ものづくり補助金平成24年度福島県

厚板加工可能設備投資

有限会社吾妻プレス工業

成果加工可能な板厚 4.5mm→6mm

この事例のポイント

  • 金属プレス加工業を取り巻く環境は大変厳しい状況が続いており、他社にない設備を導入して差別化を図る必要があった。
  • NCレベラーフィーダーを導入し、板厚が6.0mmまで加工できるようにした。
  • 加工可能な板厚 4.5mm→6mm。高張力鋼板の取り扱いも可能になり、加工できる幅が広がったことが一番の成果となった。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社吾妻プレス工業
所在地福島県 二本松市
業種金属製品製造業
技術分野金属プレス加工
従業員数28人
資本金1,000万円
設立1972年

事業の背景

創業から金属プレス加工を主体に、金型の設計製作およびそれに付随する加工等を手掛けてきた。現在は自動車関連部品を中心に、産業機器部品や電子機器部品等を手掛けている。金属プレス加工業は厳しい環境が続いている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力金属プレス加工業を取り巻く環境は大変厳しい状況が続いており、他社にない設備を導入して差別化を図る必要があった。
  • 生産能力既存のNCレベラーフィーダーでは板厚4.5mmを超えるものをコイル材にできず、厚板は切り板での対応が必要だった。

やったこと

NCレベラーフィーダーを導入し、板厚が6.0mmまで加工できるようにした。これにより従来コイル材にできなかった厚板をコイル化できるようになった。現在板厚5.0mmのものは切り板で対応しているが、これをコイル材化してブランキング加工が安定してできるかを実証した。導入した機器は安全に加工できる補助装置類が付いており、原材料を手で持って機械に挿入する必要がないため、作業者の労力低減にもつながった。

加工機NCレベラーフィーダー

事業の効果

  • 加工可能な板厚 4.5mm→6mm

高張力鋼板の取り扱いも可能になり、加工できる幅が広がったことが一番の成果となった。材料をコイル化したことで材料仕入れが安価になり、歩留まりの向上も顕著にみられた。これにより他社との見積競争でも優位に立てる強みとなり、経営面でも大きなメリットとなった。機器の補助装置により作業者の労力も低減された。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.2 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    創業から金属プレス加工と金型設計製作を手掛けてきたことは読み取れるが、経営戦略上の位置付けまでは書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    厳しい環境の中で他社にない設備を導入して差別化を図るとあり、強みの方向性はうかがえるが具体的な市場分析は薄い。

  • 課題の認識と解決3

    他社との見積競争で優位に立てたという成果はあるが、課題の数値的な把握や高付加価値化の計画は示されていない。

事業の実現可能性36%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    板厚4.5mmから6.0mmへの加工幅拡大は数字で示されるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    設備導入と安全装置の説明はあるが、補助事業を遂行する人材や事務体制についての記述はない。

  • 顧客とニーズの裏付け2

    加工板厚0.03mmから9.00mmまで対応できる点は示されるが、顧客ターゲットやニーズの裏付けは書かれていない。

  • 事業化までの道筋2

    厚板のコイル化と実証に取り組んだ経緯はあるが、遂行スケジュールや中長期の課題解決方法は明示されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    高張力鋼板の取り扱いが可能になったとあり、差別化の方向性はあるが、高価格化や普及度についての具体的な記述は薄い。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    地域の雇用や波及効果についての記述はわずかで、国が補助する積極的理由は読み取りにくい。

  • 費用対効果3

    材料のコイル化で仕入れが安価になり歩留まりが向上したとあるが、補助金額に対する付加価値増加の数値はない。

  • イノベーションへの貢献2

    NCレベラーフィーダーによる加工の高度化はうかがえるが、デジタル技術や地域サプライチェーンへの貢献は書かれていない。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    福島県二本松市での創業と厚板加工の挑戦は読み取れるが、地域経済の成長を牽引する記述は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

金属プレス加工の可能性を広げるために挑戦し続け、お客様のニーズに応えられる企業を目指す。

事業者の声

良い物を速く安く届けたい

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。