ものづくり補助金平成25年度製造業新潟県

宇宙機器向け、インバータ向け、高精度な電流検出用抵抗器開発プロセスの改善

セイデンテクノ株式会社

成果プレート状板シャントの試作日数 7日→1日

この事例のポイント

  • 試作加工を外注に依頼しているため、多品種少量や試作対応のスピード、コストなどに課題がある。
  • 金属加工設備を導入し、板シャント抵抗器の試作加工を内製化した。
  • プレート状板シャントの試作日数 7日→1日。金属加工設備の導入により試作が内製化され、外部委託していた工程の期間が短縮された。

事業者のプロフィール

事業者名セイデンテクノ株式会社
所在地新潟県
業種電子部品・デバイス・電子回路製造業
技術分野精密加工,測定計測
従業員数75人

事業の背景

当社は抵抗器製造メーカーとして、国産宇宙ロケットや人工衛星に搭載する抵抗器を供給している。電流検出抵抗器は電気回路の電流を監視するセンサーとして需要があり、近年は高精度化、多様な形状、低コストが求められている。環境・エネルギー分野では、インバータ回路やバッテリー回路に幅広く使用されており、小型高電力、高精度、多様な形状、低コスト、短納期開発の要求が高まっている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 人手・技能試作加工を外注に依頼しているため、多品種少量や試作対応のスピード、コストなどに課題がある。
  • 品質・精度電流を流したときの抵抗器の表面温度を測定する必要があるが、現保有設備では部分的な測定しかできず、測定時間や測定精度、外部委託の必要などの課題がある。
  • 新製品・新技術面実装抵抗器(樹脂モールドタイプ)の成型工程で、樹脂を安定的に均一に流し固めることに課題が残っている。
  • 新製品・新技術樹脂モールド金型の製作を外注しているため、試作を重ねるには不都合が多く効率が悪い。

やったこと

金属加工設備を導入し、板シャント抵抗器の試作加工を内製化した。温度測定の高精度化のため、温度測定器を導入し、社内で抵抗器の表面温度を測定できるようにした。これにより、開発製品の試作や金型の試作を社内で行える体制を整えた。

新しい製品・サービス:宇宙機器向け・インバータ向けの高精度な電流検出抵抗器(板シャントタイプ、面実装抵抗器(樹脂モールドタイプ)を含む)

事業の効果

  • プレート状板シャントの試作日数 7日→1日
  • プレート状板シャントの試作コスト 7,000円→6,600円
  • プレート状板シャントの測定期間 3日→1日
  • プレート状板シャントの測定コスト 6,332円→4,200円
  • 板シャント(曲げ形状)の試作日数 10日→2日
  • 板シャント(曲げ形状)の試作コスト 15,000円→12,900円
  • 板シャント(曲げ形状)の測定期間 3日→1日
  • 板シャント(曲げ形状)の測定コスト 8,432円→6,300円
  • 面実装抵抗器(樹脂モールドタイプ)の測定期間 3日→1日
  • 面実装抵抗器(樹脂モールドタイプ)の測定コスト 6,332円→4,200円

金属加工設備の導入により試作が内製化され、外部委託していた工程の期間が短縮された。板シャントでは試作日数と測定期間が短縮され、試作と測定のコストも削減された。開発工程の改善により、宇宙機器用抵抗器分野で低コストな製品の供給が可能になり、次期受注への広がりが期待される。環境・エネルギー分野でも高精度な電流検出回路の市場拡大や、太陽光発電などの用途への展開が見込まれる。

今後の展望

開発工程の改善により、宇宙機器用抵抗器分野での製品開発に優位性が立ち、低コストな製品の供給により市場での拡大、次期受注へのつながりが期待できる。環境・エネルギー分野では、各種インバータ、バッテリー向けの高精度な電流検出回路の市場拡大参入が可能で、太陽光発電等の自然エネルギー発電機用インバータへの用途にも拡大できる。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。