多品種・小ロット鋳造製品の生産性向上のための設備投資事業
鉄製だったサンドビンをステンレス製に変更し、保水性を高めて安定した砂を貯蔵し造型機へ送れるようにした。
桑名商事株式会社
成果PTFE+シリコーン複合めっき膜は、対PPS・対SUJ-2ともに摩擦係数が硬質クロムめっき膜の1/4以下を達成した。
| 事業者名 | 桑名商事株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 栃木県 真岡市 |
| 業種 | はん用機械器具製造業 |
| 技術分野 | めっき |
| 従業員数 | 75人 |
| 資本金 | 5,000万円 |
| 設立 | 1956年 |
プラスチック成形金型の表面処理には硬質クロムめっきが広く用いられており、その市場規模は120億円程度とされている。硬質クロムめっきの代替市場を獲得することを目指していた。CVDなどのドライプロセスに比べて安価であることから、市場での競争力も見込まれていた。
抱えていた課題
やったこと
h-BN、SiC、PTFE、MoS2、シリコーンの中から二種類の微粒子を選定し、無電解複合めっき膜の作製を行った。SiC+BN、PTFE+シリコーン、BN+MoS2の組み合わせで二種類の微粒子が均一に共析することを確認した。PTFE+シリコーンとBN+MoS2の複合めっき膜について、重量法やGCMS法、ICP発光分光法で共析量と割合を測定し、摩擦摩耗特性を評価した。小型射出成形機の金型に成膜し、PP、ガラス繊維強化PP、POM、ナイロン、エラストマーの成形時の離型抵抗を比較した。
新しい製品・サービス:二種類の微粒子を共析した低摩耗・高耐久性の無電解複合めっき膜(PTFE+シリコーン複合めっき膜、BN+MoS2複合めっき膜)
PTFE+シリコーン複合めっき膜は、対PPS・対SUJ-2ともに摩擦係数が硬質クロムめっき膜の1/4以下となり、PTFE複合めっき膜より耐久性が高く3000Lapまで安定だった。BN+MoS2複合めっき膜は硬質クロムめっき膜より低摩擦だった。射出成形では、PP、ガラス繊維強化PP、POM成形時にPTFE+シリコーン膜が硬質クロムより低い離型抵抗を示し、長期連続成形での金型の長寿命化が期待される。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
事業背景として硬質クロムめっき代替の市場獲得を目指すとあるが、既存事業との連続性や経営戦略上の位置づけは記載がない。
硬質クロムめっき(市場規模120億円程度)に比べ高潤滑性・耐食性に優れ、CVDより安価との競争優位性が具体的に書かれている。
離型性と耐久性の同時向上という課題認識はあるが、高付加価値化や成長につながる事業計画の具体性は薄い。
2年目にプラスチック金型で年間1,000万円、3年目に医療カメラ摺動部で2,000万円、5年目に4,000万円の売上目標が数字で示されている。
栃木県産業技術センターへの依託や研究開発の実施は書かれるが、社内の人材・体制や事務処理能力の記載は乏しい。
プラスチック成形金型の離型性・耐久性ニーズを挙げ、硬質クロム代替としての選ばれる理由を実験データで示している。
展示会出展、メーカーへの提案、医療カメラや航空宇宙分野への展開など段階的な方針はあるが、課題解決方法の詳細は薄い。
財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。
硬質クロムめっきの市場規模120億円程度に対し、高潤滑性・低摩擦で摩擦係数を1/4以下にするなど同分野で高水準の性能を示している。
医療用カメラや航空機の摺動部品への応用展開が述べられるが、経済波及や雇用創出など国が補助する理由は書かれていない。
硬質クロムより安価で耐久性も高いと述べるが、補助金投入額に対する付加価値増加などの費用対効果は数値で示されていない。
公開されている事例からは読み取れません。
医療・航空宇宙など成長分野への展開は言及されるが、日本経済の構造転換への寄与は明示されていない。
栃木県の産業技術センターとの連携は読み取れるが、地域の雇用や経済成長を牽引する記述は乏しい。
機械要素技術展などの大規模展示会への出展や射出成形機メーカー、プラスチック製品製造業者への提案を通じて優位性をPRし、普及を促進する。医療用カメラなどの精密機器や航空機の摺動部品等への応用展開も図る。事業化の見込みとして、本事業終了後2年目にプラスチック金型、3年目に医療カメラ摺動部への展開を図り、売上は年間1,000万円、2,000万円を目標とする。4年目以降は航空宇宙分野等への展開も進め、5年目には年間40社800件の処理で4,000万円の売上を目標とする。
鉄製だったサンドビンをステンレス製に変更し、保水性を高めて安定した砂を貯蔵し造型機へ送れるようにした。
ガラス質の釉薬を塗った急須を730度の高温で焼成し定着させる鉄器製ホーロー処理に、コンベア式連続ホーロー焼成炉を導入した。
効果:1日あたり焼成能力 400個→800個
排熱回収型熱風乾燥炉一式(乾燥炉、制御盤、バーナー)を導入した。
効果:不良率 30%→14%