多品種・小ロット鋳造製品の生産性向上のための設備投資事業
鉄製だったサンドビンをステンレス製に変更し、保水性を高めて安定した砂を貯蔵し造型機へ送れるようにした。
萬国製針株式会社
| 事業者名 | 萬国製針株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 広島県 広島市 |
| 業種 | 金属製品製造業 |
| 技術分野 | 溶射・蒸着 |
| 従業員数 | 40人 |
| 資本金 | 3,000万円 |
| 設立 | 1918年 |
創業以来100年にわたり手縫い針を製造してきた会社である。手芸・裁縫用針市場では極細ビーズ針の需要が顕在化しているが、既存品は価格が高く品質も十分でなかった。医療系針市場では人工心臓弁や血管縫合用の極細針のニーズがあるものの、供給できるメーカーは限られていた。
抱えていた課題
やったこと
極細線材の矯直に対応した直線切断機、針先研削精度を向上した先頭研磨機、極細線材の生産性を改善したプレス加工機を新規開発した。極細針に対応した微細形状のプレス金型設計のために3次元CADを導入し、高効率な機械加工での金型製作を可能にした。針先形状の測定・評価のために画像寸法測定検査器を導入し、検査品質を改善した。試作品製造で蓄積した加工条件データをもとに直線切断と先頭研磨の最適条件を設定し、φ0.2mm以下の硬質ステンレス鋼線やチタン合金などの特殊合金線の量産加工、15mmと短い線材の両端研削加工を可能にした。
| 加工機 | 直線切断機 |
|---|---|
| 加工機 | 先頭研磨機 |
| 加工機 | プレス加工機 |
| ソフト | 3次元CAD |
| 検査測定 | 画像寸法測定検査器 |
新しい製品・サービス:手芸・医療用等の極細針
極細針の量産に成功し、直線切断加工時の線材の捩れや先頭研磨加工の精度の課題を解決した。針先加工精度は15μm以内に向上した。医療用心臓弁組立用極細針は品質レベルの高い評価を得た。産業用のコロナ放電針の針先加工精度も向上し、大手家電・産業機器メーカーに採用されたほか、矯直ノウハウを生かした線材の矯直機械の受注にもつながった。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
手縫い針製造で100年培った技を基に、極細針の量産技術開発を新規市場進出の柱と位置づけ、事業目的に明記している。
手芸・医療用の極細針市場で価格や品質の課題が示され、高品質と手ごろな価格の両立を目指すとあるが、競争上の優位性の数値的根拠は薄い。
直線切断・先頭研磨・プレス成形の課題を特定し、新型機械と条件データで解決する実効性のある取組として整理されている。
針先加工精度15μm以内や成果は示されるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。
創業100年の技術蓄積や熟練職人の技の記録・継承に触れるが、従業員40名の中での補助事業の体制は具体的に書かれていない。
手芸・裁縫用の価格や品質課題、医療用の高品質ニーズを挙げ、φ0.2mm以下の線材加工など顧客と価値が具体的に示されている。
今後の展望として新たな課題や産学官連携による穴形状の模索が示されるが、スケジュールや遂行方法は書かれていない。
公開されている事例からは読み取れません。
医療用の極細針は高い品質要求を満たせるメーカーが限られるとされ、高水準の品質で高価格化を図る分野に当たる。
大手家電・産業機器メーカーの採用や医療用線材矯直機械の受注など、新たな雇用や需要への波及がうかがえるが、国が補助する理由は明示されていない。
補助金額や付加価値増加の数値は示されず、受注や採用の実績があるのみで費用対効果は判断できない。
3次元CADや画像寸法測定器の導入はあるが、地域やサプライチェーン全体のイノベーションとの関係はうかがえる程度である。
医療・産業分野への進出は読み取れるが、成長分野への進出を通じた日本経済の構造転換との関係は書かれていない。
広島市の企業である点は示されるが、地域の特性を活かした付加価値や雇用創出については具体的な記述がない。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
極細針の量産加工技術の開発を続け、手芸・裁縫用に限らず工業分野の針製品の受注につなげる。線材加工機械の外販事業を育成し、新たな市場への参入機会を探る。作業者にやさしい針製品の開発にも挑戦し、産学官ネットワークを活用して最適な穴形状の模索と新規製造機械の開発を進める。
鉄製だったサンドビンをステンレス製に変更し、保水性を高めて安定した砂を貯蔵し造型機へ送れるようにした。
熱風装置付加キュポラを導入し、熱交換器で常温の風を高温の熱風に変えてキュポラ内に送り、熱効率を上げた。
効果:出湯温度 1,480℃→1,499℃
多品種少量生産に対応した設備にすることで、原価低減と品質向上を両立させる体制を構築した。
効果:歩留まり 70%→85%