ものづくり補助金平成24年度栃木県

NC研削盤の導入による自社開発製品「OSKロック」の生産プロセス強化

有限会社大阿久精工

成果加工時間 48秒/本→40秒/本

この事例のポイント

  • 従来のクランプなどは強い圧力で工作物を押さえるため、工作物に歪みが生じて加工不良になることがあった。
  • 内面研削工程に、従来の内径研磨盤に代えてNC内面研削盤を導入した。
  • 加工時間 48秒/本→40秒/本。NC内面研削盤の導入とNCデータの最適化により、内面研削の加工時間が1本あたり約40秒に短縮した。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社大阿久精工
所在地栃木県 栃木市
業種一般機械器具製造業
技術分野金型
従業員数20人
資本金900万円
設立1966年

事業の背景

主力製品は、工作物を微小な力で幾何学的に噛み合わせて固定する特殊な押さえ具「OSKロック」である。自社開発のこの製品は各種工作機械での部品加工に用いられている。製造業の設備投資の動きは中小企業から大企業にまで広がっており、既存ユーザーや商社との連携を強めて販路を広げる必要があった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度従来のクランプなどは強い圧力で工作物を押さえるため、工作物に歪みが生じて加工不良になることがあった。
  • 品質・精度主要部品の内面研削で、内径研削盤による加工精度が18.00mm前後と安定せず、加工精度にばらつきがあった。
  • 生産能力内面研削の加工時間が1本あたり48秒から72秒と長く、OSKロックの量産化に必要な供給体制を確立できていなかった。
  • 人手・技能内面研削工程が作業者の技能に依存していたため、熟練者以外では安定した加工ができなかった。
  • 納期・工程作業者によって加工の完了時間が変わるため、主要部品が完成するまでの時間を予測できず、取引先の納期を基準にした在庫管理ができなかった。

やったこと

内面研削工程に、従来の内径研磨盤に代えてNC内面研削盤を導入した。熟練作業者の加工ノウハウを数値化したデータをNC内面研削盤に組み込んだ。社内の在庫を使って主要部品の切削加工を行い、加工結果を検証しながら目標の加工時間と精度を達成するNCデータを最適化した。その結果、加工時間は1本あたり約40秒に短縮し、加工精度は17.97mmから17.98mmとなり1/100mm単位まで高度化できた。

新しい製品・サービス:OSKロック(バージョンアップ版)

事業の効果

  • 加工時間 48秒/本→40秒/本
  • 加工精度は17.96mmから18.00mmと安定しなかったが、NCデータの最適化により17.97mmから17.98mmとなり1/100mm単位まで高度化した。

NC内面研削盤の導入とNCデータの最適化により、内面研削の加工時間が1本あたり約40秒に短縮した。加工精度も1/100mm単位まで高度化し、OSKロックの安定した量産化と短期供給の体制を確立できた。熟練作業者でなくても安定した加工ができるため、作業者による完了時間のばらつきが減り、取引先の納期を基準とした新たな在庫管理ルールを策定できた。

今後の展望

既存ユーザーに加えて大手商社との連携を強め、タイ・マレーシア・インドネシアなど製造業が進出する新興国で新規ユーザーを獲得する。ロボットの導入に対応するため、OSKロック側から電気信号を送る仕組みづくりに取り組んでいる。新体制の構築では若手社員を新たに雇用し、地域の活性化にも貢献している。

事業者の声

壊れないものづくり

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。