ものづくり補助金平成27年度製造業福岡県

最新モデルCNC複合旋盤導入による生産性向上と新規顧客開拓を推進する。

有限会社FPF

成果納期 7日→3日

この事例のポイント

  • 旋盤やフライス盤を個別に使っていたため時間がかかり、納期が厳しく断っていた受注があった。
  • 移転前後に最新のCNC複合旋盤を導入し、旋盤やフライス盤などの工程を一台に集約して生産の効率化と加工精度の向上を目指した。
  • 納期 7日→3日。複合旋盤の導入で段取り替えが不要になり、一つの装置でさまざまな加工ができるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社FPF
所在地福岡県 北九州市
業種生産用機械器具製造業
技術分野精密加工
従業員数8人
資本金300万円
設立1989年

事業の背景

北九州市門司区でバス部品の加工を手がけていたが、業容拡大を目指して2017年に同市赤坂の用地を取得して工場を移転した。移転の目的は生産工程の一元化だった。現在は自動車や鉄道、鉄鋼業界など40社を超える取引先がある。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力旋盤やフライス盤を個別に使っていたため時間がかかり、納期が厳しく断っていた受注があった。
  • 生産能力バス部品の加工を手がけており、業容拡大を目指す必要があった。

やったこと

移転前後に最新のCNC複合旋盤を導入し、旋盤やフライス盤などの工程を一台に集約して生産の効率化と加工精度の向上を目指した。直径350ミリメートルの丸鋼の内製加工ができるようになり、移転前のほぼ倍の加工サイズに対応できるようになった。同時に3次元検査装置やスキャナーも導入し、3次元加工にも対応できるようにした。

加工機CNC複合旋盤
検査測定3次元検査装置
検査測定3Dスキャナー

事業の効果

  • 納期 7日→3日
  • 直径350ミリメートルの丸鋼の内製加工ができるようになった

複合旋盤の導入で段取り替えが不要になり、一つの装置でさまざまな加工ができるようになった。納期が1週間程度から3日程度に短縮され、断っていた受注も受けられるようになった。新工場への移転後に数社の顧客が増え、特に樹脂金型部品の精度を求める依頼が増えた。3次元加工にも対応できるようになり、航空機や医療など新分野への挑戦も始まった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.9 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    バス部品加工から業容拡大を目指して2017年に赤坂へ移転し、工程集約を目的とした点が書かれている。過去の取組との一貫性までは読み取れない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    北九州で精密機械加工できる中小企業が多くないことを強みとし、3次元加工や多素材対応で県外・中部からも注目を集めていると書かれている。

  • 課題の認識と解決4

    旋盤・フライス盤の個別使用で時間がかかり受注を断っていた課題を、CNC複合旋盤導入で解決し、納期が約1週間から3日程度に短縮したと書かれている。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    直径350mm丸鋼の内製加工が可能になり、移転前のほぼ倍の加工サイズに対応、40社超の取引先があると書かれているが、付加価値の数値目標は書かれていない。

  • 事業を進める体制3

    社員数8人、営業マン不在でも取引先40社超と書かれているが、補助事業の遂行体制の具体的な記述は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    精度が求められる樹脂金型部品で依頼して良かったと喜ばれ、新規顧客が増えたと書かれており、選ばれる理由が示されている。

  • 事業化までの道筋2

    今後の展望として航空機・医療分野への挑戦や自社開発製品を挙げているが、スケジュールや遂行方法の記述はない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    5軸マシニングセンタを含む設備充実や、3次元加工・多素材加工への対応が書かれているが、市場の普及度や高価格化の数値は示されていない。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用2

    北九州で精密機械加工できる中小企業が少ない点や、雇用・地域への波及効果に言及があるが、国が補助する理由の記述は薄い。

  • 費用対効果3

    段取り替えが不要になり、納期短縮と受注増が書かれているが、補助金投入額に対する付加価値増の数値はない。

  • イノベーションへの貢献3

    3次元CADやCAM、3次元測定器、3Dスキャナーを組み合わせて複雑形状に対応していると書かれ、デジタル技術の活用が読み取れる。

政策面50%
  • 成長分野への進出2

    航空機や医療など新分野への挑戦が書かれており、成長分野への進出がうかがえるが、構造転換への言及は明確ではない。

  • 地域経済への波及3

    北九州の地域特性として精密加工企業の少なさを挙げ、県外からの受注や口コミによる顧客増が書かれている。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

航空機や医療といった新しい分野に挑戦したく、いずれは自社開発の製品も目標にしている。

事業者の声

積極的な設備投資で複雑な加工に素早く対応することで、県外からも注目を集めるようになりました。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。