術的要件を応用する形で設備を導入した。
株式会社キーエンスの画像寸法測定器IM-6700を導入し、技術担当者から操作方法の訓練を受けた。
効果:測定時間 5分→0.004分
温水加熱ニーダー等3機種を導入し、製品の湯煎殺菌とどぶ漬け殺菌の方法を新たな独自の殺菌方法に変更した。
効果:ボイラー燃料費(年間) 256万円→84.9万円