ものづくり補助金平成24年度栃木県

下肢骨折治療後の歩行練習用 小型荷重計測器の開発

株式会社アール・ティー・シー

この事例のポイント

  • 歩行しながら下肢への荷重を直接測定できる安価な機器が存在しなかった。
  • 圧力が加わると抵抗値が変化する特殊なゴムを用いたフットセンサーを開発した。
  • 歩行中に体重の約33%、50%、67%の荷重が下肢に加わった時に音の変化で患者に知らせる小型荷重計測器を開発できた。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社アール・ティー・シー
所在地栃木県 上三川町
業種電子部品・デバイス・電子回路製造業
技術分野電子部品・デバイスの実装
従業員数50人
資本金3,000万円
設立2002年

事業の背景

全国のリハビリ施設では、リハビリ時に下肢への荷重負担を制限して歩行訓練を実施している。しかし、歩行しながら荷重を直接測定する安価な機器は存在しなかった。そのため、下肢への過度な負担や段差による転倒の危険、足元を気にし過ぎて訓練が進まない問題を抱えていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術歩行しながら下肢への荷重を直接測定できる安価な機器が存在しなかった。
  • その他下肢への過度な負担や、アナログ式体重計の代用による段差での転倒の危険があった。
  • その他足元を気にし過ぎて歩行訓練が思うように進まないという問題があった。

やったこと

圧力が加わると抵抗値が変化する特殊なゴムを用いたフットセンサーを開発した。当初はセンサー部をくし形で設計したが感度が悪かったため、渦巻き形に変更して感度を上げた。足の大きさや凹凸の個人差に対応するため、圧力計で荷重とセンサーの電圧を測定しながら、何種類かの材質や形状を試して最適な突起とボードを開発した。センサーからの情報を分析して荷重に変換し、体重の約33%、50%、67%の荷重がかかった時に音の変化で患者に知らせる回路とソフトを開発した。歩行訓練の邪魔にならないよう、装着が気にならない薄型のフットセンサーと本体ユニットを開発し、高密度実装を可能にする設備を導入した。

  • 加工機高密度実装設備導入マウンター部品実装機

新しい製品・サービス:下肢骨折治療後の歩行練習用小型荷重計測器

事業の効果

歩行中に体重の約33%、50%、67%の荷重が下肢に加わった時に音の変化で患者に知らせる小型荷重計測器を開発できた。試作により量産時の原価を算出し、販売価格を100,000円以下に設定した。類似する他社製品は数十万円から数百万円と高額で、リハビリ施設での導入が進んでいなかったため、低価格化により多くの販売が見込まれる。初年度100台、500万円の売上、4年後には800台、4千万円の売上を見込んでいる。

今後の展望

補助事業終了後2年目までは事業化に向けた市場調査と量産品の開発を行い、3年目に市場へ販売する計画である。一般社団法人日本リハビリテーション病院・施設協会の会員だけでも全国で600以上の施設があり、会員以外を含めるとその数倍の市場が存在する。上市をきっかけに新たな機器を開発・販売し、更なる事業拡大を狙う。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。