多品種・小ロット鋳造製品の生産性向上のための設備投資事業
鉄製だったサンドビンをステンレス製に変更し、保水性を高めて安定した砂を貯蔵し造型機へ送れるようにした。
有限会社大阿久精工
成果加工時間 48秒/本→40秒/本
| 事業者名 | 有限会社大阿久精工 |
|---|---|
| 所在地 | 栃木県 栃木市 |
| 業種 | 一般機械器具製造業 |
| 技術分野 | 金型 |
| 従業員数 | 20人 |
| 資本金 | 900万円 |
| 設立 | 1966年 |
主力製品は、工作物を微小な力で幾何学的に噛み合わせて固定する特殊な押さえ具「OSKロック」である。自社開発のこの製品は各種工作機械での部品加工に用いられている。製造業の設備投資の動きは中小企業から大企業にまで広がっており、既存ユーザーや商社との連携を強めて販路を広げる必要があった。
抱えていた課題
やったこと
内面研削工程に、従来の内径研磨盤に代えてNC内面研削盤を導入した。熟練作業者の加工ノウハウを数値化したデータをNC内面研削盤に組み込んだ。社内の在庫を使って主要部品の切削加工を行い、加工結果を検証しながら目標の加工時間と精度を達成するNCデータを最適化した。その結果、加工時間は1本あたり約40秒に短縮し、加工精度は17.97mmから17.98mmとなり1/100mm単位まで高度化できた。
新しい製品・サービス:OSKロック(バージョンアップ版)
NC内面研削盤の導入とNCデータの最適化により、内面研削の加工時間が1本あたり約40秒に短縮した。加工精度も1/100mm単位まで高度化し、OSKロックの安定した量産化と短期供給の体制を確立できた。熟練作業者でなくても安定した加工ができるため、作業者による完了時間のばらつきが減り、取引先の納期を基準とした新たな在庫管理ルールを策定できた。
既存ユーザーに加えて大手商社との連携を強め、タイ・マレーシア・インドネシアなど製造業が進出する新興国で新規ユーザーを獲得する。ロボットの導入に対応するため、OSKロック側から電気信号を送る仕組みづくりに取り組んでいる。新体制の構築では若手社員を新たに雇用し、地域の活性化にも貢献している。
壊れないものづくり
公式の事例集より(原文のまま)
鉄製だったサンドビンをステンレス製に変更し、保水性を高めて安定した砂を貯蔵し造型機へ送れるようにした。
医療用人工股関節のボールとライナーに使うコバルトクロムモリブデン合金(コバリオン)の丸棒から球状に加工した。
効果:真球度(ボール) 70μm→5.1μm
水溶性の塗料に電気を流して金属の代わりに塗料を付ける、めっきと同じ原理の電着塗装を導入した。